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TaNeDS(タネデス)

2018年度 募集テーマ

[創薬技術および標的検証タイプ]

A1.Targeting技術・DDS

A1-1
光免疫療法(PIT)・光線力学療法(PDT)を志向した光反応性プローブ分子の研究

光免疫療法(PIT)・光線力学療法(PDT)に用いる新規な光反応性プローブを募集します。体内への到達深度を考慮して近赤外線に吸収極大を持つ分子が望ましいと考えています。標的送達能を有する抗体等の薬剤デリバリー分子に結合可能なプローブを優先します。
<Not interested>
PET、SPECT、またはイメージング技術に関する研究

A1-2
外部エネルギーを用いて、特定の臓器に薬物を作用させる新規技術

外部エネルギーを用いて、薬物を特定の臓器に作用発現させる新規技術研究(部位選択的活性発現やターゲティング)を募集します。
新しいメカニズムに基づくアイデアや薬物の新しいデザインの提案や、検体作製検討及びin vivo評価を中心とした研究を優先します。

A1-3
核酸化合物を、バイオロジクスを用いて腫瘍組織へ効率的に送達するDDS技術

静脈内投与などの全身投与により、腫瘍組織へ10mer以上の核酸化合物を送達可能な技術を募集します。パッシブターゲティング(EPR効果など)ではなく、アクティブターゲティングによる技術を優先します。
<Not interested>
リポソームや高分子ミセルなどのナノ粒子を用いたDDS技術

A1-4
骨髄への薬物送達を可能とするDDS技術

血液がんの治療を目的とし、薬物を骨髄内(骨髄組織や癌細胞)に効率的に送達させ得るDDS技術を募集します。送達性能や臨床適応における課題(骨髄特異性、持続性、薬物封入量など)を克服しうるDDS技術を優先します。
<Not interested>
Antibody-drug conjugate (ADC)

A1-5
脳への薬物送達を可能とするDDS技術

中枢へ移行させたい薬物を、血液-脳関門を越え脳内へ効率的に送達させ得る先端的なDDS技術を募集します。様々なモダリティに適用可能な技術を優先します。

A1-6
中枢移行性を持つ新規ペプチド及びその結合分子と評価系

中枢移行性を持つ新規ペプチドと、ペプチドの中枢移行を可能にする新規結合分子および中枢移行性評価系に関する提案を募集します。有望なペプチド化合物を取得する前であって、新規結合分子と評価系の提案でも構いません。

A2.遺伝子治療・核酸医薬

A2-1
アンチセンス核酸、siRNA、mRNAなどの核酸医薬を用いた治療を可能とする標的分子

アンチセンス核酸、siRNA、mRNAなどの核酸医薬を用いた治療が可能な疾患、標的遺伝子を検証する研究の提案を募集します。希少疾患(*)治療を志向した、核酸医薬の標的分子の提案も対象になります。核酸医薬の効果を調べるin vitro評価系があり、さらにin vivo評価系がある場合は優先します。
(*)希少疾患:国内患者数5万人未満(約人口1万人あたり患者数4人未満)の疾患で、遺伝性疾患を含みます。

A2-2
鎖切断を伴わない遺伝子編集技術

鎖切断を伴わずに遺伝子(DNAまたはRNA)を編集する新規技術、あるいはそのアイデアを実証する研究の提案を募集します。
<Not interested>
2本鎖DNAを切断し編集するZFN、TALEN、CRISPR/Cas9などを使った技術

A2-3
遺伝子治療に関連する基礎研究

次世代の遺伝子治療に必要な技術開発に関する以下の研究を募集します。

  • ・rAAVの血中への複数回投与実現につながる基礎研究(免疫原性回避に関する研究も含む)
  • ・既存のAAVにはない、ヒトでのユニークな組織選択性および高い遺伝子導入効率をもつことが期待できる新しいAAVセロタイプに関する研究
  • ・複数のrAAVベクターに適用できる、rAAVの薬効(感染効率、発現量などを含む)を向上させる普遍的な方法に関する研究

A3.ペプチド・糖に関わる技術研究

A3-1
細胞内標的を指向したペプチドを取得するための技術開発研究

細胞内標的を指向した新規のペプチドライブラリ作製法、スクリーニング方法、または膜透過評価方法を募集します。

  • ・ペプチドライブラリ:細胞膜透過性と標的結合性が考慮されたデザインであり、化学合成ではなく遺伝子工学的手法により作製するもの
  • ・スクリーニング方法:ファージ/リボソーム上に提示させたライブラリから膜透過性を有するペプチド配列を選別する方法
  • ・膜透過評価方法:ペプチドに蛍光ラベル化など化学修飾することなく、ペプチドの細胞膜の透過性を評価できる汎用性の高い方法

