2008年03月31日
研究開発情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 庄田 隆
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 高橋 利夫
(TEL:03-6225-1126)

経口抗血小板剤プラスグレルは、クロピドグレルと比較してステント血栓症の関連リスクを半分以下に減少

~ベアメタルステントまたは薬剤溶出性ステントのいずれの治療を受けている患者においても治療開始3 日後から450 日後にわたってリスク減少を確認~



第一三共株式会社(以下、第一三共)とイーライリリー・アンド・カンパニー(本社:米国、インディアナ州 NYSE:LLY)が共同で開発している経口抗血小板剤プラスグレルに関する、第3 相臨床試験(TRITON-TIMI 38)のサブ解析の結果が3 月29 日(米国時間)に、米国イリノイ州シカゴで開催されている米国心臓病会議(ACC)のInnovation in Intervention(i2)サミットおよび米国心血管造影とインターベンション会議(SCAI)合同学術大会において発表され、論文としても英医学 雑誌『ランセット』オンライン版にて同時に発表されましたのでお知らせします。

既に、発表されているTRITON-TIMI38 試験の全体的な結果では、プラスグレルによる治療は、クロピドグレルによる治療と比較し、ステント血栓症の相対リスクを52%減少させたことが確認されて いますが、本サブ解析によれば、薬剤溶出性ステント 治療を受けている患者群では64%(0.84% vs 2.31% p<0.0001)、ベアメタルステント治療を受けている患者群では48%(1.27% vs 2.41%p=0.0009)それぞれリスクを減少させることが明らかになりました。また、治療期間、ステントの種類、Academic Research Consortium(ARC)によるステント血栓症の定義によらず、ステント血栓の発症を一貫して減少させました。

第 一三共ファルマデベロップメントの臨床開発担当副社長であるフランシス・プラット博士は「ステント血栓症の危険性は非常に深刻で、高い死亡リスクがありま す。今回の結果を受け、プラスグレルが近い将来、経皮的冠動脈形成術(PCI)を受けている急性冠症候群(ACS)患者に新しい治療法を提供できるという 可能性に非常に期待しております。」と述べています。

以上

to Page Top