INTERVIEW 05

INTERVIEW
05

キャリア入社者インタビュー

世界に目を向け、新たな研究分野を
リサーチする。ボストンを舞台とした
研究員の挑戦

世界に目を向け、
新たな研究分野を
リサーチする。
ボストンを舞台とした
研究員の挑戦

橋本 悠里

研究職

第一三共INC. ※海外グループ会社

橋本 悠里

YUURI HASHIMOTO

橋本 悠里

2018年3月、研究員として入社した橋本悠里さん。
入社以後、オンコロジー分野での創薬研究を行ってきました。
長年携わってきたオンコロジー領域における
豊富な知見や経験をより広く活かすため、
2024年7月からは世界に目を向けて新たな研究分野を
リサーチするメンバーとして、アメリカ・ボストンへの赴任が決まっています。
新たなチャレンジを目前に控えた今の気持ちや、今後の展望を聞きました。

がん研究の成果を“人”に届けるために

がん研究の成果を“人”に
届けるために

入社以前は、アメリカ・テキサス州にあるがんセンターで、5年半ほど研究員として働いていました。日本に戻り、第一三共に入社したのが2018年の3月。アカデミアでの研究も面白くはあったのですが、研究の成果を人に届けるために、創薬に携わりたいという思いがありました。

第一三共を選んだのは、ADCの研究に興味があったのと、自社での創薬研究体制がしっかり整っていると感じたからです。治療効果を期待できるADCを複数持っており、しかもそれを自社技術で作っているというのは、第一三共の大きな強みだと思います。

ADC: Antibody Drug Conjugate(抗体薬物複合体)の略。抗体にリンカーと呼ばれる部分を介して化学療法剤であるペイロードを結合したもの

社内の幅広いメンバーと
関わった経験が、視野と
知見を広げてくれた

入社当初はADCのグローバルプロジェクトチームに薬理研究代表として参加し、臨床試験段階にある開発候補品の研究に携わりました。グローバルの各拠点からさまざまなファンクションのメンバーが集まるチームがあり、そこに薬理研究の意見を代表して持っていく役割です。その3年後には別のラボに異動し、より初期段階の創薬研究を担当。

入社してから約6年間、開発部門やプロジェクトマネジメント、薬事など幅広い職種のメンバーと仕事をしましたが、担当する分野によって全く異なる思考のアプローチ法や視野を持っていたのが印象的です。同じ研究職でも、それぞれの専門性が違えば考え方や進め方は違ってきます。自分の専門だけでは補えない知識や知見が得られて、とても貴重な経験ができました。

現在進行形で、世界の
創薬の流れをキャッチ。
さらなるグローバル化を
見据えた新しい挑戦

今所属している研究イノベーション企画部には、2024年の4月に異動しました。今年の5月に、第一三共ではアメリカ・ボストンとドイツ・ミュンヘンに新しい研究のアイデアや共同研究のテーマを探す研究イノベーション拠点を設立することになり、その立ち上げメンバーとして7月からボストンへの赴任が決まっています。

一番の目的は、創薬に関するグローバルでの情報をいち早くキャッチすること。論文や特許は、既に行われた研究が成果として出てくるわけですが、現地で直接、研究機関の研究員などとのミーティングやディスカッションに参加することで、そのプロセスや創薬研究のトレンド、これからの未来に誕生するかもしれないものが肌感覚でわかるようになるのではないかと期待しています。

今、グローバルにおけるがん研究の分野で、徐々に第一三共の名前が知られてきた段階ですが、グローバルメガファーマと比べると知名度はまだ高くありません。そのような中でどのように第一三共を世界に知ってもらい、信頼を得て、共同研究の機会を得ていくか。ボストンに発つまでは、メンバーと戦略を練る日々です。

グローバルメガファーマ:グローバルに展開する大規模な製薬会社のこと

現在進行形で、世界の創薬の流れをキャッチ。さらなるグローバル化を見据えた新しい挑戦

ひたむきに研究に
取り組むメンバーと、
日々高め合える環境

第一三共の大きな強みは、やはり研究体制がしっかり整っていることと、研究員の質の高さ。ゼロからイチを生み出す創薬研究を行う製薬企業は日本でも多くないですし、所属する研究員は研究や実験が好きで、ひたむきに取り組むメンバーばかりです。

私自身も実験から出たデータを解釈したり、同僚とディスカッションしたりしながら進めることにやりがいを感じています。思った結果が出なかったら次は条件を変えて実験し、仮説を立てたロジックをデータを通して立証する。サイエンスのレベルが高い研究員の仲間と、あれこれ考えながら議論するのがとにかく楽しいですね。

次世代の研究の種を見つけ、育てていく。新たな創薬研究に貢献できるものを探したい

次世代の研究の種を見つけ、
育てていく。
新たな創薬研究に貢献
できるものを探したい

研究者の間では「ピペットを置く」という表現をしているのですが、ボストンにいる間は、自身で実験をする機会はなくなる予定です。現地で実際に研究している方と話をしながら、研究テーマを探したり、共同研究を提案したりするためのディスカッションがメインになると考えています。

大好きな研究から離れるのは寂しいですが、新しいチャレンジに前向きな気持ちです。新たな研究テーマを探しに行くとは言っても、見つけられるのはまだ種のような状態のものかもしれませんし、10個種をまいたからといって10個育つわけではありません。それでも、その種を1つでも2つでも育て、将来の研究に少しでも貢献できたらうれしいです。