<Not interested>

  • ・ペプチドライブラリ:既知の細胞膜透過性ペプチドの一部を改変したもの
  • ・膜透過評価方法:生理活性によって間接的に評価する方法
A3-2
ペプチドライブラリの化学的または酵素的修飾反応に関する研究

天然アミノ酸からなるペプチドライブラリに、化学的または酵素的修飾反応を導入することにより、非天然アミノ酸が導入されたペプチドライブラリを作製する技術開発研究を募集します。

  • ・ファージディスプレイ法など遺伝子工学的手法により作製されたペプチドライブラリに修飾可能な技術を優先します。
  • ・修飾後の分析・解析方法も検討している、あるいは確立している研究を重要視します。

<Not interested>
糖導入ペプチドライブラリ研究

A3-3
糖の機能を活用した創薬標的分子、および創薬応用を指向した糖誘導体や糖鎖の提案

糖の機能を活用した誘導体にしかできないコンセプトの創薬標的分子を募集します。また、ペプチドとの組み合わせで効力を発揮する糖・糖鎖(膜透過性向上、臓器選択的、細胞選択的送達など)も募集します。
<Not interested>
抗菌剤、血糖降下剤

A4.細胞治療

A4-1
新規性のある治療用細胞(体性幹細胞/前駆細胞または多能性幹細胞由来分化細胞など)、あるいは既存の細胞治療の有効性を強化させる方策

共同研究要件:できるだけ多く満たすことが望ましい。
① 病態を著しく改善する可能性があること。既存治療法がない疾患が望ましい。
② ①の可能性を示唆する特徴やin vivoデータが示されていること。
③ 細胞自体あるいは有効性の強化策に特許性を有し得ること。
④ 細胞の作製/有効性強化に利用されている技術の汎用性があること。
⑤ 有効性強化策においては、既存の細胞治療に対する優位性が示されていること。

  • 例:短期・長期的な遺伝子導入、疾患や標的臓器・組織に適した細胞(前駆細胞や最終分化細胞等)への分化誘導、化合物などによる細胞の賦活化、Biomaterialなどの基材
A4-2
細胞を用いた新たな疾患治療の開発

共同研究要件:できるだけ多く満たすことが望ましい。
① 細胞治療研究が精力的に行なわれてきた疾患(心不全など)でないこと。既存治療法がない疾患が望ましい。
② ①の標的疾患に対して有効性を示唆するin vitroデータが示されていること。
③ ①の標的疾患に関わる動物モデルを有すること。

A4-3
改変T細胞(CAR-T, TCR-T)作製技術に関する研究

以下のいずれかの要件を満たす研究を募集します。

  • ・ 多能性幹細胞から高品質・高機能のT細胞を作製する技術
  • ・ HLA不一致でも拒絶を受けない他家T細胞作製技術
  • ・ ウィルスを用いずに遺伝子を細胞に導入する新規技術
  • ・ HLA/peptideをはじめとする少ない発現量の抗原にも感度良く反応するCAR-TあるいはTCR-T作製技術
  • ・ CAR分子あるいはTCR分子の構造改変体を迅速に作製し、構造・活性相関を高スループットで解析する技術
A4-4
改変T細胞(CAR-T, TCR-T)の薬理機能強化に関する研究

以下のいずれかの要件を満たす研究を募集します。

  • ・ CAR-Tによる正常組織に発現する抗原に由来する毒性(on-target off-tumor毒性)を軽減する研究
  • ・ がん組織へのリンパ球浸潤を制御し抗がん活性を示す新規標的分子の探索研究
  • ・ T細胞の機能を高める研究(免疫抑制環境の克服、細胞障害活性増強等)
  • ・ サイトカイン放出症候群や神経毒性の低減技術に関する研究

A5.安全性予測研究

A5-1
バイオ医薬品のヒト免疫原性予測に関する研究

バイオ医薬品の非臨床の免疫原性予測法として一般的な、in vitro によるT細胞増殖反応試験とは異なるアプローチや指標を用いた評価法、またはヒト化動物モデル等によるin vivoの免疫原性評価に関する研究を対象とします。

