Employee Interviews

加速するデジタル化とともに
より戦略的な
データ
マネジメントが
求められている

データサイエンス
出口 祐介
YUSUKE DEGUCHI
グローバルDX データインテリジェンス部
データマネジメントグループ
2022年|薬学部 薬学研究科修士 修了
  1. INTERVIEW

    第一三共への入社理由

    幅広いパイプラインを持つため、
    スキルや経験を磨くチャンスが数多いと考えた。

    学生時代は薬学を専攻し、製薬に関わる幅広い仕事に関心がありました。その中から就職活動では開発職を軸にしました。理由は、世界中の患者さんに1日でも早く新薬を届けるためには、臨床試験のステップが鍵を握ると考えたからです。さらに就職活動を進めていくうちに、開発職の中にデータマネジメントという職種があることを知り、興味が湧きました。第一三共は、製薬企業の中でもデータマネジメントを専門の職種として新卒で募集している数少ない会社。それだけに育成に力を入れていると感じました。また、幅広いパイプラインを持つため、スキルや経験を磨くチャンスが多く早く成長できると思ったことも大きな理由ですね。そして最後の決め手となったのは「人」の印象。選考の時に出会った先輩社員たちとの会話から、温かい雰囲気でありながらも若手の挑戦を応援する姿勢を感じ、ぜひこの会社でチャレンジしてみたいと思ったのです。

  2. INTERVIEW

    現在の仕事内容

    臨床開発で得た膨大なデータの信頼性について責任を担うのが私たちのミッション

    入社してからずっと臨床試験におけるデータマネージャーとして経験を積んでいます。このデータマネジメントという仕事をわかりやすく伝えるのはなかなか難しいのですが、私はデータマネージャーには大きく2つの責任があると考えています。1つは、臨床試験で得られるデータの品質を確保する責任です。臨床試験の実施計画書作成段階から必要となるデータや、そのデータの正確性や一貫性を担保する手法を検討し、統計解析チームに受け渡すまでのプロセスすべてにおいて品質管理を行います。また、もう1つの重要な責任が、医薬品の申請承認時における当局へ提出したデータの品質に対する説明責任。臨床試験で得た膨大なデータの信頼性について、責任を担うのが私たちのミッションなのです。現在、私は入社2年目ですが、すでにデータマネージャーとして常時複数の臨床試験に携わっています。

  3. INTERVIEW

    最近で印象に残っている仕事

    データのプロフェッショナルという視点から臨床開発のデジタル化を推進していく。

    臨床試験に携わるとともに、新しいデータ収集プロセスの構築といった開発的なテーマも担当しています。スマートフォンなどデジタル端末を使って被験者のデータを収集するePRO(電子的患者報告アウトカム)もその一つです。この仕組みを活用すると、被験者は来院することなく、自宅で自らデータを入力して自動で送信できます。しかし、医療従事者が直接確認することのできないリモートでのデータ収集のため、懸念すべき課題もあるのです。現在、これらの課題を洗い出し、解決に向けた検討を進めています。臨床試験データのプロフェッショナルという視点から臨床試験のデジタル化を推進していくことも、データマネージャーが果たすべき重要な役割なのです。

CHALLENGE

次なる挑戦

近年、医療の現場でもデジタル化が急速に進んでいます。臨床試験においても被験者が直接身に付けるウェラブル型など新しいデジタルデバイスの利用が始まっています。データマネージャーが活躍する場はますます広まっているのです。また、多種多様なデータからいかに有用なものを選択・収集するかなど、今後は臨床開発の中でもより戦略的な役割を担っていくことになるはずです。デジタル化が進めば臨床開発のスタイルも変化し、あるいはこれまでにないような新薬をスピーディーに開発できるかもしれません。経験を積めば積むほど、データマネジメントはとても奥深い仕事なのだと感じます。これは入社前の印象どおりなのですが、第一三共では、若手のうちからどんどん大きな仕事にチャレンジできる環境があります。また、データマネージャーは多様な品目や開発フェイズに携われることができ、その分だけ成長スピードも速いのではないでしょうか。濃密な経験を積みながら自分なりの強みを磨き、世界中の患者さんに第一三共ならではの革新的な新薬を届けていきます。