2017年12月14日
サステナビリティ

各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 眞鍋 淳 
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 常務執行役員コーポレートコミュニケーション部長 石田 憲昭
TEL  報道関係者の皆様 03-6225-1126
株式市場関係者の皆様 03-6225-1125

第10回鈴木万平記念糖尿病国際賞・第11回糖尿病療養指導鈴木万平賞の受賞者決定について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区)の関連公益財団法人である鈴木万平糖尿病財団*(東京都中央区、理事長:庄田 隆、以下「当財団」)は、第10回鈴木万平記念糖尿病国際賞ならびに第11回糖尿病療養指導鈴木万平賞の受賞者を別紙のとおり決定しましたのでお知らせいたします。

「鈴木万平記念糖尿病国際賞」(以下、「国際褒賞」)及び「糖尿病療養指導鈴木万平賞」(以下、「国内褒賞」)は、当財団が2007年11月に設立15周年を記念し創設した褒賞事業です。

国際褒賞は糖尿病学に関する独創的かつ卓越した研究業績を持つ全世界の研究者を対象に毎年1名を顕彰し、また、国内褒賞は、糖尿病患者さんの医療と福祉の向上を目的として、各地域において、あるいは地域を越えて長きに亘り糖尿病療養指導に取り組み、治療及び予防に貢献した個人・施設・団体・チーム・グループなどの活動業績を毎年顕彰しています。

当財団は、本国際褒賞の授与が糖尿病学の研究に励んでおられる全世界の研究者にとっての目標となり、糖尿病学の一層の発展につながること、また、本国内褒賞の授与が糖尿病療養指導に取り組まれている方々の目標となり、糖尿病の治療及び予防につながることを願っております。

 

 以 上

 

*当財団は、1993年12月設立以来、「糖尿病学の分野に携わる研究者の国際交流の推進を通じて、若手研究者の育成を図り、同分野の研究の推進に貢献すること」を使命に掲げ、各種の助成事業を行っております。

 

(別紙)

受賞者

 

1. 第10回鈴木万平記念糖尿病国際賞受賞者

氏名

所属機関・役職

清野 進 博士

神戸大学大学院医学研究科分子代謝医学 特命教授

 

受賞理由:

インスリン分泌を制御する細胞内シグナル伝達経路は、2型糖尿病の分子レベルにおける病因と治療を理解するために非常に重要であり、清野博士はそのインスリン分泌を制御する細胞内シグナル伝達経路における多くの画期的発見をされました。審査委員会はこれらの功績を、長年に亘る、広範囲の革新的な貢献と高く評価しました。

 

(主な略歴)

1974年 神戸大学医学部卒業

1978年 京都大学医学部第2内科医員(1982年医学博士)

1982年 米国ミシガン大学医学部内分泌代謝部門研究員

1984年 米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部代謝研究部研究員

1986年 米国シカゴ大学ハワードヒューズ医学研究所研究員

1988年 米国シカゴ大学医学部内分泌学部門助教授

1991年 米国シカゴ大学医学部内分泌学部門准教授

1991年 千葉大学医学部附属高次機能制御研究センター教授

2002年-2007年 京都大学大学院医学研究科先端・国際医学講座客員教授

2003年-2013年 神戸大学大学院医学系研究科 細胞分子医学分野教授

        糖尿病・代謝・内分泌内科学分野教授(兼任)(2008-2013)

2013年 神戸大学大学院医学研究科分子代謝医学 特命教授

 

(受賞歴)

1992年 米国糖尿病学会若手研究奨励賞

1997年 英国内分泌学会アジア・オセアニアメダル

2001年 日本糖尿病学会ハーゲドーン賞

2004年 持田記念医学薬学振興財団持田記念学術賞

2005年 内藤記念科学振興財団内藤記念科学振興賞

2010年 米国シカゴ大学ドナルド F シュタイナー賞

2010年 欧州糖尿病学会アルバートレノルド賞

2011年 紫綬褒章

2013年 第50回ベルツ賞1等賞(清野裕氏、稲垣暢也氏、山田祐一郎氏と同時受賞)

 

 

2. 第11回糖尿病療養指導鈴木万平賞受賞者

氏名

所属機関・役職

道口 佐多子 氏

医療法人健清会 那珂記念クリニック副院長

島 健二 氏

社会医療法人川島会 川島病院名誉院長

 

道口 佐多子 氏

選考理由:病院の糖尿病センター開設時の教育入院システム発足スタッフとしての経験、患者指導の充実と教育入院システム構築・運用経験を生かし、那珂記念クリニックで部門間の意思疎通を改善すべく看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師といった指導スタッフを療養指導部として一元管理すること、散発的になりがちな外来指導へのパスの導入などの成果を上げた。このパスはカード型パスとして考案され、2016年からは日本糖尿病協会の標準的指導ツールとして位置づけられた「糖尿病療養指導カードシステム」として発展した。茨城県糖尿病協会での指導者研修会の経験を生かし、コメディカル研修会の設立に中心的に参画し、その後の茨城県糖尿病療養指導士会の初代会長として就任した。熱意を懸けた研修会は地域指導者のレベルアップおよび認定更新に寄与している。茨城県糖尿病協会の理事、茨城県CDE-L認定委員等を務め、地道な活動を継続して地域の糖尿病療養指導に貢献している。これらの業績は本賞に値する。

 

島 健二 氏

選考理由:徳島県医師会糖尿病対策班を立ち上げ、療養指導活動を先導した。糖尿病対策推進会議のめざす活動を全国に先駆けて実施し、その組織を創始した功績は大きい。自治体と協力して糖尿病と療養指導に関する広報・周知につとめ、医療連携構築のために、特に保健師が参入できる連携パスの作成に貢献した。また、運動療法の重要性に着目し、策定に関与した「阿波踊り体操」、「プラス1000歩県民運動推進会」と「歩数記録ダイアリー」は広く県民に認知・活用され、自らもマラソンを実践している。

「糖尿病診療への早期介入マニュアル」作成、講演会、徳島県医師会糖尿病認定医制度の策定、地域糖尿病療養指導士認定事業を開始し、療養指導を推進した。徳島県の僻地診療にも携わるなど、糖尿病療養指導の普及と糖尿病対策で長年自ら活発に活動し、その活動が継続・発展する基盤を作った。これらの業績は本賞に値する。

 

鈴木万平糖尿病財団のホームページ

http://www.suzuki-manpei-df.or.jp/

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