環境経営の考え方

第一三共グループは、地球温暖化や異常気象などの環境問題について、私たちの生活や仕事に影響する重要な課題であるとともに、長期的なビジネスそのものにも影響を及ぼすリスク要因であると認識し環境経営を推進しています。環境経営を推進することが持続的な社会の実現につながり、企業の長期的な成長基盤を築くものになると考えています。

グローバルEHS 方針

第一三共グループは、環境の保全と健康と安全を確保した企業活動を経営の責務と考え、環境(Environment)、健康(Health)、安全(Safety)に関するグローバルEHS 方針を定めます。
第一三共グループは、すべての企業活動において環境の保全と健康と安全の確保を重要な経営課題と位置付け、EHS に関する取り組みを実施します。
私たちは、環境の保全と健康と安全の確保に関する各国の法令および国際的な取り決めを遵守するとともに、より高い目標を定め、その達成を目指します。
私たちは、環境の保全と健康と安全の確保を推進するため、組織の役割と責任を明確にし、継続的な改善を行うためのEHSに関するマネジメントシステムを構築します。
私たちは、環境の保全と健康と安全の確保に関する教育・啓発活動を通じて、EHS に関する知識や意識の向上に努めます。
私たちは、環境の保全と健康と安全の確保について積極的な情報開示とコミュニケーションを行い、ステークホルダーへの説明責任を果たします。

環境経営基本方針

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環境経営の推進

環境問題に適切に対応していくため、環境問題に関する社会からの要請・期待と中長期的な事業との関係性を踏まえ、気候変動、水リスク、廃棄物問題、生物多様性への配慮を主なサステナビリティ課題として捉えています。これらのサステナビリティ課題を踏まえ、「第4期中期環境経営方針」を定めて環境経営を推進しています。

生物多様性基本方針・行動指針

グローバル調達方針

第4期中期環境経営方針・目標(数値目標・主な活動)

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環境経営推進体制の運用

2007年に環境経営委員会を設置して以来、中長期的な視点を持って環境保全活動を継続してきました。「第4期中期環境経営方針」で地球温暖化対策や廃棄物削減などの目標値を定め進捗をモニタリングし、活動を推進してきました。2019年4月には、国際社会から求められる環境(E)、健康(H)と安全(S)の課題に一体的に取り組むため、EHS管理体制の強化を目的として「第一三共グループEHSポリシー」を定め、全社的な組織のEHS経営委員会を設立しました。
環境経営の推進体制は、総務本部長がEHS経営最高責任者として、EHS経営委員会で環境経営方針やTCFD*1の提言に基づく開示、SBTi*2によるCO2削減目標などの重要事項を審議・決定し、事業活動を考慮した環境経営ユニットと、必要に応じ地域・機能を考慮した環境経営サイトに展開、目標管理を行っています。
環境経営の結果は、毎年度GMCおよび取締役会に報告しています。

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  • *1Task Force on Climate-related Financial Disclosuresの略。主要国の中央銀行や金融規制当局などが参加する国際機関である金融安定理事会(FSB) によって2015年12月に設立されたタスクフォース
  • *2Science Based Targets initiativeの略。パリ協定の目標である世界の平均気温上昇「2℃未満」の達成に向け、科学的根拠と整合したCO₂削減目標を企業に求める国際的イニシアチブ

ISO14001認証取得状況

環境マネジメントシステム(EMS)の最適化

第一三共グループは、「第一三共グループ環境マネジメントシステム基本文書」に基づいて、EMSの最適化を推進しています。
特にエネルギー使用量の大きい生産機能を有する事業所(生産事業所)では、EMSの国際規格であるISO14001認証を取得しています。(下表参照)さらに、国内グループの生産事業所を一つの認証範囲とするマルチサイト方式によりISO14001認証を取得しています。
また、海外グループ会社では、中国の北京工場、上海工場、フランスのアルトキルヒ工場、ブラジルのアルファビレ工場でISO14001認証を取得しています。2019年度は新たにドイツのパッフェンホーフェン工場でISO14001認証を取得し、生産事業所における取得率は87.0%(CO2排出量ベース)になりました。残りの生産事業所でも取得に向けた取り組みを進めています。
第一三共グループは、事業活動すべてにおける環境負荷と環境リスクの低減のため、引き続きグループ全体の「環境マネジメントシステムの最適化」を図っていきます。

