第一三共の歴史

第一三共グループの創薬企業としての歴史は、前身である三共と第一製薬それぞれの創業時まで遡ります。三共は夏目漱石の小説「吾輩は猫である」にも登場する消化酵素剤タカヂアスターゼの発売から始まり、第一製薬は、当時の国民病の一つであった梅毒治療薬サルバルサンの国産化から始まりました。その後も感染症領域を含め国内で必要とされる様々な医薬品を生み出してきました。1980年代から、両社はグローバルでの事業展開・新製品の開発上市を行い、プラバスタチン、レボフロキサシン、オルメサルタンは、ブロックバスター※1となりました。
第一三共となった後も、日本発の新薬を世界に届けるべく、全社一丸となって革新的新薬の創出に向け研究開発を進めています。

※1 ブロックバスター:ピーク時売上が年1,000億円(もしくは10億ドル)を超える新薬

  • 塩原又策

    1899

    三共商店を設立(塩原又策(左写真)、西村庄太郎、福井源次郎の共同出資による)消化酵素剤タカヂアスターゼを発売

  • アドレナリンの薬瓶と外箱

    1902

    世界で初めて抽出に成功した副腎髄質ホルモン剤アドレナリン(製品名アドリナリン)を発売

  • 鈴木梅太郎

    1910

    鈴木梅太郎博士(三共学術顧問)、米ぬかから世界初のビタミンB1(オリザニン)を発見し、ビタミン学説の基礎を確立

  • メバロチンの外箱

    1989

    世界的に画期的な高コレステロール血症治療剤プラバスタチン(製品名メバロチン)を発売

  • オルメテックの外箱

    2002

    グローバル製品の高血圧症治療剤オルメサルタン(製品名オルメテック、ベニカー)を発売(2004年に日本で発売)

  • 慶松勝左衛門

    1915

    慶松勝左衛門、アーセミン商会を設立、当時、国民病の一つであった梅毒治療薬サルバルサン国産化

  • 柴田清之助

    1918

    第一製薬株式会社が発足、初代社長に柴田清之助が就任

  • チクロジピンの外箱、PTPシート

    1981

    抗血小板剤チクロピジン(製品名パナルジン)を発売

  • タリビッドの外箱

    1985

    広範囲経口抗菌剤オフロキサシン(製品名タリビッド)を発売

  • クラビットの外箱

    1993

    広範囲経口抗菌剤レボフロキサシン(製品名クラビット)を発売

2005

三共と第一製薬の共同持株会社として第一三共を設立

2007

新生第一三共グループとしてスタート

  • プラバスタチン
    (製品名:メバロチン®
    高コレステロール血症の薬物治療に変革をもたらしたスタチンと呼ばれる種類の薬で、コレステロール合成に関わる酵素を阻害することで作用を示します。同酵素を阻害する物質を、三共が世界で初めて発見し、その物質を元に研究を重ね創製されました。
  • レボフロキサシン
    (製品名:クラビット®
    合成抗菌剤の傑作ともいえる薬で、その幅広い抗菌活性で、日本のみならず世界的に歴史に残る抗菌薬となりました。経口剤、注射剤、点眼剤と幅広い剤形で用いられています。
  • オルメサルタン
    (製品名:オルメテック®、Benicar®
    高血圧の治療に用いられる薬。血圧上昇物資がその受容体に結合することをブロックし血圧降下作用を示します。多くの先行品がある中、優れたプロファイルが評価され、ピーク時にはグローバルで3,000億円を超える売上収益を上げました。

第一三共の歴史を更に知りたい方はこちら

第一三共のパーパス(存在意義)

私たちは、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献することが社会における第一三共のパーパス(存在意義)であると考えています。当社は、このパーパスを果たしていくために、革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することをミッションとし、合わせて企業理念として掲げています。 当社の最大の強みと自負するサイエンス&テクノロジーを活かし、企業理念の実現、更には社会の発展に向けて取り組んでいます。

2035年ビジョン

Trusted Healthcare Innovator Transforming the Lives of People through Science and Technology

企業理念

パーパス(存在意義)

世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する

ミッション

革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する

第一三共のグローバル展開

第一三共は、世界各地に拠点を有しグローバル展開を行っており、グループ全体で約2万人が働いています。そのうち、日本の従業員が半数近くを占めますが、北米、欧州、アジア、中南米でも多くの社員が働いています。
全世界のグループ会社は45社で、32カ国・地域に拠点を展開しています。研究は3カ国・地域、13拠点、製造は、6カ国・地域、13拠点で行っています。



 グループ従業員数  グループ会社数  拠点展開国・地域  研究拠点  製造拠点
 20,171名  45社  32カ国・地域  3カ国・地域/13拠点  6カ国・地域/13拠点

2026年3月末現在 * グレーで表示している4カ国は、第一三共名で活動をしているが、法人は有していない。

 

財務ハイライト

製薬会社は、一般的に他の製造業に比べ、売上原価が低く、研究開発費率が高い特徴があります。
当社の連結業績もその特徴を示しています。
総資産に対する自己資本比率は高く、財務的に安定しています。

連結業績の概況(2023年度〜2025年度)

2023年度

 2024年度  2025年度 (対売上高比率) 
売上収益

1兆6,017億円

1兆8,863億円 2兆1,230億円  (100.0%

 売上原価※

4,148億円

 4,157億円  4,413億円 (20.8%)

