2007年07月12日
企業情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 庄田 隆
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 高橋 利夫
(TEL:03-6225-1126)

第一三共とアムジェン(Amgen)、日本国内でのデノスマブの提携について合意 ~国内でデノスマブの開発・販売を行う独占的権利をアムジェンより取得~

第一三共株式会社とアムジェン( 本社: 米国カリフォルニア州サウザンドオークス、NASDAQ:AMGN)は、日本国内でのデノスマブの開発・販売に関して、ライセンス契約を締結したことを発 表しました。デノスマブは、RANK リガンド(破骨細胞の形成・活性化に必須のリガンド※1)をターゲットとする完全ヒト型モノクローナル抗体で、骨粗鬆症や癌の骨転移を含むさまざまな骨関 連疾患の治療・予防薬として開発されています。

今回の契約によって第一三共はアムジェンから、閉経後骨粗鬆症および癌領域、その他の適応症について、日本国内でのデノスマブの開発・販売を行う独占的権 利に関する許諾を得ました。一方、契約の一部として、アムジェンは第一三共が保有するデノスマブ関連の知的財産のグローバルで独占的な実施権の許諾を受け ます。

商業条件は、契約時に第一三共からアムジェンに一時金として2,000 万ドルが支払われます。
さらに第一三共は、日本国内で自社が行うデノスマブ開発費用をすべて負担するほか、2009年までアムジェンが実施しているデノスマブのグローバル開発費 用のうち、およそ1.5 億ドルを負担します。また第一三共は、デノスマブに関して、開発後期段階の将来大型化が見込まれる製品に相応した、国内純売上高に対するロイヤリティを支 払います。一方、第一三共が保有する知的財産の実施権をアムジェンに許諾する対価の一部として、上記2 つの疾患領域(骨粗鬆症、癌領域)において欧州または日本でデノスマブが承認された場合、第一三共はマイルストンを受け取ることになっています。

アムジェンの会長兼最高経営責任者のケビン・シェアラー(Kevin Sharer)は、「第一三共は、デノスマブの事業化に理想的なパートナーです。また、第一三共は、さまざまな骨代謝異常疾患で苦しむ日本の人びとに、こ の可能性に満ちた治療法をもたらすことができるベストな会社であると言えます。」と述べています。

第一三共としても、バイオテクノロジーの世界的リーダー企業、アムジェンと提携してこの重要な抗体医薬を扱えることを大変嬉しく思っています。デノスマブ には、第一三共の重点領域の複数の分野において、ファーストインクラスの製品となる可能性があります。またデノスマブは癌領域にも適用できる可能性があ り、そうなれば当社の癌事業においてもその基盤の一翼を担うことになるものと考えています。

※1 リガンド:機能タンパク質に特異的に結合する物質

デノスマブについて

デノスマブはRANK リガンドをターゲットとする完全ヒト型モノクローナル抗体で、骨粗鬆症、癌の骨転移、がん薬物治療による骨量減少、多発性骨髄腫、関節リウマチによる関節 破壊などさまざまな骨代謝異常の治療・予防を目的に開発が行われています。デノスマブは、RANK リガンドを特異的に阻害することによって、破骨細胞の形成・活性化を抑制するファーストインクラスの薬剤として、現在開発後期段階にあります。

アムジェンについて

アムジェンは、革新的な医療用医薬品の探索、開発、および販売を行っています。1980 年創業のアムジェンは、今までにない全く新しい製品を開発、製造し、患者に届けるという新しい科学の可能性を最初に具現化したバイオテクノロジー領域にお けるパイオニア企業のひとつです。
アムジェンの治療薬は、従来の治療法を一変し、癌や腎疾患、関節リウマチをはじめとする重篤な病気と闘う何百万人もの患者の治療に貢献しています。幅広い 領域で画期的な新薬の候補を有するアムジェンは、常に科学的な進歩を追求し、人々の生活を劇的に向上させるために努力を続けています。アムジェンの先駆的 な研究と医薬品について、詳しくは、http://www.amgen.com をご覧ください。

【本件に関するお問い合わせ先】

第一三共株式会社
執行役員コーポレートコミュニケーション部長 高橋 利夫
(TEL:03-6225-1126)

アムジェン/アムジェン株式会社 広報代理
共同PR メディックス 担当: 執行(しぎょう)、白武(しらたけ)(TEL:03-3571-5181)

以上

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