2013年02月27日
IR情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証・大証・名証各第1部)
問合せ先 執行役員コーポレートコミュニケーション部長 石田 憲昭
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

ランバクシー・ラボラトリーズ社の2012年決算について

~期初見込み達成、グローバルで売上高1,200億インドルピーを超過~

 

 

2012年第4四半期(10~12月)売上高 26,708百万(267.08億)インドルピー

 

2012年通期(1~12月)売上高 1,230億インドルピー

EBITDA 18,227百万(182.27億)インドルピー

EBITDA 対売上高比率 15%; 売上高 23%増(インドルピーベース)

 

インド共和国ハリヤナ州グルガオン地区(2013年2月26日)

ランバクシー・ラボラトリーズ社(本社:インド共和国ハリヤナ州グルガオン地区、以下「ランバクシー」)は本日、2012年第4四半期(10~12月)および2012年通期(1~12月)のインド会計基準に基づく監査済の決算を発表いたしました。

 

  1. 1.    財務ハイライト

2012年第4四半期(10~12月)連結業績の概況

・   連結売上高 26,708百万ルピー [前年同期:37,520百万ルピー]

・   EBITDA 528百万ルピー

・   税引き後損失4,924百万ルピー

 

 

  -第4四半期の連結売上高は、アトルバスタチン独占販売開始による大幅な貢献があった前年同期よりも減収となりましたが、独占販売品等を除いたベースビジネスでは2ケタ成長を示しました。

  -第4四半期の収益性は、主にアトルバスタチンの製品自主回収に伴う損失1,860百万ルピーや、ルピー安による長期デリバティブ契約や外貨建てローンに関わる為替の評価替えに伴う損失2,619百万ルピーによる影響を受けました。

 

2012年通期(1~12月)連結業績の概況

・   連結売上高 122,529百万ルピー [前年同期: 99,700百万ルピー]23%増

・   EBITDA 18,227百万ルピー 対売上高15% [前年同期: 16,040百万ルピー]

・   税引き後利益9,228百万ルピー [前年同期: 28,998百万ルピー(損失)]

 

  -売上高に対する税引き後利益率は8%でした。これには、1,860百万ルピーの製品回収に伴う損失、および為替の評価替えに伴う損失1,652百万ルピーを含んでいます。独占販売品等を除いたベースビジネスの収益性は前年と比較し改善しました。

 

ランバクシーのCEO兼社長のアルン・サウニーは次のように述べています。

「2012年は我々にとって様々な要因が混在した1年でした。幾つかの製品についてはかつてない力強い売上を示した一 方、年末には米国におけるアトルバスタチンの製品回収などの困難にも直面しました。アトルバスタチンの製品回収については、患者様の利益を最も考慮し、積 極的に自主的な回収を行いました。また幾つかの修正・予防措置(CAPA)をとり、米国の製剤工場へ原薬の出荷を再開しました。」

「FDAとの同意協定の履行については、全ての条件を遵守しつつ今日まで良好に進捗しております。そして大型ANDA品 目のビジネス化については、引き続き自信をもっています。先進国市場では高付加価値化された製品およびブランド戦略にフォーカスするという方針に沿い、米 国の皮膚科領域で新薬AbsoricaTM(難治性患者向けニキビ治療薬)を上市しました。我々は、急速に変化するビジネス環境において、競合力のある強みをもちつつ、市場で更に強固なポジションを占めるべく、幾つかの重要な施策を実施しております。」

 

  1. 2.    主要ハイライト

ビジネス

・   2012年第4四半期および2012年のベースビジネスの売上高は、前年同期比で2ケタ成長となりました。

  -2012年第4四半期は、インド、アフリカ、東欧およびCISなどの主要な新興国市場で成長を示し、2012年全体では全ての主要新興国および先進国市場で成長を示しました。

・   ランバクシーは幾つかの製品機会を具現化しました。そのうち重要であったのは、

  -インド初の新薬となるSynriamTM(成人のP. falciparumマラリア:熱帯熱マラリア原虫に対する治療薬)を上市しました。これはインド医薬品市場(IPM)において上市された新薬の中、最も注目すべき成果の1つです。

  -ピオグリタゾン(武田薬品工業(株)のアクトスⓇ : 米国での売上規模は年間27億ドル)のオーソライズドジェネリックを米国で上市、30%以上のシェアを獲得しました。

