理想とするリーダーシップ像。息抜きはゴルフ、読書、映画鑑賞
自身のリーダーシップについて、阿部さんは次のように話します。
「リーダーシップにはさまざまな型がありますが、特定の型を追い求めるのではなく、チームの編成や状況に応じて、リーダーシップとフォロワーシップを臨機応変に使い分けながら、メンバーがそれぞれの役割を果たせるように働きかける。こうした柔軟な関わり方や姿勢こそが、今の自分にとって必要なのではないかと感じています。」
研究留学中、自身がいずれリーダーシップを発揮するためには、まずは体力が重要と考えていたため、帰国したタイミングで息子さんと一緒に“空手”を習い始めたという阿部さん。最近では、息抜きで始めた“ゴルフ”に目覚めたそうです。
「最近、室内練習場でプロのレッスンを受けているのですが、スコアは一向に縮まりません。動画撮影した自分のスイングを見てみると、理想とするスイングとの差に愕然としてしまいました。これから長い付き合いになりそうです」と笑顔で語ります。
一方で小学生の頃から読書が好きで、司馬遼太郎の歴史小説を中心に多くの本を読んできたそうです。「人生において最もインパクトがあったのは、小児のときにたまたま検査入院中に読んだ安部公房の小説『壁』。朝起きたら主人公が壁になっているという衝撃は、今でも忘れられません。この体験を通じて、自分の境遇や悩みなんてちっぽけなものだと感じられるようになりました。」
映画鑑賞も趣味の一つで、黒澤明監督の『生きる』や三船敏郎さん主演の『風林火山』といった重厚な作品から、『007』や『ミッション:インポッシブル』シリーズのようなハリウッド映画まで、幅広く楽しんでいるそうです。
※32025年1月に米国・カリフォルニア州サンディエゴに設立した、最先端技術を導入した研究所。詳しくはこちら