弊社が自社で創製した抗インフルエンザウィルス薬CS-8958 の、本邦での第一相臨床試験の投与が終了し、今秋から第二相臨床試験を開始する見込みとなりましたので、お知らせします。
CS-8958 は、長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害薬であり、1回の投与のみで治療効果および週1回の投与での予防効果を期待し、インフルエンザウィルスの感染部位 である肺、気管に直接作用する吸入剤として開発中です。また、A 型、B 型のみならず、非臨床試験にてH5N1 鳥インフルエンザウィルスに対する効果も確認しております。
本剤は、昨年8 月に医薬品医療機器総合機構から臨床試験計画等について優先的に相談が受けられる「優先対面助言品目」の指定も受けており、2009 年末の承認申請を目指し、規制当局および専門家等とも十分協議しながら開発を進める予定です。新型インフルエンザウィルス感染症対策が一層強化される中、 治療薬・予防薬の選択肢を増やすという観点からも医療貢献できるものと考えております。
なお、本剤は、欧米においては、共同開発会社であるBiota 社(オーストラリア)により、現在第一相臨床試験が実施中であります。