2009年11月05日
研究開発情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 庄田 隆
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 コーポレートコミュニケーション部長 斎 寿明
(TEL:03-6225-1126)

抗インフルエンザウイルス薬CS-8958の予防適応取得に向けた第3相臨床試験開始について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、抗インフルエンザウイルス薬CS-8958*の日本での予防適応取得に向けた第3相臨床試験を開始しましたので、お知らせいたします。CS-8958は、laninamivirのプロドラッグ体であり長時間作用型のノイラミニダーゼ阻害剤です。インフルエンザウイルスの感染部位である、気道において直接作用を発揮する吸入治療剤で、1回の投与でインフルエンザに対する効果を示します。

 今般開始した第Ⅲ相臨床試験は、A型またはB型のインフルエンザ感染症患者の同居家族を対象に、CS-8958の有効性(予防効果)と安全性を検討することを目的とした、プラセボ対照二重盲検試験です。有効性は、CS-8958投与群とプラセボ投与群のインフルエンザ発症割合を比較し、CS-8958のインフルエンザ発症予防効果を評価します。なお、当試験はSHIELD (a Study of Household Influenza prophylaxis Effect of Long-acting anti-influenza Drug) と名づけられています。

*CS-8958は、第一三共が創製した「純国産ノイラミニダーゼ阻害剤」です。新型インフルエンザ(H1N1)および鳥インフルエンザ(H5N1)に対して非臨床レベルでの効果を確認しています。既報の通り、2009年度中に治療剤としての申請を行い、2010年度中の上市を目指しています。

以上

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