2017年03月13日
企業情報

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 中山 讓治 
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 常務執行役員コーポレートコミュニケーション部長 石田 憲昭
TEL  報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

疼痛治療に向けた新規低分子治療薬に関するHeptares社との研究開発提携について

 第一三共株式会社(東京都中央区、以下「当社」)は、Heptares Therapeutics Limited(英国ハートフォードシャー州、以下「Heptares社」)と、疼痛緩和に重要な役割をもつGタンパク質共役受容体(以下「GPCR」)を標的とした新薬研究および研究技術ライセンスに関する契約を締結しましたので、お知らせいたします。

 

 本提携において、Heptares社は同社のGPCR結晶化技術を活用しX線結晶構造解析や合理的医薬品設計法などを用いヒット化合物の獲得およびリード化合物の最適化までを担当します。一方、当社はHeptares社と共に化合物の探索ならびに動物実験での安全性と有効性の評価を担当します。

 

 本契約に基づき、当社は、Heptares社が探索したGPCRを標的とする新規低分子治療薬の全世界における開発・製造・販売の権利を得ることが可能となります。

 一方、Heptares社は契約一時金と研究支援金を受領し、また将来的に、研究開発および販売に関するマイルストンおよび販売後の純売上高に応じたロイヤリティの受領が可能となります。

 

 当社は、Heptares社が独自に有する構造ベースドラッグデザイン技術を活用することで画期的な新薬を創製し、様々な原因で疼痛に苦しむ患者さんに新たな治療の選択肢を提供できることを期待しております。

 

以 上

 

 

Heptares社(ヘプタレス社)について

Heptares社は、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とした創薬を行う医薬品開発企業です。GPCRは7回膜貫通型の構造を有する受容体であり、このファミリータンパク質のうちおよそ370種が各種ホルモンやその他の生体内物質、神経伝達物質などの受容体として生理的に多様な機能を有することが知られています。同社独自の構造ベースドラッグデザイン技術を利用することにより、臨床的な有用性は証明されているものの、これまで創薬が困難であったGPCRを標的とした医薬品の創出が可能となります。このアプローチを使用して、同社はアルツハイマー病、統合失調症、がん免疫療法、片頭痛、依存症、代謝疾患等の治療法を革新する可能性を有する、画期的なパイプラインを構築しています。

Heptares社は新規開発候補品や技術提供について、既にAllergan社、AstraZeneca社、Kymab社、Medlmmune社、MorphoSys社、Pfizer社、Teva社等をはじめとする大手製薬会社やバイオテクノロジー企業と提携しています。

Heptares社はそーせいグループの100%子会社です。詳細については、www.heptares.comとwww.sosei.comをご覧ください。

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