2008年10月17日
研究開発情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 庄田 隆
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 コーポレートコミュニケーション部長 斎 寿明
(TEL:03-6225-1126)

プラスグレルに関する一部報道について

 本日、一部報道機関において、米国医薬食品局(以下、FDA)に承認申請が行われている抗血小板剤プラスグレルの承認審査に関する観測記事が報道 されました。第一三共株式会社(以下、第一三共)ならびにイーライリリー・アンド・カンパニー(以下、イーライリリー、本社:米国、インディアナ州 NYSE:LLY)はFDAと承認審査に関して現在も議論を重ねていますが、これまで審査結果に関するいかなる通知も受けておらず、また、アドバイザリー コミッティー(諮問委員会)の開催連絡も受けておりません。

 イーライリリーの薬事担当副社長であるジェニファー・ストッカ博士は、「第一三共とイーライリリーはFDAと討議を重ねています。我々はプラスグレルの 薬剤特性に自信を持っており、心血管系イベントのリスクの高い急性冠症候群(ACS)の患者に貴重な治療の選択肢を与える同剤が承認されることを信じてお ります」と述べています。

 第一三共のグローバル研究開発の責任者であるジョン・アレキサンダー博士は「FDAは新薬の承認審査過程において、いつでもアドバイザリーコミッティー を開催することが出来ます。仮にアドバイザリーコミッティーが開催されることになったとしても、我々はいつでも参加する心積もりが出来ています」と述べて います。


プラスグレルについて
 プラスグレルは、第一三共と宇部興産株式会社(コード番号:4208)が発見し、第一三共とイーライリリーが共同開発している経口抗血小板剤であり、ま ずはPCIを受けている急性冠症候群(ACS)患者への治療法として開発されています。プラスグレルは、血小板表面でP2Y12 アデノシン二リン酸(ADP:adenosine diphosphate)受容体を遮断し、血小板の活性化および凝集を抑制します。抗血小板剤は、動脈硬化および心臓発作、脳卒中を引き起こす可能性のあ る血小板の凝集を防ぎます。

イーライリリーについて
 イーライリリー・アンド・カンパニーは、技術革新を拠り所とする製薬業界のリーディングカンパニーです。全世界の自社研究所や提携する優れた研究機関か らもたらされた最先端の研究成果を応用することで、ファースト・イン・クラス/ベスト・イン・クラスの製品ポートフォリオを構築しています。米国インディ アナ州に本社を構え、医薬品および医薬関連情報の提供を通じて、世界の最も緊急性の高い医療ニーズに応えています。

以上

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