2021年01月08日
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あけましておめでとうございます。

丑年の新年、牛にまつわる意外な言葉に和菓子の「求肥(ぎゅうひ)」があります。もち米の粉に砂糖を入れて練り込んだもので、人気のアイス菓子にも使われています。中国から伝わり、牛の皮のようにもっちりとしていることから「牛皮」と呼ばれていましたが、日本では肉食が禁忌なので「求肥」と改められたそうです。

2020年第1号のメールマガジンでは、代表取締役社長兼CEOの眞鍋から全社員向けに発信された新年メッセージをご紹介いたします。本年も変わらぬご支援を賜りたく、よろしくお願いいたします。

 

新型コロナウイルスに対しては、皆様も引続き3つの密を避けるとともに、手洗い、マスクの着用などを心がけてください。

 

INDEX──────────────────────────────────

【01】:代表取締役社長兼CEO 眞鍋の新年メッセージ

【02】:ニュースリリース ピックアップ

【03】:第一三共からのお知らせ

【04】:皆様からの声

───────────────────────────202118日号

 

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【01】:代表取締役社長兼CEO 眞鍋の新年メッセージ

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■2020年の振り返り

2020年は、グローバルに非常に大きな影響をもたらす新興感染症の怖さ、そしてパンデミックへの備えがいかに重要であるかを改めて実感した一年です。先進の創薬技術を持った製薬企業がクローズアップされ、製薬産業自体が社会基盤に影響を与える基幹産業の1つとして再認識されたといえるでしょう。これを機に、SDGsや危機管理、安全保障といった観点から、第一三共がグローバルな製薬企業としてどのように社会のサステナビリティに貢献していくべきかを改めて考え、当社グループのパーパスである「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」を再認識しました。

 

・新型コロナウイルス感染症への取り組み

COVID-19克服に向け、当社では、LNP-mRNAという新規モダリティを活用したCOVID-19ワクチンDS-5670の研究開発および生産体制の構築を進めています。加えて、ナファモスタットの吸入製剤化を推進し、アストラゼネカが開発中のワクチンの国内供給に協力していきます。

 

・オンコロジービジネスの成長

2020年はオンコロジー領域において非常に大きな成果を収めました。

エンハーツ(R)については、米国、日本においてHER2陽性乳がんの3次治療の適応で上市し、欧州でも同適応で申請が受理され、欧州医薬品庁医薬品委員会より承認勧告を受領しました。また、日本でHER2陽性胃がんの適応で承認を取得、米国で申請が受理され、適応拡大の取り組みも進んでいます。

後続のADCについても、順調に開発が進んでいます。DS-1062は、アストラゼネカとの戦略的提携を行い、U3-1402は、欧州臨床腫瘍学会(ESMO)でフェーズ1試験のデータを発表しました。これら3つのADCの順調な開発と商業化の進展により、当社グループのがん領域における専門性や組織力は急速に向上しています。

 

新規モダリティへの取り組み

将来の第一三共を支えるビジネスとして、遺伝子治療、核酸医薬、細胞治療などの新規モダリティにもチャレンジしています。現在、ENA(R)核酸修飾技術を用いたプロジェクト、CAR-T細胞治療薬 アキシカブタゲン シロルユーセル、がん治療ウイルスのDS-1647などの多様なモダリティを活用した後期開発品に加え、新規核酸送達技術を用いたLNP-mRNAワクチンの研究開発や、ウルトラジェニクス社からのアデノ随伴ウイルスベクターを用いた製造技術導入による遺伝子治療薬の研究開発などが進んでいます。第一三共独自の技術を持っていることは大きな強みであり、当社の新たな柱となるよう磨きをかけていきます。

 

■2021年の展望

本年より、第5期中計がスタートします。詳細については現在策定を進めており、3~4月頃の発表を予定していますが、この新中計は2025年ビジョンを確実に実現するための道筋をつける、非常に重要な内容となります。

3つのADCを、より早く、より多くの患者さんに提供することで、世界No.1 のADCカンパニーとしての基盤を強固にしたいと考えます。加えて、遺伝子治療、核酸医薬、細胞治療、デジタル技術などADCの次の柱となるモダリティを見極め、持続的な成長に繋げていきたいと思います。

 

オンコロジービジネスユニットの新設

新中計の実現に向けて、オンコロジービジネスユニットを新設し、4月より稼動させます。がん領域における治療体系や市場環境の急速な変化に対し、ビジネスとサイエンスの両面から迅速に対応していくことが大きな狙いです。

 

DXのさらなる加速

「ヘルスケア・アズ・ア・サービス」という言葉が生まれているように、患者さんが必要とする最新の医療や治療が身近なものとなり、より容易に手に入る時代が来るでしょう。デジタル技術は広い意味で新規モダリティの一つのような位置づけと考えています。デジタル技術を遺伝子治療や核酸医薬、再生医療などの新規モダリティと組み合わせてサポーティブに活用し、当社独自の方法で新たな治療ソリューションを提供することにより「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことができると考えています。

 

■最後に

これからも当社が持続的な成長を実現するため、Beyond 2025、Beyond ADCのパイプライン強化を、当社の強みであるサイエンス&テクノロジーを活かして革新的な医薬品の継続的な創出を目指します。今後どの品目に注力していくかについては、製品力だけでなく、ビジネスや生産面に関しても目利き力を高めることが重要であり、新中計の5年間でしっかりと見極めていきたいと思います。

 

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【02】:ニュースリリース ピックアップ

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1月5日(火)発表 ---------------------------------------------------

がん治療用ウイルスG47Δ(DS-1647)の国内における製造販売承認申請について

https://www.daiichisankyo.co.jp/media/press_release/detail/index_6561.html?utm_source=IR_letter&utm_medium=J&utm_campaign=2021010502

当社は、東京大学医科学研究所 藤堂具紀教授と共同で開発しているがん治療用ウイルスG47Δ(一般名:テセルパツレブ)について、2020年12月28日、悪性神経膠腫に係る再生医療等製品製造販売の承認申請を国内で行いました。

 

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【03】:第一三共からのお知らせ

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「自己株式の取得状況」をIRニュースに掲載しました(1月5日(火))。

https://www.daiichisankyo.co.jp/investors/ir_news/detail/index_6562.html?utm_source=IR_letter&utm_medium=J&utm_campaign=2021010501

当社は2020年11月2日~2021年3月23日の期間で1,000億円を上限に自己株式の取得を進めております。

 

◆今後のIR関連スケジュール

129日(金)2020年度 第3四半期決算 (202041日~1231) 発表

 

◆次回のIRメールマガジンは、1月29日(金)に配信を予定しております。

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【04】:皆様からの声

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皆様からのご意見・ご質問を、info@daiichisankyo.co.jp まで、お気軽にお寄せください。

 

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