2019年04月26日
研究開発情報

報道関係者各位

会社名 第一三共株式会社
代表者 代表取締役社長 眞鍋 淳 
(コード番号 4568 東証第1部)
問合せ先 コーポレートコミュニケーション部長 大沼 純一
TEL 03-6225-1126

バイスペシフィック抗体に関するZymeworks社との共同研究におけるオプション権の行使について

第一三共株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、Zymeworks Inc.(所在地:カナダ バンクーバー、以下「Zymeworks社」)と2016年9月に締結した共同研究およびクロスライセンス契約(以下「本契約」)に基づくオプション権を行使し、特定のがん免疫バイスペシフィック抗体*(二重特異性抗体)を商業化する権利を取得しましたので、お知らせいたします。

当社は、本オプション権の行使によって、当社開発候補品となるがん免疫バイスペシフィック抗体を獲得し、その商業化に向けた開発に着手することを決定しました。当社は、本契約に従い、Zymeworks社に350万米ドルを支払います。

当社は、Zymeworks社が独自に開発したバイスペシフィック抗体の作製技術基盤を有効活用し、がん患者さんに新たな治療の選択肢を提供することを目指してまいります。

以上

*バイスペシフィック抗体とは抗体1分子中の2つの抗原結合部位に、異なる種類の抗原が結合できる抗体医薬

 

<Zymeworks(ザイムワークス)社の会社概要>

所在地:カナダ バンクーバー
設立年:2003年
概 要:がん、自己免疫、炎症等の疾患領域において、独自の抗体及び蛋白質改変技術基盤を活用し、バイスペシフィック抗体等の次世代バイオ医薬の開発に取り組むバイオベンチャー企業

 

第一三共のがん事業について
当社のがん事業は、世界最先端のサイエンス(科学的知見、技術)を応用し、がん患者さんのための革新的な治療を提供することを使命としています。
当社は、日本のがん領域ラボラトリー(バイオ・がん免疫・低分子)と米国プレキシコン(低分子)の強力な研究体制を通じて、がん領域の開発パイプラインの拡充を進めており、抗体薬物複合体(ADC)フランチャイズ、急性骨髄性白血病(AML)フランチャイズおよびブレークスルー・サイエンスを3つの柱として、2018年から2025年までの8年間に7つの革新的新薬の上市を目指します。
主要開発品目には、抗HER2抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(DS-8201、目標適応:乳がん、胃がん、その他固形がん)、FLT3阻害剤キザルチニブ(目標適応:急性骨髄性白血病)、CSF-1R阻害剤ペキシダルチニブ(目標適応:腱滑膜巨細胞腫)等があります。

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