A5-2
In vitro血小板産生評価系の構築に関する研究

血小板減少症に対する非臨床安全性評価は、in vivoで血小板数を指標に評価しているのが現状です。本研究ではより多検体を少量の化合物で短期間に評価可能な細胞ロット差の少ないin vitro評価系を募集します。特にマウス及びヒト細胞を用いたin vitro血小板産生評価系構築に関する研究を対象とします。

A5-3
免疫チェックポイント阻害薬併用時における、低分子抗がん薬の毒性評価に関する研究
  • ・免疫チェックポイント阻害薬による免疫寛容破断などが、併用する低分子抗がん薬の潜在的な毒性リスク(肝毒性と心毒性)を露呈させる可能性を予測する研究
  • ・臨床での免疫チェックポイント阻害薬と低分子抗がん薬を併用した際の副作用情報(肝毒性と心毒性)を収集することで、免疫寛容破断などによって引き起こされる低分子抗がん薬の副作用リスクを解析する研究
A5-4
ミトコンドリアダイナミクスとその毒性学的意義に関する研究

臓器毒性発現の主要オルガネラともいわれるミトコンドリアの形態(数、形、膜電位など)変化と器質毒性発現(壊死等)の関係を、ミトコンドリア毒性化合物を用いて精査することにより、種々の薬剤誘発性毒性の機序解明あるいは差別化・分類に応用する研究を募集します。またその結果を用いてミトコンドリアへの定量的な変化と細胞死の関係を予測する毒性シミュレーション(in vitro/vivo問わず)技術を募集します。

A5-5
オプトジェネティクス技術を用いた毒性メカニズム研究への応用

オプトジェネティクス技術を用いて、特定の神経興奮あるいは抑制を操作し、ヒトを反映した精神疾患あるいは薬剤誘発性の精神毒性モデルを作製する研究、あるいは臨床でうつや不安増強などの精神行動障害を惹起する薬剤の新規メカニズム解明に関する研究を募集します。

A5-6
肝障害機序を検出できるハイスループットin vitro評価法の構築

薬剤に曝露された細胞が死に至るまでの間、細胞内で起こる様々な変化をリアルタイムかつ定量的に検出することにより、薬剤が細胞死または機能障害を惹起する機序を解析できるハイスループットなin vitro評価法を募集します。

A6.イメージング・薬物動態

A6-1
ペプチド医薬品の体内動態予測を目的とした各種in vitro評価法

ペプチド医薬品(環状ペプチドを含む)の体内での代謝安定性(化学的分解に対するものを含む)を予測するin vitro評価法、それらの評価結果と物性パラメータの組み合わせ等によりペプチド医薬品の体内動態を総合的に予測する手法を募集します。

A6-2
消化管における薬物の状態(析出等)を観察する手法・技術

経口投与した低分子化合物の消化管における状態(溶解あるいは析出)をin vivoで簡便に観察する手法・技術を募集します。消化管の部位ごとに、定量的に評価可能な手法・技術を優先します。

A6-3
薬物の腫瘍組織内分布の評価に活用できる定量MSイメージング技術の開発

薬物の腫瘍(特に脳腫瘍)組織内分布の評価に活用できる定量性の確保されたMSイメージング技術を募集します。
例として、マトリクス効果のないMSイメージング技術、マトリクス効果の補正手法を、挙げさせて頂きます。
<Not interested>
既知量の測定対象物質を添加した組織ホモジネートをリファレンスとして用いる従来法

A6-4
眼内薬物動態のin vitro評価モデルの構築

眼内の各構成部位への薬物分布を評価可能なin vitroモデルを構築する技術を募集します。多様な物性を有する部位から成る眼内の複雑な薬物動態を、精度よく予測できるモデルの構築を期待しています。
<Not interested>
In silicoの予測モデル

A7.化合物の評価・設計・物性研究

A7-1
中分子(ペプチド)および高分子(抗体や核酸)の細胞膜透過性を簡便かつ迅速に評価できる実験系の確立

構造が多岐にわたる多数の中分子および高分子の(単純拡散、トランスポーターあるいはエンドサイトーシスなどのメカニズムによる)細胞膜透過を高スループットで評価できる技術を募集します。被験物質の膜透過メカニズム同定、膜透過促進および定量分析に関する技術もあわせて募集します。

