2011年03月01日
企業情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 斎 寿明
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

米国Plexxikon Inc.の買収について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、この度、当社グループの癌事業強化の一環として、Plexxikon社(本社:米国カリフォルニア州バークレー、非上場企業、以下「PLX社」)の全株式を取得することで合意いたしましたのでお知らせします。

 

 

1.本買収の概要と意義

・癌領域において画期的な治療薬を提供することは、当社の中長期な目標の一つであります。本買収により、第一三共グループは、日本、米国、欧州、インドにおいて自社の探索研究拠点を有することとなります。今後はそれぞれの特長を活かしたグローバルな研究活動を推進することで、更なる機能強化を図り、ファーストインクラスの創薬につなげていきます。

・PLX社は、優れた創薬プラットフォームであるScaffold-Based Drug DiscoveryTM Platformを有しており、当社との連携のもと、有望な新薬を創出していきます。

     *様々な創薬ターゲットに対して、効率的にリード化合物を創製する技術

・PLX社が創製し、ロシュ社と共同開発している悪性黒色腫治療薬(PLX4032、現在第Ⅲ相試験実施中)の米国におけるコ・プロモーション権については、今回の買収により、当社、米国子会社である第一三共INC.(本社:ニュージャージー州、以下「DSI」)が行使し、承認取得後は、DSIがロシュグループのジェネンテック社との共同販促活動を行う予定です。

・PLX社は、PLX4032以外にも多くのキナーゼ阻害剤を有しており、PLX3397、PLX5622については、臨床試験が実施されています。

・買収対価として、買収完了時に805百万米ドルを支払い、その後、PLX4032の上市時に追加で最大130百万米ドルの支払を予定しております。これらは全額自己資金で対応する予定です。

 

2.PLX社の概要

①沿 革

   2001年設立、非上場 

   代表者: K. Peter Hirth, Ph.D. (CEO)

②主要研究開発領域

   癌、炎症、心腎疾患、中枢神経

③主要開発品

   ●PLX4032(ロシュ社との共同開発)

      ・対象疾患:悪性黒色腫(メラノーマ)

      ・フェーズ:第Ⅲ相試験実施中

   ●PLX3397

      ・対象疾患:転移性乳癌

      ・フェーズ:第Ⅰ相試験実施中

   ●PLX5622

      ・対象疾患:関節リウマチ

      ・フェーズ:第Ⅰ相試験実施中

④従業員数

   約45名

⑤主要提携先

   ロシュ社/ジェネンテック社

⑥拠  点

   本社: 米国 カリフォルニア州 バークレー

 

3.その他の本買収に関する事項

   ・特になし

 

4.業績への影響

   ・本買収による当社の連結業績に与える影響については、本買収が完了後、改めてお知らせいたします。

以上

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