第三者意見
第三者意見
医療法人社団恵心会 京都武田病院様

総務部 部長
森本 茂樹 様
2000年4月に入職。
2008年4月、総務部部長に就任、現在に至る。主に第三者評価、CSR等を担当する。
今般、第一三共グループ様のCSRレポートについて一言、第三者として意見を述べさせていただきます。新聞やメディア等で報じられているように、最近では「安心・安全」が崩壊していっているように思えます。情報社会となった今、企業活動がもたらす社会への影響力がとても大きいことはご周知のとおりです。従いまして社会で活動する全ての組織において「CSRレポート(報告書)」は組織において大変重要な意味を持ちます。
第一三共グループ様のCSRレポートは以前の指摘を受け、内容を重点課題ごとに明文化されたことで非常に見やすく仕上がっているように見受けられます。人権に関する取り組みでありますように、全社員を対象とした「ハラスメントeラーニング研修」を取り入れるなど時代に合った取り組みとして評価できます。「CSRレポートを読む会」、これは是非この先も続けていっていただきたいですし、欲を言うならば、患者さんを含む地域住民の方を対象に開催していただきたいと思います。地域の方は様々な意見をお持ちです。社内では気付かないような改善点が発見できると思います。ステークホルダーの一組織として今後も更なる発展、取り組みを期待しております。
- 医療法人社団恵心会 京都武田病院様のご紹介
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京都武田病院様は、理念にもある“人と人とのふれあいを大切にした医療”の実践に努め、“人々の健康のよりどころ”として地域の人々に安全・安心を提供してきました。そして、「安心」「満足」「快適」の医療サービスを提供できる病院を目指し、当院のサービスへの評価をしていただく第三者評価に力を入れています。
株式会社日本総合研究所様

主席研究員
足達 英一郎 様
エコファンドやSRIファンドなど社会的責任投資のための企業情報を担当。環境経営とCSRの視点からの産業調査、企業評価を専門とする。
本年度版でも、昨年度の第三者意見に真摯に対応いただきました。「何を重点と考えるか」を明確にされたことは、大きな前進であり、特に「ダイバシティ」「ステークホルダーとのコミュニケーション」「国際的視野での医療アクセス」という課題を前面に据えられたことは、社会からの期待と御社グループの事業特性を重ね合わせたときに極めて的確な結論と考えます。
そのうえで、「ダイバシティ」の報告が、日本での取り組みに限定されている点は残念でした。グローバル企業に相応しい情報開示を早期に実現されることを期待いたします。「ステークホルダーとのコミュニケーション」では、コミュニケーションの全体像を示していただくとより理解が深まると感じました。そこでは、御社グループ側が働きかける性格のものと、働きかけられる性格のものがあるはずです。地域社会や政府・行政の視点も不可欠と考えます。「国際的視野での医療アクセス」では、「医薬品にまだ手の届かない人々」「健康維持と疾患予防対策」の視点もぜひ導入していただきたいと感じました。さらに、「コンプライアンス」の領域に、特有の課題を有することは製薬企業の特徴です。こうした点についての背景情報の提供や取り組み成果の記述にも、今後 期待したいと思います。
- 株式会社日本総合研究所様のご紹介
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株式会社日本総合研究所様は、システムインテグレーション・コンサルティング・シンクタンクの3つの機能を有する総合情報サービス企業です。社会的責任投資のための企業情報提供を業務の1つとしています。
財団法人 日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)様

事務局長・プログラム部マネジャー
佐藤 活朗 様
長年にわたり開発途上国支援に携わり、その間に3ヵ国計8年の海外駐在を経験。2010年より現職。組織全体の運営に加え、支援する地域開発プロジェクトのモニタリングと評価も担当。
第一三共グループCSRレポート2010について、アジア・アフリカ・中南米の開発途上国で地域開発支援を行うNGOの視点から意見を述べます。
第一に、開発途上地域にはマラリア・HIVなどの感染症の蔓延や劣悪な母子保健水準など、満たされない多様な医療・保健ニーズが存在し、国連のMDG(ミレニアム開発目標)の達成に向けて、貧困層にもアクセス可能な低廉で良質な医薬品の供給は地球的課題といえます。この点で「国際的視野での医療アクセスの拡大」をグループの重点課題の一つとしていることは評価できますが、その取り組みはまだ緒に就いた段階のようにも見えます。今後、たとえば貧困層向けジェネリック薬品の普及を推進するにあたっては、所得・教育の実情や人権などに十分配慮したうえで進め、進展状況を開示していただきたいと思います。
第二に、各グループ会社社員による社会貢献活動については、これまで各社・事業所独自に行われていた印象がありますが、「グループ社会貢献活動方針」が打ち出されたことを踏まえ、今後はより統一的な方向性を持ったものになることが望まれます。社員による社会貢献を企業活動の中にいっそう明確に組み込み、評価していくことが必要と考えます。
- 財団法人 日本フォスター・プラン協会様のご紹介
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プラン・ジャパン様は、途上国の子どもたちとともに地域開発を進めるNGO。「プラン」は国連に公認・登録された国際NGOで、政治や宗教には中立。アジア・アフリカ・中南米の48ヵ国で、教育、保健など8分野で活動しています。
第一三共グループ労働組合連合会

