第一三共株式会社(本社:東京都中央区)は、主要研究開発プロジェクト(パイプライン)のうち、エドキサバン、プラスグレル、及び、デノスマブの現況につき、下記の通りお知らせいたします。
記
1. エドキサバン(経口FXa阻害剤(抗凝固剤);開発コード DU-176b)
① 心房細動に伴う血栓塞栓症の予防に関するグローバル第Ⅲ相臨床試験を2008年より実施しております。試験名称は ENGAGE AF-TIMI 48 です。
すでに症例登録(約21,000例)を完了し2012年度中の試験終了に向け推進しております。
② 深部静脈血栓症、肺塞栓症患者における静脈血栓塞栓症の再発予防に関するグローバル第Ⅲ相臨床試験を2010年より実施しております。試験名称は HOKUSAI VTE です。
目標症例数は約7,500例として、現在、2012年度中の症例登録の完了に向け推進しております。
2. プラスグレル(抗血小板剤;開発コード CS-747)
① 急性冠症候群患者の保存的療法(ACS-MM)に関するグローバル第Ⅲ相臨床試験を2008年より実施しております。試験名称は TRILOGY ACS です。
すでに症例登録を完了し、2012年春の試験終了、2012年後半の結果発表を目標としております。
② 経皮的冠動脈形成術を受けた急性冠症候群患者(ACS-PCI)、待機的PCI患者、および虚血性脳血管障害患者を対象とした3つの国内第Ⅲ相臨床試験を2011年から開始しました。
これらは、2013-14年度にかけての試験終了に向け推進しております。
3. デノスマブ(抗RANKL抗体;開発コード AMG 162)
① 骨粗鬆症の適応取得を目的として2008年より行なってまいりました国内第Ⅲ相臨床試験の主要評価期間をすでに終了し、所期の目的を達成する成績が得られましたので、現在承認申請準備に入っております。
② 乳癌術後補助療法に関するグローバル第Ⅲ相臨床試験、関節リウマチに関する国内第Ⅱ相臨床試験、ならびに骨巨細胞腫に関する国内第Ⅱ相臨床試験を推進しております。
なお、報道関係者・株式市場関係者の皆様を対象とする「R&D説明会」は、2011年度中には開催しないことになりましたので、併せてお知らせします。