患者さん・医療関係者とともに

2010年度の実績
  • 企業姿勢およびMR活動に関する評価(当社調べ)
    ・循環器領域企業評価:1位
    ・MR 総合評価:2位以内
2011年度の目標
  • 「信頼される医療パートナー」を目指した取り組み
    ・医師のニーズに合わせた治療提案力の強化
    ・新薬の普及活動を通じた医療への貢献

※Medical Representative(医薬情報担当者)の略。医薬品の適正な使用に資するために、医療関係者を訪問することなどにより安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者

医療関係者への基本的な方針

医師や薬剤師などの医療関係者に対する情報提供・収集・伝達に関し、特に重要な役割を担っているのはMRです。医療に関係するすべての人から信頼される医療パートナーとして認めていただくことを目標としています。また、2011年度は、アルツハイマー型認知症や静脈血栓塞栓症など、アンメット・メディカルニーズの高い領域に新薬をお届けし、一人でも多くの患者さんのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上に貢献したいと思います。そのために、医療関係者にその製品価値を適切にお伝えできるMRを育成することを目指しています。

このページの上部へ

ニーズに応えたMRの情報提供

一人ひとりが、一人でも多くの患者さんの笑顔を増やすことに貢献しているという自分の仕事と会社に誇りを持つ「PRIDE」と、互いに成果をわかち合う風土を醸成する「組織愛」をもってMR活動に取り組むことを、医薬営業本部のスローガンとしています。その取り組みのなかで、MR活動の継続的な改善・向上を図るために、医療関係者を対象に外部調査会社の協力を得て独自のアンケート調査を定期的に実施しています。2010年度は、循環器トップメーカーとしてふさわしい製薬企業を評価いただく項目で、当社は循環器医師からNo.1の評価を得ました。また、今後発売する新製品の診療科を含めたMR活動に関する総合評価において、2位以内の高い評価をいただいています。

アンケート評価

  2008年7月 2009年1月 2009年6月 2010年1月 2010年6月 2010年12月
MR総合評価 (1) 2位
(N=2,228)
1位
(N=2,407)
2位
(N=2,375)
2位
(N=2,418)
1位
(N=2,407)
2位
(N=2,648)
循環器トップメーカーとしての企業評価 (2) 1位
(N=390)
1位
(N=433)
1位
(N=379)
1位
(N=391)
1位
(N=290)
1位
(N=320)
(1) MR評価を点数化(1位3点、2位2点、3位1点、4位0点) (2) 循環器医師が循環器のトップメーカーとして選択した率 出所:当社調べ
VOICE     「情報の架け橋」として

医薬営業本部
学術政策部
営業研修グループ フィールドコーチ
荒 太地

約2,400名のMRが同じ戦略のもと動けるよう、新製品を中心とした品目などの戦略・施策に基づく質の高い研修コンテンツの作成および研修の実施を担当するフィールドコーチとして活動しています。新製品が数多く上市されるなか、新たな領域に対するMRの製品知識、製品戦略の理解が非常に重要になっています。一方、医療関係者、患者さんからは「こんな治療をしたい・うけたい」というニーズもあります。双方をできる限り理解した上で、研修コンテンツを作成し、実施することの責任は重大ですが、ここが一番の醍醐味でもあります。これからもMRを通じ、さまざまな治療の選択肢を提案することで、健康への貢献の一端を担っていきたいと考えています。

このページの上部へ

情報収集とフィードバック

MRが国内医療関係者から収集する医薬品の安全性情報は年間約13,000件、さらに開発品の安全性情報、文献情報や国内外提携会社から収集する情報を含め、年間約76,000件の情報が集まります。安全性情報部ではこれらの情報をデータベース化し、副作用に関する集計解析や要因分析を行い、得られた適正使用情報をMRを通じて医療関係者にフィードバックしています。

※Medical Representative(医薬情報担当者)の略。医薬品の適正な使用に資するために、医療関係者を訪問することなどにより安全管理情報を収集し、提供することを主な業務として行う者

情報収集・提供・伝達の流れ

このページの上部へ

信頼性保証への取り組み

生命関連企業の責任は重く、薬事法をはじめ、多くの遵守すべき規制があり、重要な事項についてはGXPとよばれる基準がそれぞれ定められています。第一三共グループは、それぞれの部所でGXPに基づいた業務を行い、国が行う査察を受けるだけでなく、自らGXPが遵守されているかを確認し、業務改善につなげています。製造においては、高品質の医薬品を安定して供給できる体制を構築し、当社が取り扱う医薬品について、患者さん・医療関係者の皆さまが安心してお使いいただけるよう、信頼性の確保に努めています。

※安全性や信頼性を確保することを目的に政府などの公的機関で制定する基準

信頼性保証体制

このページの上部へ

製品安全確保の取り組み

安全性情報部では、既存の市販品のほか開発品の安全対策、新製品や新規格品の市販直後の安全対策などに取り組んでいます。国内外で発生する市販品・開発品の安全性情報を個々に評価し、添付文書改訂などの安全対策を適宜実施しています。科学性に基づいた安全性プロファイルをより強固に確立しタイムリーに医療現場に情報提供することで、より一層の適正使用が医療現場に浸透するよう、日々取り組んでいます。

