第一三共は、100年の長い期間に亘り受け継がれてきたサイエンス&テクノロジーの強みを活かして、先進的医薬品の創出に挑戦し続けています。また、豊富なグローバルタレントと、グローバル経営を執行する先進的なアカデミアとの強力な関係とともに、日本における高いプレゼンスを活かして、誠実で信頼される実直な活動を継続しています。


私たちの強み イメージ図

サイエンス&テクノロジー

私たちは創薬型企業として長年引き継がれてきた質の高いサイエンス&テクノロジーを有しています。これからもサイエンス&テクノロジーを活用し、アンメットメディカルニーズを満たし、多くの患者さんに革新的医薬品を継続的に創出していけるよう、持続的な成長を図っていきます。

創薬型企業として長年引き継がれてきた強力な研究開発のDNA

私たちの研究開発のDNAは創業時に遡ります。アドレナリンの抽出やオリザニンの発見、サルバルサンの国産化から歩みを始め、当時から日本発の創薬型企業を目指し、自前での創薬にこだわってきました。その後も、生活習慣病薬など、グローバルレベルで画期的な製品を創製し、世界の人々へ届けてきました。このように長年に亘って引き継がれ、磨かれてきた強力な研究開発のDNAを活かしながら、SOC*を変革する先進的医薬品の創出に日々取り組んでいます。
*Standard of Care:現在の医学では最善とされ、広く用いられている治療法

革新的医薬品を創出する最先端のサイエンス&テクノロジー

がん領域での強み

2025年度目標「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」のもと、がん患者さんの治療の選択肢を広げる医薬品を1日でも早く、より多くの国の医療現場に届けたい、その熱意がイノベーションの源です。私たちの世界に誇る先進的なサイエンスを活かし、従来の発想を超えて医薬品を創出することをミッションとして掲げています。

当社独自の抗体薬物複合体(ADC)技術

当社独自のサイエンス&テクノロジーの結晶であるHER2*を標的とする抗体薬物複合体では、抗体部分に旧三共で培われた抗体研究の強み、薬物(ペイロード)とリンカー部分に旧第一製薬の研究力が活かされています。研究者が先行品の利点と課題を徹底的に調べ、先行品の課題を解決すべく、抗体・リンカー・ペイロードを組み合わせ、スクリーニング、最適化することで、現在の技術が生まれました。当社のADCは、リンカーとペイロードをさまざまな抗体と組み合わせることが可能なプラットフォーム・テクノロジーとして確立できたと考えており、現在7つのADCプロジェクトがあります。
*Human epidermal growth factor receptor 2(HER2):乳がん等のがん細胞表面に発現され、がん細胞の増殖を促すタンパク質

多彩なモダリティ技術

先進的医薬品創出に向けて、革新的なモダリティ技術の開発にも取り組んでいます。次世代ADC、核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療、LNP-mRNA、糖鎖修飾等、多彩な革新的モダリティを活用することで、創薬の可能性が広がっています。

強力なリサーチエンジン

事業拡大に繋がる自社創薬には、豊富な経験に基づく高い専門性を有する研修者が必要です。当社グループでは、研究者個人が獲得したノウハウや成果を共有し、さらにその成果に磨きを掛ける文化が定着しています。研究者たちの不断の努力によって、近年、サイエンスに対する目利き力にいっそう磨きがかかり、それが組織としての力の源泉になっています。また、科学的な議論においては、専門性や職位等に関係なく、自由な意見交換を行う風土があり、これらの文化・風土がイノベーションの追求や、革新的医薬品の創出に向けた研究へと繋がっています。

アカデミアとの協働関係(オープンイノベーション

当社グループは、SOCを変革する革新的医薬品の効率的かつ継続的な創出を目指し、自社創薬に留まらず、外部創薬ネットワークの拡大や多様なイノベーション・ソースの確保等、多くの取り組みを行っています。一例として、研究公募プログラムTaNeDSにおいて埼玉医科大学 片桐教授との共同研究より見出した抗ALK2抗体は、 進行性骨化性線維異形成症(FOP)という希少疾患の治療薬として、AMEDのCiCLEプログラムも活用しながら研究を進め、現在は第1相臨床試験を実施しています。

研究開発

グローバル組織と人材

グローバルに事業を展開する当社グループでは、幅広い経験を持つグローバル人材が、多様性のあるグローバル組織で活躍しています。今後も価値創造の基盤となるグローバル組織&人材の強みを活かして持続的な成長を図っていきます。

グローバル人材の獲得とリーダーの育成 

当社グループでは、年齢や国籍を問わず最適な人材がリーダーとして活躍することを目指しており、幅広い経験を持つ人材を社内外から積極的に獲得・登用しています。また、リーダー候補人材に対しては、ストレッチした目標や難易度の高い職務、海外出向や留学等の機会を与えるとともに、階層毎のリーダー人材育成研修を通じて、リーダーシップやグローバル視点で判断する能力を育成しています。

迅速、的確な意思決定のためのグローバル経営体制

当社グループでは、バリューチェーンにおける機能軸と事業における地域軸を組み合わせた、グローバル経営体制を構築しています。例えばCEOが議長を務める最上位のグローバル会議体であるEMC*では、主要な機能・地域の責任者が、全社的な視点から戦略・方針を議論し、的確な意思決定を行うことで、グループ全体の価値創造の最大化を図っています。
* Executive Management Committeeの略

グローバル組織体制

日本でのプレゼンス

当社グループでは、医療・医薬品に関する誠実な情報提供活動を行っており、医療現場から信頼できるパートナーとして評価されています。国内トップクラスの営業力、高品質な医薬品の継続的な提供等を通じて確立した日本でのプレゼンスを一層高めることで、持続的な成長を図っていきます。

持続的な成長を実現するビジネスモデル

自社開発品の継続的な上市・売上拡大を図り、幅広いポートフォリオでイノベーティブ医薬品*1事業を成長させ、質の高い営業力を活かして、良質な導入品を多く獲得し、さらに成長する好循環の継続を通じて、日本の医療用医薬市場においてトップクラスの売上シェアを有しています。
* 特許や再審査期間によって独占販売期間が保護されている医薬品

質の高い営業力

医療関係者毎のさまざまなニーズをマルチチャネル*1で充足することにより、医療現場からのMR評価No.1を得ています(9年連続*2)。また、MR認定試験において、充実した研修の実施により、受験者全員が合格しています(10年連続)。
*1 MRを中心とし、講演会、Webセミナー、インターネットなどを活用等
*2 株式会社インテージヘルスケアによる調査

多様な医療ニーズに対応する4事業展開

日本においては、イノベーティブ医薬品事業の強みを活かし、そこにジェネリック医薬品事業、ワクチン事業、OTC医薬品関連事業を加え、展開しています。治療、医療費軽減、予防、セルフメディケーションといったさまざまな医療ニーズへ広く的確に対応することにより、名実ともに日本No.1カンパニーとして、日本の医療に総合的に貢献しています。

 

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