トップメッセージ
東日本大震災で改めて感じた医薬品産業のCSR
2011年3月11日に発生した東日本大震災は空前の規模であり、約半年が経過した今でも、日本国内のさまざまな地域・産業に大きな影響を与えています。被災された皆さまには、改めて心よりお見舞い申し上げます。また、 私たち自身も未曾有の大震災に遭遇したことにより、私たち医薬品産業の企業の社会的責任(CSR)とは何なのかについて、改めて考えさせられました。非常事態時における医薬品の迅速な供給はもちろん、発売を延期した医薬品の一刻も早い提供、服薬中の医薬品の安定供給など、患者さんのためという本来の役割を改めて認識し、 責任を果たしていきます。そして、第一三共グループの企業理念である「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供することで、世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」ことの実現に向け、一人ひとりの社員がCSRを胸に刻み、意志(Will)を持って業務を遂行していきます。
第一三共グループのCSRへの取り組み
第一三共グループでは、患者さんをはじめ、医療関係者・社員・株主・取引先・地域社会などのすべてのステークホルダーの皆さまから信頼され、存続を望まれる企業を目指しています。具体的には、企業理念を実践し、企業の行動原則である「第一三共グループ企業行動憲章」に基づき行動することにより、『社会的価値』『経済的価値』『人間的価値』をバランスよく向上させ、CSRを果たしていくことを設立当初より掲げて取り組んでまいりました。
2010~2012年度の第2期中期経営計画では、CSRに関する5つの領域と重点課題を明確にし、取り組みを進めています。
3つの価値
第2期中期経営計画のCSRに関する5つの領域と重点課題
第2期中期経営計画で達成すべきCSR
第2期中期経営計画の初年度である2010年度は、CSRのグローバル展開に向け、CSRに関する海外グループ会社の責任者を任命し、5つの領域と重点課題が策定された背景やプロセスについての理解を深め、認識を共有するとともに、各地域での自律的なマネジメント体制を整えました。また、グループでベクトルを揃えつつ、各地域の文化や慣習などを踏まえたマネジメントを行う枠組みとKPI(Key Performance Indicator:主要成果指標)が構築されつつあります。
2011年度は、「第一三共グループ企業行動憲章」の改正を行い、CSRの基軸としてグローバルに展開します。2010年11月に発行された社会的責任に関する国際規格であるISO26000により高まるCSRやグローバルな事業展開の中で果たすべき社会からの要請を真摯に受け止め応えていくために、事業展開と一体化したCSRへの取り組みが重要であると考えています。
次にグローバル、ローカルそれぞれのCSRの方向性や取り組みについての情報を共有し、共通課題の抽出、議論と次なる方針・戦略の策定を加速させる経営基盤を構築します。そのため、新しいグローバル経営体制下、各CSR責任者との関係強化やITインフラ整備などを行い、高度に分業を果たしながら、全体の使命を常に意識し連携している体制を整えます。
さらに、グローバルレベルで対応すべき課題に積極的に取り組みます。「企業活動と医療機関等の関係の透明性」への対応、気候変動や生物多様性など国際条約の枠組みへの貢献などについて、グローバルマネジメントを行います。また、国連ミレニアム開発目標への貢献は、グローバルに展開する企業として主体的に活動する課題と考え、第一三共ならではの社会貢献活動を実施します。
社員の多様性を原動力としたCSR
ステークホルダーの皆さまのご期待・ご要望を重く受けとめ、活動内容を充実させていくことが重要と考えております。多様な価値観、人格、個性、文化を持った約3万人の社員が、50を超える国々で、第一三共グループのCSRをしっかり果たすことにより社会から認められ、社員自身がその一員であることを誇りに思える「良い会社」を目指していきます。これからも忌憚の無いご意見やご提言を賜りますよう、お願い申し上げます。
2011年8月
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