脂質異常症Q&A

よくある質問にお答えします

1.脂質異常症と遺伝の関係は?

Q両親とも総コレステロール値が高く、自分も脂質異常症になるのではないかと心配です。脂質異常症は遺伝と関係があるのでしょうか?
A両親や兄弟姉妹などの血縁者に脂質異常症の方がいる場合は、遺伝性の家族性高コレステロール血症の可能性があります。LDL(悪玉)コレステロールを血液中から細胞内に取り込むLDL受容体の遺伝的異常を原因とする家族性高コレステロール血症はヘテロ型とホモ型があり、一方の親からだけ異常な遺伝子を受け継いだヘテロ型の場合、総コレステロール値は250 ~500mg/dL、500人に1人の割合で発症します。両方の親から異常な遺伝子を受け継いだホモ型では500~1000mg/dLと非常に高い数値を示します。ホモ型は100万人に1人ときわめて少ないのですが、若いうちから動脈硬化を起こしやすいので、特に注意が必要です。心配があれば、医師に相談しましょう。

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2.脂質異常症の検査はどんなことをするのですか?

Q友人が病院で脂質異常症と言われました。私も検査を受けたほうがいいのでしょうか。どんな検査をするのですか?
A脂質異常症の検査は採血による血液検査が一般的です。会社の定期健診、地域の住民健診などを積極的に利用しましょう。まだ検査を受けたことがないようでしたら、ぜひ一度受けておくことをおすすめします。とくに40代になったら、年に1回は検査を受けるとよいでしょう。検査の結果、脂質異常症の疑いありと指摘されたら、病院の内科を受診してください。問診によって検査結果の原因となるようことがないかなどのチェックを受け、医師から生活習慣に関わる指示または薬物投与などの指示があります。

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3.脂質異常症になってどれくらい経つと症状が出る?

Q脂質異常症と診断されましたが、どれくらい時間が経つと、どんな症状が出てくるのですか。また、診断基準を教えてください。
A脂質異常症は自覚症状がほとんどないのが特長です。発症時期は一概にはいえません。ただ血管を健康に保つためにも、早期からの治療をおすすめします。一般的に脂質異常症と診断されるのは、中性脂肪値150mg/dL以上、LDLコレステロール値140mg/dL以上、 HDLコレステロール値40mg/dL未満のいずれかを満たす場合です。

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4.糖尿病と共通の食事療法は?

Q脂質異常症と糖尿病の両方を患っています。2つの病気に共通した食事療法のポイントを教えてください。
Aまず、個々の患者さんにあったカロリーを算出します。1日3回の規則正しい食事、炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラルのバランスが取れた食事が望まれます。両方に共通した食品としては、野菜、キノコ、海藻、こんにゃくなどがあります。なるべく控えたい食品としては、コレステロールの多い食品、肉の脂身、砂糖を多く含む食品などです。ともかく適正な体重を維持することがもっとも大切なことです。

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5.薬を飲んでも中性脂肪の数値が下がらないのはなぜ?

Q中性脂肪値が高く、1年以上薬を飲んでいるのですが、数値がほとんど下がりません。薬が合っていないのではないでしょうか?
A中性脂肪は食事の影響を受けやすい脂肪です。それだけに食事療法でも厳しくカロリー制限され、アルコールや糖質を控えるように指導されます。また運動不足から来る肥満も、強く影響します。まずは生活習慣の改善を徹底することが大切です。医師に相談しましょう。

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6.薬の服用はいつやめられるのでしょうか?

Qずっと高脂血症の薬を服用しています。いつになったら薬をやめることができるのでしょうか?
A数値が安定しているからといって薬は自己判断で勝手にやめたり、服用量を減らしたりしてはいけません。高脂血症は生涯治療が必要とされます。経過観察しつつ、継続治療を行い、薬剤の量、服用期間はその都度、医師の指示に従ってください。

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(本文監修:帝京大学医学部内科学教授 寺本 民生先生)

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