アイスクリームミックスとホットケーキミックスの広告写真

栄養や手軽さにも配慮した食品。三共株式会社の「ホットケーキミックス」「アイスクリームミックス」

2026年01月22日
Our History
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第一三共の前身のひとつ、三共株式会社(以下、三共)。匿名合資会社から株式会社に組織変更した10年後の1923年には、竣工したばかりの丸の内ビルヂングにソーダファウンテン(喫茶店)を併設した「三共丸ノ内薬局」を開店。また、その2年前に設立に参加した輸入商社「興東貿易株式会社」では、ハーレーダビッドソン社製モーターサイクル(オートバイ)の輸入・販売を開始。医薬分野に限らず新しいことに挑戦していました。

そして、食品の開発・販売にも進出します。第一弾はホットケーキミックス、次がアイスクリームミックスでした。

栄養も強化した「ホットケーキミックス」

ホットケーキ自体は、1923年頃にはすでに、三共の本社から近い、日本橋三越で「ハットケーキ」として提供され始めていました。1931年には家庭用としてホットケーキの素が発売されましたが、当時はまだ広く浸透しなかったようです。 その後、1950年代の高度成長期になると、食の西洋化が進み、洋風のお菓子へのあこがれも高まりました。これに伴い、さまざまな食品会社がホットケーキの素を生産するようになります。

こうした流れのなか、三共も1961年に「ホットケーキミックス」を発売。当時、競合品は6種類ほどありましたが、三共では配合や品質に工夫を重ねました。例えば、焼き上がりの生地はキメが細かく、歯ざわりはふんわりとしたものに。甘さを控え、ベーキングパウダーの苦味が残らないよう調整。さらに栄養素を強化した「特殊栄養食品」としました。そしてなにより、「最高の味覚と栄養を誇る」のキャッチフレーズのとおり、おいしさにもこだわった仕上がりを目指しました。
このホットケーキミックスは発売以来とても好評で、社員向けに販売された分まで瞬く間に売り切れるほどの人気商品となりました。

冷蔵庫の製氷皿で簡単に作れる「アイスクリームミックス」

翌1962年には「三共のアイスクリームミックス」が誕生。粉末を温湯に溶かし、冷蔵庫の製氷皿で凍らせるだけでアイスクリームが完成し、なめらかなくちどけが楽しめる商品でした。

原材料には、脂肪分を抜き取っていない全乳を使用し、充分に加熱殺菌されたものを用いていたため衛生的で、小さな子どもにも安心して食べさせることができました。また、当時は電機メーカーから販売されていたアイスクリーム用の小型フリーザーが高価だったこともあり、特別な機器を使わず、手軽に作れるこのアイスクリームミックスは画期的な存在として発売前から社内外で話題になり、人気を集めました。

三共の現状に甘んじず挑戦する精神は、時代を超えて受け継がれ、現在の第一三共にも脈々と息づいています。
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