2010年07月09日
その他

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 斎 寿明
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

第8回「高峰記念第一三共賞」について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区)の関連財団法人である三共生命科学研究振興財団(東京都港区、理事長:鈴木 良彦、以下「当財団」)は、2010年度の第8回「高峰記念第一三共賞」の受賞者として、河岡義裕博士(東京大学医科学研究所教授)を選出しましたのでお知らせします。

当財団は、2003年11月に設立20周年記念事業として、旧三共株式会社の初代社長である高峰譲吉博士(社長在職;1913年3月~1922年7月)の研究業績に因み、「高峰記念三共賞(*)」を創設し、毎年、生命科学特に疾病の予防と治療に関する諸分野の基礎的研究並びに臨床への応用的研究において、その進歩・発展に顕著な功績をあげ、活躍中の研究者に贈呈しております。

 

なお、当財団は設立以来、生命科学分野における独創的な研究に対する研究助成、国際交流の援助(海外共同研究支援助成及び国際シンポジウムの開催助成)などの助成事業を行っております。

 

*本年度より名称を「高峰記念第一三共賞」に変更しております。

 

 

(参考)受賞研究テーマ「インフルエンザ制圧に関する研究」

 

 河岡博士は1978年北海道大学獣医学部を卒業後、鳥取大学助手を経て米国St.Jude Children’s Research Hospitalへ留学し、その後、ウイスコンシン大学獣医学部教授を経て、東京大学医科学研究所細菌感染研究部教授に就任している。

 河岡博士は、インフルエンザウイルスの研究を行い、プラスミドからインフルエンザウイルスを人工合成する遺伝子操作系を開発した。この技術を用いることにより弱毒性ウイルスを自由自在に作り出すことができ、同技術により作成されたインフルエンザ生ワクチンが、米国臨床現場で数多く使用されている。さらに、河岡博士の開発した遺伝子操作系を基に作成された高病原性鳥インフルエンザワクチン株が世界各国に供給され、その有効性が証明された。以上、河岡博士は、画期的な技術の開発により、インフルエンザワクチン株の作成を可能とし、世界の医療・公衆衛生対策に大きく貢献している。

 

 

(所属機関・役職)

 東京大学医科学研究所 感染・免疫ウイルス感染研究分野教授、

感染症国際研究センター長

 

(主な略歴)

1978年03月     北海道大学獣医学部卒業

1980年04月     鳥取大学農学部獣医生物学講座 助手

1983年08月     St.Jude Children’s Research Hospital留学

1997年10月     ウイスコンシン大学獣医学部 教授

1999年10月     東京大学医科学研究所 細菌感染研究部教授

2000年04月     東京大学医科学研究所 感染・免疫ウイルス感染研究分野教授

2005年04月     東京大学医科学研究所感染症国際研究センター長

 

(主な受賞歴)

1991年      日本獣医学会賞

2002年      野口英世記念医学賞

2006年      文部科学大臣表彰 科学技術賞

2006年      ロベルトコッホ賞

2010年      日本農学賞・読売農学賞

以上

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