人材育成の考え方
第一三共グループのパーパス・ミッション・ビジョンの実現に向け、「社員一人ひとりの成長」と「組織力の向上」を目指し、仕事を通じた成長を基本とし人材育成に関わる様々な施策を展開することで、求められる人材を育成していきます。
ストレッチした目標に対し自発的にチャレンジし、主体的な行動により自らを高めようとする個人を支援していきます。
第一三共グループの人材育成方針
国内第一三共グループ 育成体系

評価制度(パフォーマンスマネジメント)
当社グループの評価制度は、第一三共ピープルフィロソフィ―に定めている通り、以下を基本理念とし、グローバル共通のしくみとして導入しています。
「第一三共は、成長思考、明確な目標、コーチングの会話を通じて、パフォーマンスを向上させます。そして成長を促進し、その結果を報酬に反映させるよう努めます」
社員一人ひとりの成長促進を目的とした本制度の主な特長を以下に示します。
1.目標設定
・組織目標との連動:企業・組織目標と個人目標の繋がりを考えることにより、個人目標達成だけではなく組織への貢献に対する意識を持ち、第一三共グループの戦略実現をめざします。
・ストレッチ目標:挑戦的な目標の設定を推奨し、社員一人ひとりのスキル・能力の伸長や、より高い組織目標の達成につなげています。
2.コーチング&フィードバック、1on1
評価者と被評価者の日常的な対話の機会を設け、被評価者の今後の成長のためのコーチング&フィードバックを継続的かつタイムリーに行うことで、社員一人ひとりの成長を促進するとともに、成果創出につなげています。
3.多面フィードバック
被評価者の日々の活動に関わりのあるメンバーからのフィードバックの収集を通じてフィードバックの質を向上させることで、社員一人ひとりの気づき・育成につなげています。
4.個人目標評価
昇進や報酬との結びつきを弱め、総合評価ランク付けをせず、目標ごとに絶対評価を行うことで、適正かつ具体的な評価・フィードバックを実現し、社員の一層の成長・育成につなげています。
5.Core Values(CV)/Core Behaviors(CB)評価
当社グループが定めるCore ValuesとCore Behaviorsに基づいた行動発揮を促すことで、社員と組織の持続的な成長ならびにOne DS Cultureの醸成につなげています。
社員一人ひとりが上記の評価プロセスを的確に実行できるよう、グローバル共通の資材を用いて、定期的にトレーニングを実施しています。
自律的キャリア形成の支援
社員には、キャリア研修とキャリアサポート窓口を通じて社内外の環境変化に伴う自律的キャリア形成の実現を促しています。一貫したキャリア研修体系としてキャリアセミナー、三年次研修、ミドルキャリア研修、キャリアステップアップ研修、ライフプラン研修を実施しています。キャリアセミナーでは、エンゲージメント向上と自己成長マインドを醸成しています。集合研修は特定年代の社員を対象にし、自律的キャリア形成に向け各自の個性を活かせる具体的なアクションプランを構築しています。また、事業戦略上優先度の高いビジネススキルの修得機会を用意し、社員の主体的な参加を促しています。
ラインマネジャー(組織長)の育成
ラインマネジャーには、「環境変化に自律的に対応し、継続的に高い成果を創出できる人が育つ組織づくり」を目指し、そのために必須となるマネジメントやリーダーシップを習得することを目的に、就任時からの一定期間に実践とステップアップを繰り返す研修プログラムを全員に実施しています。また、さらなる研鑽を必要とするマネジャーにはニーズに合ったマネジメントスキルのレベルアップの機会を提供し、「社員の成長」と「組織力の向上」を継続的に図っています。
リーダーの育成
第一三共グループを横断して変革を先導できるリーダーになるために、各階層において発揮するべきリーダーシップを正しく認識し、研修での学び・気付きだけでなく、主に実践における挑戦テーマを設定し日々の業務経験を通じて自身のリーダーシップスタイルを確立する仕組みを展開しています。本施策を通じて参加者同士の絆が醸成され、互いに切磋琢磨しながら第一三共グループを主体的に牽引する強い意志が構築され、飛躍的な「個人の成長」と「組織力の向上」につながっています。
グループタレントマネジメント
当社グループでは、年齢や国籍を問わず能力のある人材がリーダーとして活躍することを目指しており、幅広い経験を持つ適切な人材を社内外から積極的に獲得し、選抜・登用すると共に、リーダー人材の継続的な輩出のため次世代リーダー育成を中心としたグループタレントマネジメントを推進しています。