ビジョンと戦略

Global Pharma Innovator 世界の医療現場に一日でも早く革新的新薬を届けたい

めざすのは、医療現場が待ちのぞむ新薬の創出

かつて不治の病といわれた結核や、手術以外に治療法がなかった消化性潰瘍などは、医療技術の進歩や新薬の登場によって克服され、多くの患者さんの命を救い、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)を劇的に改善しました。その一方で未だに医療満足度が不十分であったり、治療法が確立されていない疾患も少なくありません。このような「未充足の医療ニーズ」のことをアンメット・メディカル・ニーズと呼んでいますが、私たち第一三共の使命は、このアンメット・メディカル・ニーズに応えることのできる革新的な新薬の創出にあります。

この使命を実現するために、私たち第一三共は、これまで積み重ねてきた高品質で革新的な創薬技術にさらに磨きをかけ、病に苦しむ全世界の患者さんに貢献できる革新的医薬品を、一日でも早く継続的に創出していくことを目指しています。

2015年ビジョンの達成を目指して

近年、あらゆる分野でテクノロジーが飛躍的に進化を遂げたことを背景に、医薬品の探索研究においてもパラダイムシフトが進んでいます。特にこの数年、ゲノム科学、コンビナトリアル・ケミストリー等の出現によって、革命的とも言えるシフトが起こり、新薬創出の研究も劇的な変化を遂げつつあります。

Global Pharma Innovatorの実現

研究開発費 / 対売上高研究開発費比率

第一三共は2008年5月に、癌領域のさらなる強化のため、抗体医薬で有名なウルリッヒ教授が設立したドイツにあるU3ファーマを買収し、パイプラインを拡充するとともに、抗体医薬研究の強化を図りました。一方、アスビオファーマにつきましては、2010年4月1日より、新薬候補物質の探索研究から前期臨床開発に関わる創薬コア機能に特化しました。グループ内創薬ベンチャーとして更なる発展を目指しています。

これらに加え、2010年7月に新たにインドのランバクシーの創薬研究機能であるNew Drug Discovery Research(NDDR)を当社グループのグローバル研究機能の傘下に加え、「第一三共ライフサイエンス研究センター・インド(Daiichi Sankyo Life Science Research Centre in India: RCI)」として第一三共インド(DSIN)内に設立しました。RCIにはインド国内の有能な人材が在籍しており、特に、メディシナルケミストリー分野では質量ともに充実しております。中長期的な視点で第一三共グループの創薬研究のスピードアップやアウトプットの増大につながるものと期待しております。

一方、こうした研究には莫大な投資が必要であり、研究開発におけるクリティカル・マス(成果を得るために必要な資金量)は増大する傾向にあります。第一三共では2015年ビジョン Global Pharma Innovatorの実現に向けて、研究・初期開発、後期開発、ライフサイクルマネジメント、それぞれのステージごとに重点領域を設定し、これらの領域に研究開発資源を優先的に投入するとともに、得られる成果を最大限にするために、グローバル研究開発における意思決定の最高機関であるGEMRAD(Global Executive Meeting of Research And Development)において、サイエンスとビジネスの視点に基づいた多角的な意思決定を行っています。

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