A7-2
膜蛋白質の機能を微量かつ高感度で定量分析でき、多数検体の化合物評価が可能な技術

膜蛋白質(トランスポーター、イオンチャンネルや各種酵素)の機能を高感度で定量的に分析できる非RI評価技術を募集します。条件は以下のとおりです。

  • ・現在あるいは将来、人工細胞膜再構成系や細胞を用いたin vitro評価系に応用可能
  • ・高スループットでの化合物評価が期待でき、将来的には数千(~数万)化合物/週の評価への応用が可能
A7-3
計算化学、機械学習、AI等を用いて、標的蛋白質と低分子の複合体の三次元構造や活性・結合エネルギーを高精度に予測する技術

創薬の分子設計において、創薬標的蛋白質と低分子リガンドの複合体の3次元構造の予測や結合の自由エネルギー(活性)の予測が必要です。分子動力学・量子力学などの計算化学的な手法、もしくは最新の機械学習・深層学習を用いた化合物の活性予測に関する新たな手法を募集します。

A7-4
新規結晶形探索技術の開発

擬似表面またはその他の技術による核化誘導により、(通常その系で得られる)一次結晶形以外の結晶形をスクリーニング的に探索できる技術を募集します。医薬品原薬の製造プロセスにおいて、原薬だけでなく中間体においても不純物制御の視点から結晶形の制御は重要となっています。一次結晶形に支配されない結晶形スクリーニング手法を用いることで、定常的に得られていた結晶があるタイミングから違う結晶形しか得られなくなる現象を防止したいと考えています。

A8.製剤技術研究

A8-1
合成高分子や無機素材による修飾によって、薬物の機能を向上させる新規技術

合成高分子や無機素材によって薬物(低分子/中高分子/細胞など)を化学的・物理的に修飾し、新たな機能性の付与もしくは機能向上を可能にする新規技術を募集します
機能例として、組織ターゲティング、薬物の高活性化、がんワクチンの高活性化、エキソソームの膜改変、細胞のカプセル化。
<Not interested>
EPR効果をベースとする研究

A8-2
バイオ医薬品の新規放出制御技術

無細胞発現を用いて投与部位でバイオ医薬品の合成・放出ができるシステム、もしくは上記システムの構築に有用な技術を募集します。
<Not interested>
ポリマーやゲルなどの担体への物理的な封入、又は遺伝子デリバリー

A8-3
水溶性物質の持続曝露を実現する新規技術

<Not interested>

  • ・フリームービングによる持続静注、埋め込み型ポンプ
  • ・リポソーム、PLGAを活用した技術
  • ・水溶性物質の化学的修飾
A8-4
超臨界流体を利用した50mg以下の少量原薬を用いた初期製剤化技術

亜臨界から超臨界領域を利用し、微量の原薬で簡易的・効率的に初期製剤が作成できる手法を募集します。なお、超臨界流体は特に二酸化炭素に限定しません。

A9.希少疾患

A9-1
希少疾患を対象とする、新規治療標的分子や病態メカニズムの研究、および新規治療法開発に繋がる研究

希少疾患(遺伝性疾患を含む)の病態メカニズムの解明から治療標的分子探索等の治療法開発に関する研究まで、シーズの有無に関わらず、幅広い希少疾患に関する研究テーマを募集します。
例として、

  • ・低分子・抗体・核酸に加えて、in vivo遺伝子治療、遺伝子編集治療を志向した新規(将来的に特許性のある)技術、方法論に関する研究
  • ・染色体異常(欠損、重複)による先天性疾患に対する根治的な治療研究

<Not interested>
がん、感染症に関する研究。対症療法的なアプローチ。

A10.モダリティベースの創薬研究

A10-1
細胞外プロテアーゼまたは複数回膜貫通蛋白質を標的とする創薬に関する基礎研究

疾患と関連性が示唆されている細胞外プロテアーゼまたはチャネル/トランスポーターなど複数回膜貫通蛋白質の機能が、その疾患の主要因であるかを証明する研究を募集します。

  • ・標的タンパク質の機能解析研究、細胞及び疾患モデル動物を用いた標的タンパク質と病態の関連性検証研究が可能である提案を優先します。
  • ・疾患領域は問いませんが、標的タンパク質の新規性やメカニズムの新規性も考慮します。

A11.がん

A11-1
抗腫瘍免疫療法に関与する新規標的またはバイオロジクスに関する研究

がん免疫療法における以下の研究を募集します。

  • ・がんの免疫抑制状態を解除、または腫瘍免疫を活性化する新規標的の検証研究
  • ・ヒトの腫瘍内免疫細胞を材料にした、がん免疫に関与する新規標的分子の探索研究
  • ・がん抗原に対する細胞傷害性T細胞を分化誘導、活性化する樹状細胞作用性アジュバント、またはその標的に関する研究