 販売費・一般管理費※

6,273億円

 7,248億円  8,596億円 (40.5%) 

 研究開発費※

3,643億円

 4,329億円  4,621億円 (21.8%)

コア営業利益

1,953億円

 3,128億円  3,600億円 (17.0%) 

 一過性の収益

273億円

 222億円  221億円  

 一過性の費用

109億円

 31億円  1,530億円  

営業利益

2,116億円

3,319億円  2,291億円 (10.8%)

税引前利益

2,372億円

 3,556億円  2,634億円 (12.4%)

当期利益(親会社帰属)

2,007億円

 2,958億円  2,599億円 (12.2%)

※本表では、売上原価、販売費及び一般管理費、研究開発費について、一過性の収益・費用を除く実績
を示しています。

財務状況(2025年度末

 資産合計 資本合計 
 454億円  16,642億円
親会社の所有者に
帰属する持分
 
親会社所有者
帰属持分比率
 
 16,642億円  41.5% 

地域別売上収益

海外売上比率は、グローバル製品の伸長に伴い拡大を続けております。

地域別売上収益比率の推移(2022年度~2025年度)

  2022年度 2023年度 2024年度 2025年度 
日本 41.7% 37.5% 31.0% 27.3% 
 海外 58.3% 62.5% 69.0%  72.7%
米国 31.0% 30.8% 34.0%  35.3%
欧州 16.0% 19.4% 22.2% 23.4%
その他  11.3% 12.4% 12.8%  14.0%

2023年度において、「北米」に含まれていた「米国」の売上高の重要性が増したため、独立掲記したため、比較情報の組替えを行っています。2022年度については、「米国」には米国以外の北米での売上高が含まれています。 

主要製品

グローバル製品


抗悪性腫瘍剤(抗HER2抗体薬物複合体)エンハーツの2025年度の売上収益は、上市国・地域での市場浸透及び上市国・地域の拡大により、前期に比べ1,681億円増収の8,195億円に伸長しました。また、2024年第4四半期に日米で上市した抗悪性腫瘍剤(抗TROP2抗体薬物複合体)ダトロウェイの売上収益は561億円、抗凝固剤リクシアナは、前期に比べ237億円増収の3,677億円となりました。

 製品名
 (一般名)
 薬効  売上収益
 2023年度  2024年度 2025年度 
 エンハーツ※1
(トラスツズマブ デルクステカン)
 抗悪性腫瘍剤
(抗HER2抗体薬物複合体)
 4,492億円 6,514億円 8.195億円
 リクシアナ
(エドキサバン)
抗凝固剤  2,877億円 3,440億円  3,677億円
ダトロウェイ※2
(ダトポタマブ デルクステカン) 
 抗悪性腫瘍剤
(抗TROP2抗体薬物複合体) 
64億円  78億円  561億円 
  • ※1 米国2020年1月、日本2020年5月、欧州2021年2月発売、アストラゼネカ社との戦略的提携に係る契約時一時金、開発マイルストン収入及び販売マイルストン収入等を含む
  • ※2 米国2025年1月、日本2025年3月、欧州2025年6月発売、アストラゼネカ社との戦略的提携に係る契約時一時金、開発マイルストン収入及び販売マイルストン収入等を含む

日本の主要製品


日本では、当社グループの事業の中心となる「イノベーティブ医薬品」に加え、「ワクチン」、「OTC医薬品/ヘルスケア製品」の3事業を展開しております。

  
 製品名もしくは分類 薬効 売上収益(日本)
2023年度 2024年度 2025年度 
リクシアナ  抗凝固剤 1,156億円 1,330億円 1,418億円
タリージェ 疼痛治療剤 457億円 556億円 654億円
プラリア 骨粗鬆症治療剤・関節リウマチに伴う
骨びらんの進行抑制剤
428億円 422億円  458億円
エンハーツ 抗悪性腫瘍剤(抗HER2抗体薬物複合体) 239億円 310億円  377億円
エフィエント 抗血小板剤 256億円 315億円 352億円 
ビムパット  抗てんかん剤  257億円  304億円 285億円 
ベルソムラ 不眠症治療薬 99億円 186億円 
 ランマーク  がん骨転移による骨病変治療剤 204億円 201億円 195億円 
 カナリア  2型糖尿病治療剤  159億円 156億円 145億円 
ミネブロ 高血圧症治療剤 83億円 96億円  111億円
 ロキソニン 消炎鎮痛剤  155億円  123億円 119億円 
 エムガルティ 片頭痛発作の発症抑制薬  76億円 107億円 128億円 
 ダトロウェイ 抗悪性腫瘍剤(抗TROP2抗体薬物複合体)   ー 3億円  131億円 
イナビル 抗インフルエンザウイルス薬 159億円 199億円 16億円 
ワクチン事業   277億円 82億円 68億円 
 OTC医薬品/ヘルスケア製品(第一三共ヘルスケア品)   760億円 867億円 907億円 

OTC医薬品/ヘルスケア製品

  • 解熱鎮痛薬/
    外用鎮痛消炎薬
    ロキソニンS

  • 総合かぜ薬
    ルル

  • 肝斑改善薬
    トランシーノ

  • スキンケア
    ミノン

  • オーラルケア
    クリーンデンタル

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