Chapter-2 不整脈と言われたら、知っておきたいこと 不整脈って何?

心臓は、微弱な電気刺激によって1分間に60~100回の規則正しい収縮と拡張を繰り返し、血液を送り出しています。このリズムが速くなったり、遅くなったり、間隔が乱れたりするのが「不整脈」です。

「不整脈」の日本における増加の背景

胸痛を感じる患者さん

日本では、年々、「不整脈」の患者さんが増えており、とくに脳梗塞を招きやすい「心房細動」が増えています。この心房細動は高齢者に多くみられるので、高齢化が進んでいる日本では今後も増加が予想されます。また不整脈を引き起こす要因となる高血圧や糖尿病の患者さんも年々増えています。不整脈の予防のためにも、まずは生活習慣を見直すことが大切です。

多様な不整脈の症状

不整脈の症状は様々ですが代表的なものとして、心拍が速くなる、脈が乱れる、胸がドキドキするなど不快に感じる「動悸」があります。また、心臓は全身に血液を送ることで、臓器や筋肉などに酸素と栄養を供給しています。不整脈が原因で心臓がしっかりと働けなくなると、脳の血流不足によるめまいや失神、肺での血流停滞による息切れや呼吸困難などが起こる場合もあります。さらには、血流が悪くなることで手足にむくみが起こることもあります。このように症状を診ることで、不整脈による心臓機能の低下状況を探ることができます。

心配のない不整脈、心配な不整脈

不整脈には、いくつかのタイプがあります。例えば不整脈でもっとも多い「心室期外収縮」は、健康な人でも起こるもので多くの場合は心配いりません。一方で、心臓の病気によるものなど一刻も早い治療が必要な不整脈や、不整脈そのものが突然死を引き起す「心室細動」、「心室頻拍」や脳梗塞を発症させる「心房細動」など、放っておくと危険な不整脈もあります。もし健康診断などで「要精密検査」と指示されたら、必ず専門医を受診してどのような不整脈なのか説明を受けてください。

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