<Not interested>

  • ・がんワクチン研究
  • ・すでに開発、上市されている分子メカニズムに依拠した標的研究
A11-2
細胞や生物製剤の腫瘍組織浸潤を妨げる細胞外マトリックス構造を解除する新規アプローチ、および標的分子に関する研究

腫瘍組織において細胞外マトリックス(細胞、糖鎖、蛋白、脂質など)の存在が治療薬の効果を減弱させる、との考えから以下の研究を募集します。

  • ・臓器・疾患に特有の細胞外マトリックス分子を指標とした、標的候補分子種の探索研究
  • ・がん組織へのリンパ球浸潤・生物製剤の機能発現を阻害する細胞外マトリックス分子の探索および検証研究
  • ・難治性腫瘍特異的な組織構造(細胞外マトリックス、関連細胞)に関わる基礎研究
  • ・阻害剤や分解酵素を用いた腫瘍性細胞外マトリックス構造の解除に関する研究
A11-3
Tumor associated MSC を制御可能な、新規標的分子またはバイオロジクスに関する研究

腫瘍組織において免疫抑制作用や腫瘍促進作用を有するMSC(mesenchymal stem cell) に興味があります。これらのMSCにおいて、特異的に発現または機能する標的分子に関する研究を募集します。
当該標的分子についてヒトの正常・腫瘍組織での組織染色データ等が取得されている提案を優先します。

A11-4
がん幹細胞およびそのニッチに対する新規標的に関する研究
  • ・がん幹細胞あるいはがん幹細胞ニッチを標的とした、細胞膜表面に発現する新規治療標的の探索および標的検証研究
  • ・細胞株やがん患者組織からがん幹細胞を濃縮・同定する技術および、がん幹細胞の性質を評価可能なin vitro/ in vivoのがん幹細胞モデル系に関する基礎研究
A11-5
がん特異性を有しかつ患者層別化が可能な、新規標的に関する研究

がんのドライバー遺伝子、増殖生存シグナル、エピジェネティクス、がん微小環境、がん免疫分野を対象とする新規標的分子の研究を募集します。
低分子化合物で制御可能と考えられる標的分子に関する提案を優先いたします。なお標的分子の資質について動物実験で検証済みであればより好ましいです。
望ましい標的分子の例:

  • ・機能獲得変異、遺伝子融合、遺伝子増幅、過剰発現、抑制因子の機能失活等が原因で、がんでの異常活性化、依存度の亢進が起きており、病態・悪性形質の発現・維持において重要である新規遺伝子
  • ・がんで認められる特定の遺伝子異常に対し、合成致死を示す因子または(BRCA1/2変異乳がんにおけるPARP阻害のような)シグナル経路、またはKOマウス等においてがんが特異的に抑制、排除される機能分子
  • ・治療抵抗性の基となるがんのheterogeneityを克服できるがん細胞側もしくは微小環境側の新規標的、シグナル経路

<Not interested>
転移抑制を主な作用メカニズムとする標的分子

A11-6
臨床のがん病態を反映し、薬効予測性に優れた新規モデル系

アンメットメディカルニーズが高いがん種を対象とするモデル系を募集します。モデル系の例としては、

  • ・がんのheterogeneityが考慮され、現治療に対する耐性化を高度に反映するもの
  • ・がん免疫に作用する薬剤のヒトでの臨床効果を、より正確に予測できるもの
  • ・ゲノム編集技術などを駆使して、がんの病態がより生理的な状態で反映されたもの

A12.ワクチン研究

A12-1
免疫療法抗原探索に関する共同研究

感染症ワクチン、癌免疫療法、アレルギー免疫療法、経口減感作療法など(による治療や予防)に適用可能な、生体の免疫機構を調節可能とする抗原候補および抗原の探索研究を募集いたします。
生活習慣病、希少疾患を対象とする抗原候補および抗原の探索研究も対象とします。

A12-2
Bioinformatics技術(in silico, 人工知能等)を用いた感染症ワクチン抗原タンパクの変異予測

感染症ワクチンの研究開発においては、免疫原性に優れた抗原タンパクの設計が重要なポイントの1つです。一方で、この抗原タンパクのアミノ酸変異はワクチン効果の減弱を引き起こす大きな問題です。そこで、bioinformatics技術(in silico, 人工知能等)を用いた抗原タンパクの変異を予測する技術を募集します。
<Not interested>
HIVを対象疾患とする研究

