2016年03月31日
企業情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 常務執行役員コーポレートコミュニケーション部長 石田 憲昭
TEL 報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

中期経営計画(2016年度~2020年度)の策定について

第一三共グループは、2016年度を起点とする第4期中期経営計画(2016年度~2020年度)を策定しましたので、お知らせ致します。

1.2025年ビジョン

第一三共グループは、2025年ビジョンとして「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を掲げ、がんを中心としたイノベーティブ医薬品事業をコア事業と位置づけ、アンメットニーズの高い疾患に対して標準治療を変革する革新的な製品をもつグローバル企業に転換していきます。

・がん事業を中心とするスペシャルティ領域*1での事業が中核

・各国市場に適合したリージョナルバリュー製品*2が豊富

・SOC*3を変革する先進的な製品・パイプラインが充実

・効率的な経営による高い株主価値

*1 スペシャルティ領域:病院・専門医で主に処方される医薬品

*2 リージョナルバリュー製品:各国・各地域の事業戦略に適合した製品

*3 SOC:スタンダードオブケア、標準治療

2. 第4期中期経営計画の概要

2025年ビジョンに向けた転換の基盤を構築するための5カ年計画と位置づけ、次の2つの経営課題に取り組みます。

 <経営課題 1> 2017年度パテントクリフの克服

主力製品である高血圧症治療剤「オルメサルタン」等のパテントクリフを克服するため、売上回復と利益創出への取組みを行い、2017年度売上収益9,400億円、営業利益1,000億円の目標達成を目指します。

   ・売上回復への取組み

      :抗凝固剤「エドキサバン」や日本の主力製品、ルイトポルド事業の成長加速

   ・利益創出への取組み

      :コスト削減、効率化等による利益創出 

<経営課題 2> 持続的成長基盤の確立

持続的成長基盤を確立するため、次のとおり事業戦略、成長投資・株主還元方針を定め、2020年度の目標達成を目指します。 

・2020年度の目標

計数目標                         (億円)

    

2015年度予想

2017年度目標

2020年度目標

売上収益

9,800

9,400

11,000

営業利益

1,300

1,000

1,650

                     想定為替レート:1USドル=120円、1ユーロ=130円

     後期パイプラインの価値向上

     5年以内に上市かつピーク時 売上収益1,000億円以上の製品を3~5品目保有

     ROE 8%以上(2020年度) 

   ・事業戦略

     戦略1:エドキサバンの成長:売上収益1,200億円以上

     戦略2:がん事業の立上げ・確立:売上収益400億円以上

     戦略3:<日本>日本No.1カンパニーとして成長

     戦略4:<米国>米国事業の拡大

          ・疼痛領域:売上収益1,000億円以上

          ・ルイトポルド:売上収益1,500億円

     戦略5:SOCを変革する先進的新薬の継続的創出

                ・がん領域・次世代領域の新薬創製

          ・先進的技術の治療応用実現

     戦略6:利益創出力の強化

    ・成長投資・株主還元方針

     成長投資を優先しつつ、株主還元の充実も目指していきます。

      成長投資方針:前述の戦略1~5に従い配分し、最優先投資先は、がん領域とします。

      株主還元方針(期間中): 総還元性向*4   100%以上

                   普通配当    年間70円以上

                   機動的な自己株式取得

*4 総還元性向((配当+自己株式取得総額)/当期利益(親会社帰属))については、研究開発費用、事業開発投資などの戦略投資の状況、その他当社を取り巻く経営環境や業績等の大幅な変化、インサイダー取引規制など法令上の問題等から、当社が想定した数値と異なる可能性があります。また、総還元性向の前提となる、キャッシュフローの積増しについては、ジェネリック薬の浸透度、新薬承認の遅延・中止、訴訟その他の法的手続に係る補償金支払いなど一定の場合には、当初想定通りに実施できない可能性もあります。

以 上

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