ページ内の移動用のリンクです

  • TOP
  • > CSR
  • > CSR活動だより
  • > 中国雲南省における母子健康改善プロジェクトの現地を訪問(活動最終年度)

中国雲南省における母子健康改善プロジェクトの現地を訪問(活動最終年度)

2019年9月、第一三共グループが支援している「中国雲南省母子健康改善プロジェクト」の現地を視察し、プロジェクトの功労者表彰式を開催しました。
本プロジェクトは2015年から5カ年計画で国際NGOプラン・インターナショナルと協働で取り組んでいるプロジェクトです。2019年はその活動最終年にあたるため、本プロジェクトの成果確認、現地関係者功労表彰および今後の展開確認を目的に現地訪問しました。

<農村部訪問>

今回は八宝(Babao)郷・珠街(Zhujie)郷の2箇所を訪問し、村医が行うHealth promotionを見学しました。Babao郷では「保護者に対する子どもの下痢対応について」というテーマで、1.正しい手の洗い方、2.下痢の予防、3.便による判断方法、4.補液の作り方、5.下痢に効果のある中国式マッサージのやり方などの講習を保護者に行いました。Zhujie郷では「正しい母乳の与え方」をテーマに、実際に擬乳房を使用して、母親に対する授乳指導や、授乳の際の諸注意について説明がありました。

Babao郷でのHealth promotion

Babao郷でのHealth promotion

Zhujie郷でのHealth promotion

Zhujie郷でのHealth promotion

<昆明医科大学公共衛生学院生の農村ボランティア活動>

地域医療の向上を目的とした、大学生ボランティアによる意識啓発活動および村医のサポートをサマーキャンプとして継続的に活動しています。大学生ならではの手作り資材の制作・活用や、医学生としての農村医療現場体験を通じて様々な事を学ぶ機会になっています。
今回、大学を訪問し活動に参加した学生から報告を受けました。「意識が大きく変わり地域医療に対する貢献に将来取り組んでいきたい」とのコメントがありました。当プロジェクトが今後の農村地域への医療改善に向けて、若い人材育成への貢献にも繋がった事を実感した訪問でした。なお、プロジェクト終了後には、中国のユース組織などに引き継がれ、活動が継続される事が決まっています。

大学生作成の啓発資材

大学生作成の啓発資材

サマーキャンプ参加者の活動報告

サマーキャンプ参加者の活動報告

<プロジェクト現地活動報告会および功労表彰式>

本プロジェクトにおいてそれぞれの分野で尽力いただいたメンバーから活動報告がありました。
Zhulin村では、コミュニティーセンター活動開始から延べ70回以上の活動を実施し、1,000人以上の子どもたちが参加した事、IMCI※トレーニングの受講によって今まで自信をもって判断できなかった症状に対して的確な診断を行うことができるようになり、その結果、重篤化を予防した症例が間違いなく増加した事、診断だけではなく、住民とのコミュンケーションの取り方について学び、患者との関係が向上した事、都市の医療センターへの訪問研修で、新たな技術を習得し、その技術・情報を院内で共有化することで医療サービスが向上した事などが成果として報告されました。実際に現場で保健・医療サービスに取り組んでいるスタッフの報告から、地域の小児医療の改善、健康意識の向上に繋がった事を実感しました。
発表後には貢献してくれた関係者8名を表彰し、賞状と楯を贈呈しました。

Babao郷村医からの発表

Babao郷村医からの発表

功労者の表彰

功労者の表彰

※IMCI:Integrated Management of Childhood Illness Strategy Training):WHO、ユニセフなどにより標準化された統合管理のガイドラインをもとに、共通の教材を用いて研修を行い、子どもの疾患に対する適切な対処や管理ができること、加えてそのための保健医療システムが構築されることを目指す。

この活動5年間の評価として、以下の成果が確認されました。

▶︎ 教育により健康教育提供者の小児健康管理の質が向上した。トレーニングにより得た手法によって村民に対し、より理解を得られる健康教育を実施できるようになった。

▶︎ 小児医療サービスにおいて、村の診療所設置箇所の増加、医師の増員などの体制の整備、患者に対する初期診断の的確な早期対処方の習得などのスキルが向上した。

▶︎ 助産師トレーニングの実施により的確な処置を施せるようになり、技術が向上した。

Health promotionの様子

Health promotionの様子

団扇を使った啓発資材

団扇を使った啓発資材

村医・村民へのインタビュー

村医・村民へのインタビュー

プロジェクト終了後の本活動の継続については大きな課題として認識していましたが、現地主導により継続していく方向で検討が進められていることを、今回の訪問で確認することが出来ました。
5年間の活動を通じて、この地域の保健医療改善に寄与できたことで現地農村部の5歳未満死亡率が大きく改善されたことが成果であると実感しています。

写真提供:プラン・インターナショナル

※本活動については"Access Accelerated" のプログラムに採用されています。

第一三共株式会社