ASCAビジネスユニット長 長尾 公則

アジア・中南米でのさらなる医療貢献に“One ASCA”で挑む

2022年02月15日
Our People & Culture
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2021年4月、第一三共は第5期中期(2021-2025年度)経営計画と2030年ビジョン「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」を発表しました。
2021年度よりASCA(Asia, South&Central America)カンパニープレジデントおよびASCAビジネスユニット長に就任した長尾さんが、多様性に富むASCAビジネスの展望と期待を語ります。

ASCA 2030 Vision

多様性に富んだOne ASCAチームで医療貢献を

私は、入社以来、新薬の開発業務に携わり、その中でアジアをはじめ国内外の多くのメンバーと苦労や喜びを共にしてきました。その経験から、アジア・中南米をカバーするASCAビジネスでは、あらゆる垣根を超えて連携することが極めて重要であると感じています。

そのために策定したのが「ASCA 2030 Vision」です。各国・地域のさまざまな違いを理解し、壁を乗り越え、皆で同じ方向を向いていくための軸として、次のことを共通のビジョンとして掲げています。

 

  • より多くの患者さんにいち早く製品をお届けすること
  • オンコロジー(がん) ビジネスを強化すること
  • 医療貢献を通じて各国・地域でのプレゼンスを高め、当社グループが社会から必要とされ続ける存在となること 

ASCAビジネスユニットが医療に貢献する上で何より大切なのは、私たち社員が患者さんのことを常に念頭に置き、その上で互いの文化や価値観を尊重し、多様性を活かして自由に意見をし合える風土をつくること。互いへのリスペクトが信頼につながり、個人のやりがいや成長につながっていく。そうしたマインドセットをASCA全体に広げていき、“One ASCA”として一丸となり、ASCA地域の患者さんに貢献できるように力を注いでいきます。

第5期中計ではオンコロジー領域で医療貢献を推進

ASCAビジネスユニットは、8か国・地域に拠点を持っています。オンコロジー領域を強化するため、マーケティング、セールス、メディカルアフェアーズ、マーケティングアクセス&プライシングといった各機能の充実を各国で図っていきます。また、各国・地域で開発から市場展開までスピーディーに行い、患者さんに新製品をお届けしていきます。
従来から展開している生活習慣病治療薬などのプライマリ領域でも各国・地域の医療に継続的に貢献していきます。


 

ASCA各国・地域の言語で作成した2030ビジョン

変化する中国の環境。開発スピードアップで医療貢献を

「チャイナテック」と呼ばれるデジタル革命が注目される中、医薬品の研究開発でも高い技術力を持つ中国企業が台頭してきており、中国国内で独自に自社品の開発を進めるというように、中国企業の新薬開発力が着実に向上しています。また、こうした動きに対して中国の規制や審査のスピードも変化しつつあります。

私たち第一三共は、リスク管理をしっかり行いつつ、中国での新薬開発のスピードアップを図っています。第5期中計では、研究開発ユニットをはじめ関連ユニットの主導の下、グローバル試験に中国がいち早く参画できるよう準備を進め、米国での新製品上市から2年以内に中国での上市を実現することを目標としています。

「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」という第一三共グループのパーパス(存在意義)の実現に向け、ASCA以外のユニットと密に連携し、ASCAのビジネスが第一三共グループの強みとなり、より多くの患者さんに貢献できるよう取り組んでいきます。

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長尾 公則さん
Kiminori Nagao
第一三共株式会社
執行役員 ASCAビジネスユニット長

入社以来開発業務に従事し、国内外の開発に携わる。
2014-15年、アジア開発部長時代にASCAビジネス と深くかかわり、その後、開発薬事部長、開発統括部長を経て、2021年から現職。

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