グローバルヘルス技術振興基金「GHIT Fund」への参画とパートナーシップの活用

当社は、これまでに蓄積された科学的知見およびグローバルなネットワークを最大限活かすためにパートナーシップによる創薬を推進しています。当社単独では達成困難な取り組みも、パートナーシップにより相乗効果を引き出すことが可能となります。これは国連加盟国が採択した持続可能な開発目標(SDGs)の目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」に資する活動です。
当社は、開発途上国における感染症を征圧するための創薬促進に向け、2013年4月に日本国政府、製薬企業5社、ビル&メリンダ・ゲイツ財団による日本発の官民連携パートナーシップとして設立された公益社団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、以下「GHIT Fund」)に設立時から資金拠出し、2018年4月からの第二期においても引き続き資金拠出しています。GHIT Fundは投資活動を通じて多くの革新的な製品開発を飛躍的に前進させています。
当社グループにおいてもGHIT Fundの仕組みによるパートナーシップを活用し、顧みられない熱帯病(NTDs *1)の1つとして知られるシャーガス病治療薬の臨床候補化合物の探索や、天然物による結核治療薬の探索など複数のプロジェクトに取り組んでいます。これまで培ってきた創薬力、パートナーの疾病に関する高い専門性、そしてGHIT Fundの投資力やグローバルネットワークを結集し取り組んでいます。 当社は、医薬品の創出や開発途上国における医療アクセスを改善する取り組みを通じ、企業理念の実践に資する活動を継続していきます。

  • *1Neglected Tropical Diseasesの略

官×企業×市民

公益社団法人 グローバルヘルス技術振興基金「GHIT Fund」

薬剤耐性(AMR)スクリーニングコンソーシアムへの参画

薬剤耐性(AMR)の脅威は今や世界的な公衆衛生上の大きな課題となっています。この深刻な細菌感染症に対して、現在世界で開発中の抗菌薬はわずかであり、今、適切な対策を取らなければ、2050年に年間約1,000万人が薬剤耐性(AMR)菌で命を落とすと予測されています。
そこで当社は、Global Antibiotic Research and Development Partnership (グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ、「GARDP」)が主導する「薬剤耐性(AMR*1)スクリーニングコンソーシアム」に参画し薬剤耐性(AMR)対策に取り組んでいます。本コンソーシアムには武田薬品工業株式会社およびエーザイ株式会社が参加しており、各社の化合物ライブラリーから抗菌活性を有する新規化合物の取得を目指しています。
本コンソーシアムのパートナーシップを通じ、当社は薬剤耐性(AMR)の脅威にさらされている患者さんのための新たな治療薬の創出を目指し、薬剤耐性菌により命を落とすことのない世界の実現に貢献します。

*1Antimicrobial resistance

次世代バイオ医薬品製造研究技術組合における成果活用の推進

次世代バイオ医薬品製造研究技術組合(MAB組合)に参画し開発した、世界トップレベルの生産性(抗体産生能、増殖速度、培養時の安定性)を有する新規CHO細胞株*(CHO-MK)を、社内で開発中のバイオ医薬品製造への活用を推進しています。
また、MAB組合における「連続生産技術を見据えた高度製造技術の開発」事業とも連携し、更なる技術革新と新たなオープンイノベーションの機会を模索しています。

  • *チャイニーズハムスターの卵巣細胞(Chinese Hamster Ovary)由来の細胞株。抗体医薬品の製造に広く使用される

OiDEプロジェクト

主に日本のアカデミアから創製される画期的なシーズをインキュベートすることを目的として、三菱UFJキャピタル、独立行政法人中小企業基盤整備機構などと共同で投資ファンド(OiDEファンド)を設立・運営しています。第5号投資案件として、視覚再生のための遺伝子治療薬創製を目指すオープンイノベーション研究を開始しました。名古屋工業大学 大学院工学研究科 神取研究室と創薬共同研究公募プログラムTaNeDSにおいて、高活性の新規光応答性タンパク質GtCCR4の視覚再生への応用可能性を見出しています。本OiDEファンドによる研究では、GtCCR4の更なる性能向上及び遺伝子治療への応用可能性を検証し、アンメットメディカルニーズが高い、網膜色素変性症により視力を失った患者さんに対する革新的な遺伝子治療薬として、実用化に向けた検討を進めます。OiDEプロジェクトの詳細は下記サイトをご覧ください。

OiDEプロジェクト

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