[先進創薬タイプ]

B1.チャレンジ領域

B1-1
病態形成に関わる細胞群およびその細胞群除去を目的とする細胞表面マーカーの同定研究

弊社は独自の抗体を用いた殺細胞技術(ADC、bi-specific抗体など)を有しており、さまざまな癌種に適用中です。本提案は特定の疾患の主原因になっている、疾患特異的細胞を同定し、その特異的細胞表面マーカーを見出して、弊社の殺細胞技術を他疾患に応用する研究を募集します。疾患の種類は問いませんが、以下のような例を考えています。

  • ・特定の免疫・炎症性細胞を除去することによる、難治性(自己)免疫疾患、線維症などの免疫・炎症関連疾患
  • ・老化細胞を除去することによる、変形性関節症などの加齢性疾患
B1-2
全身もしくは特定の臓器の細胞へのミトコンドリア移植法の研究

ミトコンドリア病をはじめとするミトコンドリア異常疾患に対する画期的治療法となりえるミトコンドリア移植法に関する研究を募集します。

  • ・全身もしくは特定の臓器の細胞へのミトコンドリア移植を可能にするデリバリー技術に関する研究
  • ・疾患原因となる内在ミトコンドリアの欠損機能を代替する人工ミトコンドリア合成に関する研究
  • ・各疾患におけるin vivoミトコンドリア移植の治療妥当性検証研究

以下のいずれかの条件を満たす案件を優先します。

  • ・デリバリー技術もしくは人工ミトコンドリア合成に関する研究基盤があること。
  • ・in vitro もしくはin vivoでの移植ミトコンドリアの生着、機能を評価可能であること

<Not interested>

  • ・不妊治療を目的とした卵子へのミトコンドリア移植
B1-3
Trans-splicing効率を向上させるための新規方法に関する研究

Trans-splicing法の疾患適用に向けた研究、特にTrans-splicing効率の向上(Cis-splicingの抑制方法、Trans-splicing constructの核内送達方法、など)に関する研究テーマを募集します。
Trans-splicing法を利用した疾患治療薬に関する具体的なアイデアも募集しますが、技術向上に関するテーマを優先します。

B1-4
中分子化合物のデザインを目的としたAIを用いた新規アルゴリズム

人工知能(AI)を用いた中分子化合物(分子量700~2000の化合物または環状ペプチド)のデザインに関する新しいアルゴリズムの研究を募集いたします。主に、標的蛋白質とリガンドの複合体三次元構造のシミュレーションを通じて、既存の抗体やペプチドに代わる中分子化合物の提案につなげることを想定しています。経口化および体内動態の良い中分子化合物を取得可能で、かつ様々な蛋白に適用可能なアルゴリズムを利用した研究を優先します。

B1-5
ポータブルまたは埋め込み型人工腎臓の創製を目指した腎機能の部分代替システムの開発

マルチな腎機能それぞれを代替可能なマイクロリアクターについてアイデアを募集します。人工透析や血漿交換で使用されている体外循環型の小型化に寄与する機能細胞を搭載した担体、生理活性物質や薬物の放出デバイスに関する研究が含まれます
<条件例>
マイクロリアクターの機能として

  • ・老廃物/尿毒素の体外排出や電解質・pH調整と除水
  • ・RAAS(昇圧)、kallikrein/ kinin(降圧)系の調節
  • ・特定の生理活性物質または薬物の放出制御
  • ・特定病因物質の分解または吸着による体外排出
B1-6
ヒト遺伝子変異とその表現型に基づく非遺伝性疾患の治療戦略仮説設定

ヒト遺伝子変異とその表現型の裏づけのある創薬標的の探索あるいは標的バリデーション研究を募集します。疾患領域やメカニズムは問いません。具体的には以下のような研究を想定しています。

  • ・ヒトの表現型に関与する新規遺伝子の同定
  • ・ 既知の情報に基づく仮説を検証するための研究(遺伝子改変動物を用いた検証研究など)
B1-7
ヒトゲノム解析(GWAS/WES/WGS)に基づく創薬標的の同定につながる新規方法論

ヒトゲノム解析データに基づき疾患、表現形や臨床検査値と関連する遺伝子群が次々に報告され、バイオバンクの拡充から今後も増加すると期待されます。これらのデータベースを遺伝統計学的手法などで解析・解釈することにより、疾患キードライバーや新規創薬標的を同定する研究、もしくはそれらを同定可能な新規方法論を募集します。

