Employee Interviews

大規模な医療データを
先進的な手法で
調査・分析し
価値ある情報
を創出する

ファーマコビジランス職
藤田 瑞規
MIZUKI FUJITA
安全管理本部 安全性疫学情報部
薬剤疫学グループ
2019年|薬学部 薬学科 薬剤疫学研究室 修了
  1. INTERVIEW

    第一三共への入社理由

    医療情報データベースを利用する調査において先駆的なチャレンジをする第一三共に魅力を感じた。

    学生時代は、薬剤疫学の研究室で医療情報データベースを活用した研究に取り組んでいました。電子カルテやレセプト(診療報酬明細書)といった大規模なデータを二次利用し、疫学的なアプローチから調査・分析する研究です。当時、このような医療情報データベースを利用した調査に、わが国の製薬業界で先駆的に取り組んでいたのが第一三共。学生時代の知識を活かし、新しい手法によって患者さんに貢献できる仕事に取り組んでみたいと思い入社を決めました。チャレンジングな環境に飛び込むことで自分自身も大きく成長できると感じたのです。しかし、学生時代の専門分野とはいえ、その基礎的な知識だけで最先端の領域に挑戦できるわけではありません。充実した教育研修制度など人財育成に多大な力を注いでいることも入社の決め手となりました。

  2. INTERVIEW

    現在の仕事内容

    新たな安全性情報を創出するために製造販売後データベース調査を企画・立案する。

    製造販売後データベース調査の企画・立案に携わっています。この調査は、医療情報データベースを活用し、市販後の医薬品に関する副作用リスクなどの情報を収集・分析するもの。大規模なデータを科学的な手法で分析することにより、新たな安全性情報を創出することができます。調査集団や比較品目など各種定義の検討、フィージビリティ調査の実施、さらには PMDA※との疫学相談などさまざまな検討を重ねながらプロトコール(調査実施計画書)を企画・立案しています。また、このような調査に加え、安全性シグナルの検出、リスク最少化策の効果確認など、医療データを活用した新しい調査・分析にもチャレンジしています。
    ※独立行政法人 医薬品医療機器総合機構

  3. INTERVIEW

    忘れられない仕事のエピソード

    人財育成に力を注ぐ
    第一三共の恵まれた環境を実感した。

    製造販売後データベース調査において適切な調査を立案するためには、多様な知識が必要となります。薬剤疫学ばかりでなく、疾病などに関する幅広い知識が求められ、データベースの構造やコード体系、統計学といった数理的な専門知識も欠かせません。さらには物事をロジカルに考えるスキルも重要。私は配属されて間もない頃、このような知識やスキルが足りず「チームに貢献できていないのでは?」と悩むことが多々ありました。そこで上長や先輩たちからアドバイスを受け、社内外の研修なども活用して前向きに学び続けました。また、前例のない業務に携わることも多いため、私たちチームでは議論を交わす機会も数多くあります。このような場にも積極的に参加して先輩たちからスキルを学ぶように心がけました。そのような日々を過ごしていると、いつの間にかチームの中で主体的な仕事を少しずつ任せてもらえるようになっていました。入社前に聞いていた、人財育成に力を注ぐ第一三共ならではの恵まれた環境を改めて実感しています。

CHALLENGE

次なる挑戦

電子カルテデータやレセプトデータ、日常の臨床現場で収集される医療データは、製造販売後データベース調査ばかりなく、これからさまざまな調査・分析に活用されていくことになるはずです。シグナル検出・評価や、処方実態分析、リスク最小化策の効果確認、患者さんの個人データを活用した副作用発現の予測など、医療データを活用して患者さんの安全性に貢献する方法には様々な可能性があります。今後は、デジタル化とともに蓄積される医療データもさらに多様になり、それを活用する AI などのテクノロジーも日々進歩していきます。薬剤疫学をはじめ関連する幅広い知識を深めながら、様々な医療データを活用するエキスパートとして、患者さんに新しい価値を提供していけるような人財を目指しています。