2016年03月08日
研究開発情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 常務執行役員コーポレートコミュニケーション部長 石田 憲昭
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

2016年度 創薬共同研究公募(TaNeDS)の実施に関するお知らせ

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、オープンイノベーションの施策の一環として、2015年度に続き、日本国内の研究者を対象に、創薬共同研究の公募(TaNeDS:Take a New challenge for Drug diScovery/タネデス)を実施しますので、下記のとおりお知らせします。 

1.経緯

当社は、オープンイノベーションの施策の1つとして、2011年度から日本国内アカデミアの研究者を対象に創薬共同研究公募(TaNeDS)を実施しています。2013年度には、当社の100%子会社である第一三共RDノバーレ株式会社(本社:東京都江戸川区、以下「第一三共RDノバーレ」)も、次世代の創薬基盤技術の育成を目的として本施策に参加しました。また本2016年度からは、当社の100%子会社であるアスビオファーマ株式会社(本社:兵庫県神戸市、以下「アスビオファーマ」)も、創薬研究の可能性拡大を目的として本施策に参加いたします。

なお、海外においても、更なる創薬研究の可能性を求めて創薬共同研究公募を2013年度から実施しています。

2.TaNeDSの特徴

(1)Multi-entrance(多彩な入口)

・応募対象の研究については、アイデア、萌芽研究、共同研究・初期探索、発明コンセプトの確立など、初期から実用化まで、多彩な研究ステージのテーマを募集しております。

・応募対象者については、多様な形態に対応すべく、研究者個人での応募はもちろん、複数の研究者による共同応募も可能です。

(2)Multi-exit(多彩な出口)

採用された研究成果を効率的に実用化に結び付けていくため、見出された成果のさらなる検証、医薬品創生に向けた共同研究、ビジネス視点での知財/技術の育成を目指したOiDEプロジェクト*の活用などの多彩な出口を準備しております。
*三菱UFJキャピタルと当社が2013年に共同で始めた、OiDE(Open innovation for the Development of Emerging technologies)ファンド(三菱UFJキャピタルが運営)を活用したオープンイノベーション活動プロジェクト

3.実施概要

(1)応募プラン

2016年度は下記の4つの形式の応募プランを設定しました。

募集タイプ

研究期間*1

1件あたりの研究費(総額)*2

a.創薬標的検証タイプ

契約締結日~2018年3月31日

~1000万円

b.創薬標的探索タイプ

契約締結日~2年以内

~1000万円

c.創薬技術開発・検証タイプ

契約締結日~2018年3月31日

~1000万円

d.製薬技術タイプ

契約締結日から1~2年

~1000万円

採択案件数の目安(a~d):約20件(第一三共RDノバーレ、アスビオファーマの採択案件を含む)

*1研究期間に関しては、研究内容を勘案し設定可能
 *2第一三共RDノバーレ、アスビオファーマが採択する場合は、1件あたり総額500万円以内

【a.創薬標的検証タイプ】
萌芽・探索研究にて見出された分子について、生体内機能の解明及び病態サンプルを用いた解析などの手法を用いて、新規創薬標的としての可能性を検証する研究テーマを募集します。

【b.創薬標的探索タイプ】

ユニークな研究ツールや発想に基づく新規創薬標的の発見・同定を目指す研究テーマを募集します。

【c.創薬技術開発・検証タイプ】

創薬研究の活性化・効率化をもたらす研究/技術テーマを募集します。

【d.製薬技術タイプ】

医薬品製造のプロセス開発に関わる課題を解決する研究テーマを募集します。 

ご提案テーマ内容により3社(当社、第一三共RDノバーレもしくはアスビオファーマ)いずれかの研究者と連携したフィージビリティ研究(予備的な共同研究)か、3社いずれかのインフラを活用した共同研究で実施すべきかを判断させていただきます。
採択テーマは、これらの研究期間終了時の成果に基づき、研究継続の可能性を判断させていただきます。

(2)募集研究テーマ

【a.創薬標的検証タイプ】

①がん領域

②がん以外の疾患領域

③再生医療・細胞医療

【b.創薬標的探索タイプ】

④がん領域

⑤がん以外の疾患領域

【c.創薬技術開発・検証タイプ】

⑥ケミカルバイオロジー

⑦バイオロジックス

⑧DDSに関わる技術

⑨病態モデル、細胞評価系およびイメージングに関わる技術

⑩標的同定、病態解明、薬効予測、動態予測につながるin silico システム

⑪薬物動態研究

⑫安全性研究

⑬バイオマーカーに関する測定技術

⑭構造化学研究

【d.製薬技術タイプ】

⑮製剤技術研究

⑯医薬品分析技術

⑰工業生産に関わる合成技術  

詳細については、当社ウェブサイト内TaNeDSページをご確認下さい。

TaNeDSページ:https://www.daiichisankyo.co.jp/corporate/rd/taneds/

(3)応募対象者

日本国内の研究者で、応募内容の研究を日本国内で遂行可能な方

(4)スケジュール

     募集期間    :  2016年5月30日~2016年6月27日

     1次選考期間 :  2016年6月28日~2016年8月10日

     2次選考期間 :  2016年8月17日~2016年10月14日

   契約交渉  : 2016年10月15日~

   研究開始  : 契約締結日以降、順次開始

以 上 

<ご参考> 第一三共RDノバーレ概要

会社名

第一三共RDノバーレ株式会社

資本金

50百万円

設立日

2006年10月3日

所在地

東京都江戸川区

代表取締役

増村 秀三(ますむら ひでみ)

従業員数

約350人

主な事業内容

・医薬品の研究開発に必要な試験用検体及び中間体等の製造の受託

・医薬品の定性分析及び定量分析に関する試験法開発及び試験の受託

・創薬関連基盤技術を使用した創薬支援業務の受託

・創薬関連技術の評価及び活用等に関するコンサルティング業務の受託

・医薬品の臨床試験関連業務の受託

<ご参考> アスビオファーマ概要 

会社名

アスビオファーマ株式会社

資本金

50百万円

設立日

2009年10月16日

所在地

兵庫県神戸市中央区

代表取締役

南竹 義春(みなみたけ よしはる)

従業員数

約150人

主な事業内容

・医薬品の研究

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