人材育成の考え方

当社グループは仕事を通じた成長を基本とし、人事異動、評価、研修など人材育成に関わるすべての人事施策を活用し、グループが求める人材を育成しています。また、自発的にチャレンジし、自律的な行動により自らを高めようとする個人を支援していきます。
職場単位でのOJT・評価のPDCAサイクルと、自己研鑽・各種研修機会を結び付けることにより、社員一人ひとりのキャリア形成の充実を図っています。

第一三共グループの人材育成方針

採用活動考え方

当社グループの評価制度では期初に上司との目標設定面談を設け、各個人が当該年度に求められる役割や成果、行動指標を明確にすることで、社員の挑戦意欲を促しています。また中間期に実施する期中レビューでは、個人の目標達成度合いや日頃の行動を確認し、社員1人ひとりの状況に応じて上司が客観的な指導・アドバイスを行っています。こうして1年間の取り組みを通じ確定した評価結果は、フィードバック面談により上司から直接本人に伝えられます。評価は目標に対する結果だけではなく、そのプロセスや組織に対する支援的取り組み、発揮行動などから総合的に判断されますのできめ細かなフィードバックを通して、社員のモチベーション維持・向上やさらなる成長機会へとつなげています。

若手・中堅社員の育成

若手・中堅社員には、階層別研修やミドルキャリア研修を通じて、役割変化に伴う行動変容や自らの成長・キャリア形成に自律的に取り組む姿勢づくりを促進しています。また選抜した経営幹部の候補人材には、社内外の研修や適性を踏まえた異動・配置など新たな挑戦・成長機会の付与を通じて、組織のリーダーに必要となる実践的な知識・経験の獲得が可能となる環境を提供しています。

ラインマネジャー(組織長)の育成

ラインマネジャーには、「環境変化に自律的に対応し、継続的に高い成果を創出できる人が育つ組織づくり」を目指し、そのために必須となるマネジメントやリーダーシップを習得することを目的に、就任時からの一定期間に実践とステップアップを繰り返す研修プログラムを全員に実施しています。また、さらなる研鑽を必要とするマネジャーにはニーズに合ったマネジメントスキルのレベルアップの機会を提供し、「社員の成長」と「組織力の向上」を継続的に図っています。

次世代リーダー育成の取り組み

経営ビジョン・中期経営計画の実現に重要となるキーポジションをグローバルレベルで特定し(2022年4月現在、計20ポジション)、後継候補人材とその育成課題を可視化することにより、さらなる成長を促す機会や役割の付与、トレーニングプログラムの提供など、個々の育成課題に沿ったリーダー育成施策を推進し、人材の確保・定着に努めています。第5期中期経営計画の実現に向けたさらなるグローバル化への対応として、海外グループ会社と協働しながらグローバル・タレントマネジメントおよびリーダーシップ・デベロプメントの検討を進めています。加えて、将来を担う人材が、グローバルにビジネスを理解し、知見を広めることができるよう、国際間異動や留学を積極的に実施しています。また、日本、米国、欧州、ASCA*1それぞれの地域においても、次世代リーダー育成のための仕組みを整えています。その一例として、ASCA地域では、一部の子会社のトップマネジメントにおけるサクセッションプラニングとして次世代リーダー候補者に対して、リーダーシップを強化・開発するための育成機会を提供してきました。 こうした取り組みを確実に実行するため、当社では、日本、米国、欧州、ASCA地域の人事責任者の定期会合を開催し、前述の施策を含めた人材育成に関するグローバル共通施策や、各地域での取り組みについて議論・進捗共有を行っています。

*1Asia, South & Central Americaの略

グループタレントマネジメント

当社グループでは、年齢や国籍を問わず能力のある人材がリーダーとして活躍することを目指しており、幅広い経験を持つ適切な人材を社内外から積極的に獲得し、選抜・登用すると共に、リーダー人材の継続的な輩出のため次世代リーダー育成を中心としたグループタレントマネジメントを推進しています。

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