ダイアログ~第一三共がインドで国連ミレニアム開発目標への貢献を行う意義について~

2011年6月1日、インドのランバクシー本社にて、プロジェクト責任者によるダイアログを実施しました。

眞鍋 淳 執行役員
グループ人事担当
グループCSR担当
Ramesh L. Adige President, Corporate Affairs & Global CorporateCommunications,
Ranbaxy Laboratories Limited
Rajinder Jalali Member of the Governing Council of RCHS and Vice President,
Medical Affairs & Clinical Research and Head,
Global Pharmacovigilance, Ranbaxy Laboratories Limited
Ranbir Bakshi Chief Medical Officer, RCHS
司会
国連がグローバルな課題の一つとして定めた国連ミレニアム開発目標(MDGs)にある「乳幼児死亡率の削減」、「妊産婦の健康の改善」、「HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延防止」へ貢献する活動を、インドにおいて第一三共が自ら展開する意義について、今一度、皆さまとのダイアログを通じて整理していきたいと思います。
眞鍋
このたび、MDGsのうち医療に関係する3つのテーマ解決に向け、インドにおいて当社が貢献させていただく機会を頂戴できたことに、製薬企業としての大いなる喜びと、困難な課題に立ち向かうにあたっての高揚を感じているところです。日本は、国民が自らの健康を維持できる環境がかなり整っている先進国といえるでしょう。しかし世界全体では今でも、100人の赤ちゃんが5歳の誕生日を迎えるまでに8人以上も亡くなってしまっている国が多数存在しているという直視しがたい現実があります。インドは現在、そのような国の一つと認識しています。
Adige
第一三共グループにおいてインドに本社を置くランバクシー社は、1994年に社会的責任を果たすためRCHSを設立、これまでも移動診療車による医療提供など、パンジャーブ州やデリー市などを中心とした貢献を積極的に行い、顕著な実績を残してきました。しかしながらインドは、総人口が世界人口の約1/6を占める約12億人超、国土面積は日本の9倍程度にもなる国です。ランバクシー社のみではおのずと貢献の規模に限界があります。
Jalali
インドは、乳幼児死亡者や妊産婦死亡者が全世界で最も多い国の一つであり、医療へのアクセスに関しても課題が山積しています。インド最大の製薬企業ランバクシー社をグループに迎え入れた第一三共に向けた期待は、インドの一国民としても大きなものがあります。
Bakshi
私たちの行っているプロジェクトの特長は、ただ薬を配るのではなく、将来的には地域で自立した医療制度が確立できるよう、医療や健康に関する包括的な地域住民への教育にも力を入れているところにあります。そのためには、政府や行政との関わりは非常に重要だと実感しています。
眞鍋
これからRCHSのご協力を受けながら、インド中部に位置するマディア・プラデーシュ州にて移動診療などの展開を開始したいと考えています。まずは11月に移動診療車2台を投入、貢献開始初年度で、約10万人が暮らす100の村の健康改善に貢献していくことを目標とします。
司会
第一三共がインドで貢献する地域として定めたマディア・プラデーシュ州とは、どのような地域なのでしょうか。
Bakshi
マディア・プラデーシュ州はインド国内でも特に、乳幼児死亡率や妊産婦死亡率が高く、また医療・保健施設へのアクセスが非常に困難な地域の一つです。ランバクシー社は現在、RCHSとともにインド北部のパンジャーブ地方周辺において保健活動を展開していますが、地域格差を是正するため行動したいと考えています。
Adige
マディア・プラデーシュ州には、ランバクシー社の製薬工場があります。地域行政の方々からは、従前から移動診療への強い要望をいただいていることもあり、日頃お世話になっている工場周辺の地域への社会的責任を果たすため、第一三共が貢献できる余地の多い地域だと考えています。
Jalali
これから広大なインドの地で、第一三共、ランバクシー、RCHSがそれぞれの強みを発揮しながらMDGs達成に向けた取り組みを推進していくことによって、具体的な成果が表れることを目指していきたいと思います。
眞鍋
新興国の製薬企業との協業を志向した製薬企業のあり方として、日本でその先鞭をつけたのは当社であると認識しています。製薬企業の社会貢献はともすると本社所在の国内限定の取り組みとなりがちですが、グローバル規模での貢献についてもしっかりとその役割を果たす、日本初の製薬企業として認知されるよう、当社としてインドにおいて精一杯頑張っていきたいと思います。また、アフリカのカメルーン、タンザニアにおいても同様なプロジェクトを進行させています。今後ともご協力よろしくお願いします。