  -カデュエットⓇ AG(アトルバスタチンとアムロジピンの配合剤のオーソライズドジェネリック)は、独占販売期間終了後も市場リーダーの地位を維持しました。

  -AbsoricaTM(難治性患者向けニキビ治療薬)を2012年11月に上市しました。ブランド製品であり市場シェア獲得が期待されています。

  -米国でエボザックのブランド名で第一三共Inc.が販売している、セビメリン30mgカプセルのオーソライズドジェネリックを上市しました。

・   インドでの売上成長率は12%で、市場(IPM)全体の成長率よりも高い伸びを示しました。

・   第一三共とのハイブリッドビジネスモデルのもと、タイにおけるビジネス統合により協業を更に強化しました。 

 

薬事、研究開発、生産

・   2012年第4四半期中に、米国FDA、欧州/EMEA、ドイツ、南アフリカ、インドなど、15の薬事当局による査察が、ランバクシーの世界中の生産施設において行われました。

・   2012年1月、ランバクシーは、米国FDAと締結した同意協定書(Consent Decree: CD)が合衆国連邦地方裁判所に承認されたことを発表いたしました。同協定書の履行については、計画通り進捗しています。

・   マレーシア政府より、新たな製造施設建設の許可を得ました。これにより既存の生産能力を著しく高めることができ、ASEAN地域の需要に応えることが可能となります。またモロッコに新しい工場を建設し、北アフリカにおける直接的な事業展開への道を開きました。

 

  1. 3.    グローバル売上高

2012年第4四半期(10~12月)の連結売上高は26,708百万ルピーとなりました(前年同期:37,520百万 ルピー)。アトルバスタチン独占販売開始による大幅な貢献があった前年同期よりも減収となりましたが、それを除いたベースビジネスでは、前年同期比で2ケ タ成長を示しました。

 

2012年通期(1~12月)の連結売上高は122,529百万ルピーと、前年同期の99,700百万ルピーに対してルピーベースで23%の増収となりました。

 

第4四半期の新興国における売上高は13,628百万ルピーで、全体の51%を占めました。また先進国における売上高は10,938百万ルピーで全体の41%を占めました。2012年通期では先進国の割合は53%になっております。

残りの売上高は原薬とその他によるものです。

 

・   北米:第4四半期の売上高は8,510百万ルピーとなりました。通期の売上高は、アトルバスタチンおよびアトルバスタチンとアムロジピンの配合剤の独占販売と独占販売終了後の好調な売上に支えられ、53,336百万ルピー、28%の増収となりました。

  -米国では、第4四半期の売上高は7,371百万ルピーとなりました。通期の売上高は49,677百万ルピー、前年同期比31%の増収となりました。

・   インド(含:スリランカ、コンシューマーヘルスケア):第4四半期の売上高は5,418百万ルピー、前年同期比12%の増収となりました。インド製薬市場の成長率は第4四半期には前期比9%へとダウンしました。通期の成長率は11%でした。

  -コンシューマーヘルスケア(OTC)事業の売上高は通期で1,013百万ルピーとなりました。

       通期の売上高は21,661百万ルピー、12%の増収となりました。この内、コンシューマーヘルスケア(OTC)事業の貢献は、3,733百万ルピーでした。

・   東欧およびCIS:第4四半期の売上高は3,830百万ルピー、17%の増収となりました。
    通期の売上高は13,374百万ルピー、8%の増収となりました。

・   西ヨーロッパ:第4四半期の売上高は前年同期並みの2,209百万ルピーとなりました。
    通期の売上高は、新製品上市の効果で9,509百万ルピー、21%の増収となりました。

・   アフリカ:第4四半期の売上高は4%増収の2,656百万ルピーとなりました。
    通期の売上高は前年同期並みの9,428百万ルピーとなりました。

・   アジアパシフィック(含:中東):第4四半期の売上高は1,354百万ルピーとなりました。
    通期の売上高は5,715百万ルピー、6%の増収となりました。

・   ラテンアメリカ:第4四半期の売上高は591百万ルピー、通期の売上高は2,201百万ルピーとなりました。

・   原薬その他:第4四半期の売上高は2,142百万ルピー、通期の売上高は7,305百万ルピーとなりました。

 

2013年の見通し: 1,200億インドルピー以上の売上高の達成を見込んでおります。特にベースビジネスでは10%以上の成長を見込んでおります。

 

*特に記載がない限り、全ての成長率の数値は期間中の為替変動を除いた一定の為替ベースで計算しています。

 

 

  

 

本資料は、ランバクシーが2月26日に英語で発表したプレスリリースを日本語に翻訳し、再編集したものです。本資料の正式言語は英語であり、内容お よび解釈については英語が優先されますことをご了承ください。また、本資料はインドの会計基準に基づくものであり、当社が5月13日に発表予定の日本基準 の決算時には一部調整等が入りますことをご了承ください。なお、本資料の原文(英語版)は http://www.ranbaxy.com をご参照ください。

以上

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