【VOICE】パッフェンホーフェン工場の環境保護

ISO14001プロジェクトコアチーム

第一三共ヨーロッパ Gmbh.
パッフェンホーフェン工場
ISO14001プロジェクトコアチーム

ドイツのパッフェンホーフェンにあるヨーロッパの生産拠点は、日本以外では唯一のグローバル生産拠点であり、当社グループのグローバルな生産能力に大きく貢献しています。パッフェンホーフェンで働く私たちにとって、環境を保護し、事業活動による環境への影響を責任を持って管理することは重要な優先事項です。
過去数年にわたり、第一三共ヨーロッパは持続可能性のビジョンを現実のものとするために、水力発電による電気エネルギーの100%の供給、地元のバイオマスコージェネレーションプラントによる暖房エネルギーの調達、食堂でのプラスチックの使用禁止など、さまざまな施策を実施してきました。このような環境への取り組みは、環境に配慮したサイトにするための創造的なアイデアを積極的に提供してくれる社員たちに支えられています。

DIN EN ISO 14001に準拠した正式な環境管理システム(EMS)の構築は、環境パフォーマンスを体系的に監視することができるため、持続可能性戦略における重要なマイルストーンとなりました。このプロジェクトは、EHSマネージャーであるマーティン・シュローダーが率いる機能横断的なコアチームによって実施されました。外部のパートナーと協力し、環境チームと緊密に連携して、環境への影響を低減することを目的とした一連のプロセスと実践を遂行しました。1年以内という短期間でにDIN EN ISO 14001で定義された要件を満たすことができ、2019年12月にSGSグループが発行した認証を取得しました。
この達成は、関係するすべての社員のすばらしい貢献なくしては実現できなかったでしょう。私たちは、グリーンビジネスの創造に向けて努力を続け、社会に手本を示し、持続可能なライフスタイルを自ら採用するよう社員の意識向上を支援することを決意しています。

環境サプライチェーンマネジメント

サステナブルな調達

当社グループでは、第一三共グループ企業行動憲章の改正に合わせて、2019年4月に第一三共グループ調達ポリシーに関連し、ビジネスパートナー行動規範が制定されました。
これは、製品・サービスを提供いただくビジネスパートナーへの持続可能な調達を推進していくための期待をまとめたものです。この中で、環境に関する項目は以下のとおりです。

環境経営の促進

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主要なビジネスパートナーに対して、ビジネスパートナー行動規範にもとづき作成した「CSR自己点検調査」を3年毎に依頼し、当社グループの考え方に対する理解を求めると共にコミュニケーションの強化を図っています。詳細はこちら

環境内部監査

環境マネジメントに関する監査は、事業所が実施する内部監査、環境経営担当部門(サステナビリティ推進部)による監査、ISO認証機関による審査の3つのアプローチにより、事業所の状況に応じた相補的な環境監査を実施しています。サステナビリティ推進部による監査は、環境関連法令遵守を主なテーマとして、3年に1回を目処に全ての事業所を対象に監査しています。2019年度は、第一三共の支店(千葉支店、埼玉支店、東海支店、神戸支店、中国支店、四国支店)、第一三共プロファーマ平塚工場、第一三共ケミカルファーマ館林工場を対象に実施しました。その結果、環境関連法令の遵守状況は良好であり、重大な環境リスクにつながる事項はありませんでした。

事故・緊急事態への対応

特に環境リスクの高い各工場・研究所では、災害・事故などによる環境汚染の防止および緩和も含め、緊急事態への準備および対応の手順を定め、定期的な教育・訓練を行うとともに、関連設備の維持・保全を行っています。
なお、周辺環境に大きな影響を及ぼす2019年度の環境事故は0件でした。

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