副会長
浅野 剛志 様
2008年9月、第一三共グループ労働組合連合会第1回定期総会にて、副会長に就任、現在に至る。2010年8月、第一三共労働組合第4回中央定期大会にて、第一三共労働組合 中央執行委員長に就任。
今回のCSRレポートでは、社員の多様性を重視し、CSRの活動を展開していく会社の方針や具体的取り組みの内容が伝わるものになっていると感じました。労働組合としては、会社が多様性を重視し、それを原動力としたCSRの活動を展開していく方向性を共有し、労使一体となって「人間的価値」向上に向けて、取り組んでいきたいと考えます。
社員から見た第一三共グループのCSR方針や具体的な取り組みについて考えてみると、第2期中期経営計画の骨格部分においても更に重要性が増してきており、社員一人ひとりのCSRへの理解を深めていく必要性があります。しかしながら、現状では十分な理解にいたっていないと考えます。この点については既に課題認識されていますが、今後はこれまで以上にCSR方針や具体的取り組みを、直接社員に伝えていく必要があるのではないでしょうか。社員の理解の向上が、企業を取り巻くすべてのステークホルダーに「第一三共グループは良い会社である」と評価されることにつながると考えます。
- 第一三共グループ労働組合連合会のご紹介
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第一三共グループ労働組合連合会は、第一三共労働組合、第一三共プロファーマ労働組合、第一三共ヘルスケア労働組合、第一三共ケミカルファーマ労働組合、アスビオファーマ労働組合の5組合約6,100人からなる組織です。企業に最も近いステークホルダーとして、チェック&パートナーとしての役割を果たしています。
第三者意見を受けて

専務執行役員
グループCSR担当
高野 芳一
本年度は、当社CSRレポート2010に対する第三者意見として、医療法人社団 恵心会 京都武田病院の森本 茂樹様、財団法人 日本フォスター・プラン協会の佐藤 活朗様、株式会社 日本総合研究所の足達 英一郎様、第一三共グループ労働組合連合会の浅野 剛志様よりご意見を頂戴しました。大変お忙しいところ、本レポートへのご意見・ご提言をいただきましたことに御礼申し上げます。これらのご意見・ご提言はすべて真摯に受け止め、第一三共グループ全体の課題として一つひとつ誠実に対応していきたいと考えております。
本レポートは、ステークホルダーの皆さまとの重要なコミュニケーションツールとして、当社グループのCSRの取り組みとその成果が、できるだけわかりやすく伝わるよう努めております。特に2010年度よりスタートいたしました第2期中期経営計画のCSR中期方針を、どのように策定し、何を重要課題としたのか、そして、その方針に基づいて重要課題一つひとつをどのように認識し、取り組んでいくかを明確にいたしました。これにより、当社グループのCSRは事業と一体となった取り組みであり、重要な経営の柱として取り組みを加速させていくことをステークホルダーの皆さまにお伝えするものであります。
第三者意見の皆さまのご意見を拝聴しますに、その点につきましてご理解いただけたと安心いたしております。一方で森本様からは、“患者さんを含む地域住民の方を対象としたCSRレポートを読む会の開催を”というご期待をいただきました。貴重なご意見として「ステークホルダーとのコミュニケーションの強化」を推進していく計画の指針とさせていただきます。佐藤様からは“「国際的視野での医療アクセスの拡大」について、所得・教育の実情や人権などに十分配慮したうえで進め、進展状況を開示していただきたい”というご要望がございました。この件につきましては、今後は、社会貢献活動の成果をその目指すべき姿を見据えたうえで、より明確な形で報告していくことを考えております。また、足達様からは、「ダイバシティ」や「ステークホルダーとのコミュニケーション」など、4つのポイントに絞ったご提言をいただきました。それぞれ重要なポイントであると認識し、来年度のCSR年度計画に盛り込むとともに2015年ビジョンを見据えCSRを展開していく指針とさせていただきたいと考えております。浅野様からは、“「人間的価値」向上の視点からこれまで以上にCSR方針や具体的取り組みを、直接社員に伝えていくことが必要”とのご指摘を受けました。この点につきましては関係部門との連携を強化し、さらなる充実を図ってまいります。
第一三共グループは、今後も企業の社会的責任を果たすため、これまでの先進国における事業展開に加え、ランバクシー社と協働し、新興国を含む世界中のあらゆる場所でGlobal Pharma Innovatorとして、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供していくことを基本としながら、健康・医療分野への支援も行っていきます。さらに生物多様性を含めた環境経営、働きがいのある職場をつくるための取り組みなどを推進し、ステークホルダーの皆さまから信頼され存続を望まれる企業となるべく努力を続けてまいります。












