Michele Schmidt、グローバルアセット&ポートフォリオマネジメント部門長

薬の先にいる患者さんへの想いを胸に、チームでイノベーションを実現する

2022年10月14日
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正看護師の資格も持つMichele Schmidtさん。患者さんに革新的な新薬を届けようと、がん治療薬の開発での20年以上のキャリアの中で、様々な職務を経験してきました。

Micheleさんのこれまでのキャリアは、クリニカルリサーチ・サイエンティスト、クリニカル・サイエンティスト部門長、グローバルチームリーダー、クリニカルオペレーション部門長など多岐にわたります。どのポジションでもMicheleさんの根底にあるのは、看護師としてのマインドです。何をするときでも、患者さんを第一に考え、人と人とのつながりを大切にし、患者さんがその力を最大限に引き出せるようにサポートしています。

というのも、がんは、彼女にとって身近なものだからです。Micheleさんの父親は、希少がんと診断されたわずか1年後に亡くなりました。Micheleさんは、父親の闘病中に母親が彼女に言った次の言葉を胸に刻んでいます。

「とても辛い日が続いて、落ち込むこともあるでしょう。でも、あなたに知っていてほしい、そして、あなたの職場の人々にも伝えてほしいのは、あなたたちが行っていることは重要なのだということ。あなたたちが行っていることが、変化をもたらしてくれるということ」

革新的ポートフォリオの実現のために

現在、Micheleさんはグローバルアセット&ポートフォリオマネジメント部門長として、同部門を率いています。この部門は、グローバルチームリーダー(GTL)達と、グローバルプロジェクトマネジメント機能のメンバーで構成される多様性に富んだチームです。GTL達は、グローバルプロジェクトチーム(GPT)を率いる責任を担っています。GPTは、第一三共の研究開発プロジェクト推進の要であり、オンコロジー、スペシャルティ・メディシン、ワクチンなど、全ての領域においてイノベーションの重要なエンジンの一つとなっています。

グローバルアセット&ポートフォリオマネジメント部門の目標の一つは、パイプラインポートフォリオの企画立案と優先順位付けを一体化し、十分な情報に基づいたアプローチを迅速に確立することで、第一三共の革新的パイプラインを実現することです。パイプラインを前進させるためには、過去の医薬品開発から学びを得るだけでなく、パイプラインポートフォリオを部門横断的によく理解することが必要で、これは、結果的に臨床試験を迅速化し、患者さんにいち早く新薬を届けることにつながります。

「私たちは、世界中の患者さんにこれまでと違った新しい治療を届けるため、これまでも、粘り強く、あきらめずに取り組んできました。しかし、私たちはこのアクセルから足を離すことはできません。イノベーションを続けなければならないのです。患者さん達に貢献するために、第一三共のパイプラインを強化し、業界の中での独自性を出し続けます」

- Michele Schmidt、グローバルアセット&ポートフォリオマネジメント部門長

優しさと思いやりのあるリーダーシップが必要

Micheleさんは、この野心的なミッションを成し遂げるには、社内の人材と多様性を育むことに重点を置く必要があると考えています。組織内のあらゆる階層の人々が、自分の意見に耳が傾けられ、常に安心して考えを共有できる。そのことを、社員自身が確信している必要があります。誰かのアイデアが、他の誰かを勇気付けたり、プロセス改善に向けた変化をもたらしたりするかもしれないのです。

Micheleさんは次のように語ります。

「組織内の一人一人と知り合い、その人に耳を傾けることが重要です。最も価値があり、そしてパイプラインの強化を可能にするのは、世界中にいる社員の皆さんです。何か良い考えが提示されたら、私の役割は、必要に応じてそれを前進させるための手助けをすることです。これは、言葉だけではなく、行動で示すことが必要です」

医薬品開発は簡単なことではありません。広範囲にわたる科学的な厳密さが求められます。また、時には難しい決断が必要であり、困難を極める日々もあります。そうした困難な日々を乗り越えるために、Micheleさんは看護師として働いていた時と同じように、常に患者さんを第一とすることを心に留めています。

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