B2.マイクロバイオーム

B2-1
腸内細菌叢が関与する疾患に対する新規治療標的・疾患モデル動物の研究

腸内細菌叢は、様々な疾患との関係性が次々と指摘されており、新たな治療標的として大きなトピックとなっています。従来の医薬品の概念では治療が難しい疾患を対象に、腸内細菌叢の制御を介した革新的な治療法に関する共同研究テーマを募集いたします。
例としては、

  • ・腸内細菌叢の構成異常もしくは特定の腸内細菌の異常に起因する疾患に対する新規治療標的に関する共同研究
  • ・無菌動物およびノトバイオート技術の活用など、腸内細菌叢に特徴を有する疾患動物モデルの病態解析に関する共同研究

<Not interested>

  • ・感染症に関する研究
  • ・抗菌活性が推定される創薬標的もしくは抗菌性物質の研究
  • ・糞便微生物移植法あるいは微生物自体を医薬品に応用する研究
B2-2
がん治療を志向した、ヒトマイクロバイオームの研究

ヒトマイクロバイオームとがんとの関連性が近年明らかになっており、菌叢の機能を基にした解析(遺伝子産物および代謝産物の解析)によってマイクロバイオームを捉えることの重要性が示唆されています。そこで、下記の次世代がん治療につながる細菌叢研究テーマを募集します。

  • ・健常人と比較してがん患者で変動しているあるいはがんの進行度によって変動する、ヒトマイクロバイオームおよびそれらの代謝産物や遺伝子産物に関する研究
  • ・マイクロバイオームをもとにしたがん患者の層別化に関する研究
  • ・がん治療薬の薬効あるいは安全性とマイクロバイオームの関連性に関する研究
  • ・ヒト細菌叢を外挿する非臨床モデルに関する研究

B3.感覚器・疼痛・中枢

B3-1
化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の治療薬に関する、新規コンセプトおよび治療標的

CIPNで問題となる痺れや運動障害などの症状緩和および末梢神経保護(神経保護、神経変性抑制および神経炎症抑制)、それぞれに関する新規のアプローチおよびメカニズムを、特に希望します。
<Not interested>
既存鎮痛薬の適応拡大

B3-2
失明に至る網膜疾患の治療標的と成り得る新規病態メカニズム・創薬標的分子

・網膜の細胞保護および内在的な再生を促す可能性のある分子あるいはパスウェイに関する研究
・神経の保護および再生に着目した研究で、創薬標的と成る可能性を有する特定された分子やパスウェイ
・遺伝性眼疾患にて、原因遺伝子が特定されかつ病態発症メカニズムの仮説を有するもの
<Not interested>
細胞移植を前提とするもの

B3-3
難聴を呈する内耳疾患の治療標的と成り得る新規病態メカニズム・創薬標的分子

・内耳での細胞保護および内在的な再生を促す可能性のある分子あるいはパスウェイに関する研究

  • ・有毛細胞や神経の保護および再生、内リンパ組織のホメオスタシス維持関連機能に着目した研究で、創薬標的と成る可能性を有する特定された分子やパスウェイ。
  • ・遺伝性難聴にて、原因遺伝子が特定されかつ病態発症メカニズムの仮説を有するもの

<Not interested>
細胞移植を前提とするもの

B3-4
単一遺伝子変異に基づく神経変性疾患に対する新規創薬標的や治療法

認知機能障害の改善が必要とされる、単一遺伝子変異に基づく(と推定される)神経変性疾患を対象とする提案を希望します。根本的治療につながり得る新規標的やメカニズムを優先します。
採択条件:以下のいずれかを満たすもの

  • ・遺伝子変異を伴うヒトの病態を反映した細胞病態モデルおよび遺伝子改変モデル動物を有し、表現系解析、機能解析および薬効評価が可能であること
  • ・疾患の原因に基づく新規標的が、受容体、トランスポーター、酵素などの創薬可能な分子であること。
  • ・中枢移行性抗体や医療デバイスも含めて、疾患の原因に対して根本治療につながる画期的な治療法。