このページの上部へ

製品品質への取り組み

医薬品は、その効能を有効かつ安全に発揮するよう包装も含めて設計されています。さらに第一三共では、製品の品質保証を大前提に、医療安全や使いやすさ、環境負荷低減への取り組みなどを盛り込んだ「表示・包装ポリシー」を社内制定し、あらゆる角度から品質にこだわり抜いた医薬品の提供を目指しています。また、第一三共は最新のグローバル基準に合致した生産体制を確立し、造り込んだ医薬品の品質を設計通りに生産で再現するとともに、グローバル供給体制の構築により信頼性の高い製品を広く安定的に供給しています。

このページの上部へ

偽造医薬品への対応

近年、有効成分が入っていない、あるいは表示以外の物質を含むといった偽造医薬品による健康被害が大きな問題となってきています。第一三共では、医薬品の流通を適正に管理するとともに、偽造防止対策として、ラベルや箱に対するホログラム※1やマイクロ文字などの特殊印刷技術やRFID※2の適用など、また錠剤などの製剤そのものへの精密印字や超小型識別タグの適用などの先進技術についての検討も行っています。できる限り早期の市場導入に向けて今後も検討を推進します。

  • ※1. 光学技術を用いた特殊な印刷方法
  • ※2. Radio Frequency IDentification の略。微小な無線チップを用いた識別・管理する仕組み
VOICE     包装を通して企業の社会的責任を果たしていきます

製薬技術本部
製剤技術研究所
包装研究グループ長
片山 通博

昨今、医療関係者を中心として医療安全に対する意識が高まり、わかりやすい表示や識別性の高いデザインなど、医薬品の包装に求められている役割が変化してきました。今後、第一三共では、容器・包装のユニバーサルデザインの推進、包装資材の環境対応などの課題に企業として取り組む予定であり、それに先立ち、これまでの考え方を整理・明確化した「表示・包装ポリシー」を策定しています。包装は、「製品や企業の顔」であり、包装そのものが企業の根幹や姿勢を示すものとなってきています。製品の品質確保はもちろんですが、さらに医療事故の防止、使いやすさ、情報の適正な伝達、地球環境への配慮などの視点を盛り込んだポリシーに基づく具体的な検討課題を推進することで、第一三共の社会的責任を果たしていきます。

このページの上部へ

患者さん・医療関係者のお問い合わせに対する基本的な方針

製品情報センターでは、第一三共グループの「3つのスピリット」の一つである“誠実さ”、「8つの約束」のうち“高品質な医療情報提供”、“信頼される医療パートナー”を実践すべく、患者さん・医療関係者の皆さまに正しい情報を、親身に誠意を込めて応対させていただくように心がけています。また、情報提供に際しては、医薬品関連のさまざまな情報データベースを活用し、高品質かつ均質な回答を心がけています。

このページの上部へ

患者さんへの情報提供

2008年10月に開設した患者さん専用のフリーダイヤル情報の浸透により、お問い合わせを多くいただけるようになりました。製品情報センターではさらに利用しやすく、「問い合わせをして良かった、助かった」と実感していただけるよう、悩みや不安を抱えた患者さんへの応対スキル向上を目指して「応対品質検討委員会」を設けています。委員会は定期的に研修会を企画し研鑽の場を作るとともに、センター独自の医療用語集(センター員研修資材)を作成しています。センター員全員が、患者さんにできるだけわかりやすくお答えできるよう日々研鑽しています。
一方、私たちは患者さんからいただくご指摘・ご要望をいかに製品改良、情報提供の向上につなげるかを大きなテーマとして取り組んでいます。製品情報センターに寄せられた「生の声」を迅速に社内で共有でき、分析や課題の可視化ができるシステムを構築し、2010年4月より運用を開始しました。いただいたお問い合わせが社内の隅々にスピーディーに展開され、製品改良、新しい製品の創造を実現していくことが大きな使命と考えています。

問い合わせ内容分類(2010年度)

問い合わせ件数(医療用医薬品)

2008年度 2009年度 2010年度
110,000件 130,000件 134,000件
VOICE     伝えることの重要性を感じて

信頼性保証本部
安全性情報部
渉外・データマネジメントグループ
飯田 絵美子

副作用の安全性評価業務を経て、現在は新医薬品の販売開始から6ヵ月間に重点的に行われる市販直後調査や添付文書の作成・改訂の業務に携わっています。医療現場より得られた多量な情報は、正確に収集・評価されていることはもちろんですが、受け手に適切かつ確実に伝えることが大切です。
私自身、幼いころには薬やその副作用に不安を感じていたことがありましたが、現在の業務を通じて、薬の安全性に関する情報を理解することで安心して使うことができるようになりました。安全で使いやすい薬を提供することで患者さんの健康に貢献できるよう、思いやりを大切にしながら日々取り組んでいきます。