第一三共グループは、第一三共グループ企業行動憲章の第2条で「各国・地域の法令・規制の遵守はもとより、各種の国際規範および多様な文化や慣習を尊重し、公正かつ自由な競争を通じ、適正な取引を行うとともに、責任ある調達を行う」と規定し、あわせて第一三共グループ調達ポリシーの中で、「持続可能な調達」(サステナブル調達)を掲げています。
当社グループは、企業理念「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」を実践し、より良い社会、環境、経済発展の実現を目指した持続可能な調達活動を推進します。

ビジネスパートナー行動規範

第一三共グループは第一三共グループ調達ポリシーに基づき、以下のビジネスパートナー行動規範を定めています。これは、製品・サービスを提供いただくビジネスパートナーへ、持続可能な調達を推進していくための期待をまとめたものです。当社グループは本規範に理解いただけるビジネスパートナーとコミュニケーションを図ると共に、ビジネスパートナーと一体となり社会的責任を果たし、持続可能な社会の実現を目指します。

第一三共グループ調達ポリシー(参考訳)
ビジネスパートナー行動規範(参考訳)

サステナブル調達活動の推進

第一三共グループは、主要なビジネスパートナーに対して、ビジネスパートナー行動規範に基づき作成した「CSR自己点検調査」を3年1サイクルで実施し、当社グループの考え方に対する理解を求めると共にコミュニケーションの強化を図っております。第2回調査を2020-22年度で実施しており、初年度となる2020年度は、調査票のアップデートと、国内外の主要なビジネスパートナー403社様を対象とした調査票の送付・回収を行いました。2021年3月末時点で340社様(84%)の回答を得ております。引き続き調査票の回収を進めるとともに、フォローアップ調査やコミュニケーションを通して、相互協力にもとづくサステナブル調達の取り組み推進をしていく予定です。引き続き、サステナブル調達のPDCAを回し、ビジネスパートナーとの相互理解を一層促進していきます。

CSR自己点検調査

  第1回調査(期間:2017ー2019年度)
結果
 第2回調査(期間:2020-2022年度)
途中経過
   調査対象社数 回答数(回答率)  コミュニケーション
実施社数 
調査対象社数  回答数(回答率) 
合計 381 355 (93%) 26 403  340 (84%)
下記(1)~(3)小計 248 230 (93%) 18 263 231(88%)
(1) 原材料 *1 119 113 (95%) 6 138  116 (84%)
(2) ライセンス製品・製造委託製品 *2 99 92 (93%) 7  89 85(96%) 
(3) 製造元/Non-tier 1 Supplier *3 30 25 (83%) 5  36 30(83%) 
間接材 *4 133 125 (94%) 8  140 109(78%) 
  • *1当社グループが製造する医薬品の原材料
  • *2当社グループ外への製造委託
  • *3当社と直接契約関係にない当社製品原材料の製造元
  • *4上記 (1)~(3)以外の調達品(設備、機器、サービス)
また、ビジネスパートナー起因の問題へ対応するための社内体制を整備し、リスク検出時に総務・調達部長が中核となり関係部所と連携のもと対応を進める体制を構築いたしました。本体制のもと、当社グループのみならずビジネスパートナーとも一体となり、法令順守に努めていきます。

調達コンプライアンスの徹底

第一三共グループは、責任ある調達活動を実現すべく、2020年度には公正かつ健全な取引を推進するため、調達購買システムを導入し、2020年10月より一部物品のカタログ取引より運用を開始させました。調達購買システムの取引対象を拡大させることで、取引の透明性を高め、調達コンプラアンスのさらなる徹底を目指します。また、調達業務に従事する社員を対象とした教育を定期的に実施しています。独占禁止法の補完法である下請代金支払遅延等防止法(下請法)に関する講習会も毎年開催しており、2021年5月には国内主要グループ会社を含む9社を対象として各部門に設置している下請法担当者121名がオンラインにて受講しています。今後も同様の教育を継続し、コンプライアンス徹底への意識向上に努めていきます。

安定調達への取り組み

近年、多くの企業はこれまでにない自然災害、感染症、また地政学的リスク等に直面しており、一次サプライヤーに限らない上流の二次、三次サプライヤーを含めたサプライチェーンの維持・安定が課題となっています。当社グループでは、平塚、小田原、小名浜、館林、北本の主要5工場の原材料約1,660品目を対象としたサプライヤーの遡及調査を行い、地理的なリスク把握に努めています。特に重要な原材料のNon-tier1サプライヤー(当社と直接契約関係にない上流の原材料サプライヤー)36社に対しては、前述の「CSR自己点検調査」を実施しています。今後も、コミュニケーションを通じ、当社グループの考え方へ理解を求めるとともに相互理解にもとづく関係を構築するなど、安定調達強化へ取組んでいきます。

主要5工場における一次サプライヤーの地理的分布*

主要4工場における一次サプライヤーの地理的分布グラフ

主要5工場(平塚、小田原、小名浜、館林、北本)の直接材の一次サプライヤー所在地域の分布を示している。2019年度調達金額実績ベース

原材料等のサプライヤーへの品質監査の実施

当社グループは医薬品の品質を確保するため、COVID-19禍のような特殊なケースにも対応できるようリモート監査を新たな手法の1つとして取り入れ、計画的に国内外の原薬及び製剤の製造業者のみならず、原材料等のサプライヤーに対しても監査を行い、製造管理及び品質管理の状況を確認しています。監査の対象や頻度については、品質等に対するリスク評価の結果に基づいて決定しており、高品質な医薬品を安定的に患者さまへお届けするためにQuality firstの精神で、日々、品質の維持・向上に努めています。

to Page Top