<Not interested>
対症療法、また、Aβ、Tau蛋白などの低下を標的としたもの

B4.心臓・血管疾患

B4-1
拡張不全 (HFpEF)または、収縮不全(HFrEF)に対する新規創薬アプローチに基づく心不全治療薬の探索研究

以下を重要な採択基準と致します。

  • ・ HFpEFまたはHFrEFを対象とする、新たな創薬標的(ミトコンドリア、筋小胞体などの関連因子)として、最低1個以上の候補分子を同定済みであり、さらにその候補分子の機能が解明されつつある、または推定可能であること
  • ・あるいは既知分子(ホスホランバン、SERCA、RyR2など)を対象とした、当該疾患に関わる新たな創薬アプローチ方法に関して、臨床研究や基礎的実験結果をもとに具体的アイデアを有していること
B4-2
脳血管系の機能障害に起因する病態の治療法に関する探索研究

低分子化合物やモダリティ技術(抗体、核酸など)を用いた創薬研究へ発展可能な以下のテーマを募集します。

  • ・脳血管系(内皮、周細胞、血管平滑筋、neurovascular unit)における生理機能障害(物質交換、血液灌流、バリア機能、体液調節、免疫炎症反応、線維化/グリオーシス、脈管形成など)と任意の疾患(遺伝子疾患を含む)との関連性を明らかにする研究
  • ・脳血管系の機能制御により病態治療を目標とする研究

<Not interested>
・Life Cycle Managementとしての高血圧、血栓症、糖尿病、肥満などの生活習慣病治療を目的とする研究

B4-3
低分子薬剤の心筋細胞特異的な送達技術

心筋細胞に特徴的な分子やシグナル制御機構、細胞内環境を利用することにより、心筋細胞内に特異的に低分子薬剤を送達、作用させる技術

B5.免疫

B5-1
難治性自己免疫疾患への関与が示唆される新規標的分子の同定と機能解析

難病指定を受けている自己免疫疾患(特に高IgG血漿を伴う疾患:SLE、血管炎など)の既存情報より裏付けられた仮説に基づき、病態形成に関わると予想される標的候補分子の新規同定、および当該分子の病態形成への寄与を検証する案件を募集します。
Druggableな標的候補因子で機能解析ツール(ヒト臨床サンプルデータ、ノックアウトマウス等)を既に保有されている提案を優先します。

B6.がん

B6-1
新規がんドライバー遺伝子(変異)や新規抗がん剤標的分子の同定を目指す先進的な研究

臨床腫瘍組織、計算生物学およびビッグデータ等を活用し、新規かつがんへの特異性が高い患者層別化アイデアを伴う独創的なアプローチに立脚した、新規創薬標的の同定に繋がる研究を期待しています。がん増殖生存シグナル、エピジェネティクス、がん免疫、がんのheterogeneityといった特性に注目した研究に特に興味があります。

B6-2
転写因子の活性制御を目指す先進的な研究

転写因子を直接また間接に制御する研究を募集します。 miRNAやlncRNAなどによる制御も含みます。
<Not interested>
オリゴ核酸に関する研究

B6-3
標準治療への獲得耐性の予測とその克服または遺伝的ハイリスク要因が定義されている患者の発がん予防、を可能とする創薬標的
  • ・治療抵抗性のPersister cellsを臨床サンプルで同定解析する研究
  • ・既存や将来の治療手段に対する獲得耐性を早期に予測する、もしくは研究、治療耐性獲得を遅らせる研究、あるいは耐性化に対しもっとも有効な次の治療アプローチを見出す研究
  • ・AMLに対するMDS、また大腸がんリスク因子としてのMMR変異のように、前がん状態や遺伝的ハイリスク要因が定義されている場合に、その発がんを抑制するような創薬アプローチを見出す研究

<Not interested>
早期診断マーカーおよび診断技術、薬剤の排出促進による耐性化機構、疫学調査などの研究提案

[化合物供与タイプ]

C1.Drug Repositioningを志向した創薬研究

C1-1
Drug Repositioning Library (DRライブラリー)を用いた新たな希少/難治性疾患治療薬の探索研究

弊社が提供するDRライブラリーを用いた、希少/難治性疾患治療薬のin vitroでの探索研究を募集します。

  • ・in vitro評価系が構築済みであることを要件とします。化合物の評価経験があることが望ましいです。
  • ・将来の研究計画として、カウンターアッセイ系、さらに高次のin vitroアッセイ系、動物を用いたin vivo試験等を想定されていることが望ましいです。

<Not interested>

  • ・単純な酵素阻害系、細胞増殖阻害系、レポータージーンアッセイなど(特に疾患関連性が高い系であると判断される場合以外)

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