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TaNeDS(タネデス)

2016年度 募集テーマ(リスト)

[a.創薬標的検証タイプ(Target validation)]

<がん領域>

1-1.
下記に該当する新規抗がん剤の標的に関する検証研究DS
  • がん細胞において、変異、融合、増幅、過剰発現した新規遺伝子
  • がんに対する特異性、患者層別化等が担保可能な新規機能分子、シグナル経路(がん細胞側もしくは微小環境側)
  • がんのヘテロジェネイティーを克服できる新規標的、シグナル経路
  • がん免疫の活性調節に関わる新規機能分子、シグナル経路

一例として、

  • 機能獲得変異、遺伝子融合、遺伝子増幅、過剰発現、抑制因子の機能失活等が原因で、がんでの異常活性化、依存度の亢進が起きており、病態・悪性形質の発現・維持において重要である新規遺伝子
  • がんで認められる特定の遺伝子異常に対し、合成致死を示す因子またはシグナル経路(BRCA1/2変異乳がんにおけるPARP阻害のような)
  • 治療抵抗性の基となるがんのヘテロジェネイティーを克服できる癌細胞側もしくは微小環境側の新規標的、シグナル経路
  • KOマウス等においてがんが特異的に抑制、排除されるようになる機能分子
1-2.
CAF (Cancer associated fibroblast)、TAM (Tumor associated macrophage) または Tumor associated MSC (mesenchymal stem cell) に対する新規標的またはバイオロジクスに関する検証研究DS
  1. 免疫抑制や、血管新生、転移促進作用を有するCAFやTAM、MSCに対する特異的な新規標的を見出し、これらの作用を解除するバイオロジクスの開発を行うことを念頭においています。
  2. 腫瘍間質細胞に特異的な新規膜蛋白を標的とし、抗体等によるこれら細胞の機能調節、あるいは抗体等を用いた薬剤デリバリーを考えています。
    標的についてヒトの正常・腫瘍組織でのIHCデータが取得されている提案を優先します。
1-3.
腫瘍内の抗腫瘍免疫細胞を増加させる新規標的またはバイオロジクスに関する検証研究 ※がんワクチンは除くDS

癌の免疫抑制状態を解除する、あるいは免疫を活性化するような新規の標的を見出し、それらに作用する抗体・抗体オルタナティブ・リコンビナントタンパク質。ただし、すでに開発・上市されている分子メカニズムのものは除きます。

1-4.
抗体/ADCの腫瘍組織内部への浸透を促進し抗腫瘍活性を増強するような、併用薬もしくは新規標的に関する検証研究DS

例えば膵臓癌の腫瘍微小環境に作用することで抗体/ADCの腫瘍への送達効率を高め、その抗腫瘍活性を高めるような併用薬、もしくは新規標的の検証研究を考えています。ただし、脳血液関門の透過性に関するものは除きます。

1-5.
遺伝子ワクチンに用いる新規がん抗原または希少疾患原因抗原の提案及びその検証研究DS

難治性がん、希少がん、小児がん等の新規がん抗原の提案を募集します。尚、既存のがん抗原やペプチドワクチンについては、対象にしておりません。

がん以外の疾患領域
<血管疾患、腎臓疾患>

2-1.
癌及び感染症以外を標的とした血管等の脈管機能障害に起因する病態の治療法探索研究DS

癌や感染症以外の血管等の脈管機能障害(動脈、静脈およびリンパ管障害)に起因する病態(遺伝性疾患を含む)について、この病態に対する治療標的として最低1個以上の候補となる具体的な標的分子を同定していること、・siRNAや抗体、KOマウスなどを用いて標的分子が病態に深く関与することを示す実験例をすでに取得していること、を重要な採択基準とさせていただきます。
候補化合物(低分子化合物や抗体などのモダリティーは問いません)をスクリーニングする具体的方法や、候補化合物が得られた場合ヒトにおける薬効を推定できる評価系をすでに持っている、あるいは評価系構築の具体的なアイデアがあることが望ましいと考えています。
【Not-interested】一般的な生活習慣病の改善(糖脂質代謝や高血圧改善など)は除きます。

2-2.
IgA腎症の治療標的研究(糖鎖不全IgAを低下させるメカニズムなど)、ADPKDの治療標的研究(Cyst形成のキーシグナル、など)DS

IgA腎症およびADPKDの治療標的として以下の要件を判断材料とさせていただきます。

  • 標的分子を絞り込んでいること
  • フェノタイプスクリーニングであれば、評価系が確立していること
  • 臨床での薬効が予見できること
  • IgA腎症におけるステロイドや血圧管理、ADPKDにおけるバソプレッシン受容体阻害など既存のメカニズムではないこと。
2-3.
脳卒中後遺症の改善を目指した新規創薬標的に関する研究DS

<免疫に関わる疾患>

2-4.
自己免疫疾患に関わる可能性のある新規標的または抗体・リコンビナントタンパク質の検証研究DS

免疫に重要で、かつ創薬標的となる分子あるいはその分子に対する抗体・リコンビナントに注目しています。特に、自己免疫疾患に関わる標的、あるいはその標的に対する抗体・リコンビナントを他の疾患に応用することを視野に入れての応募です。

<希少疾患・遺伝性疾患>

2-5.
遺伝性疾患において、原因遺伝子の機能回復または代償をする治療方法論の検証研究DS

遺伝性疾患について、

<技術コンセプト> 遺伝子異常それ自体を治療するアイデアや方法論(リードスルー、遺伝子治療、エキソンスキップ、スプライシング調節など)。斬新なアイデアで、応募者が何らかの強みを有する(科学、技術、知財、ノウハウ)手法・技術について広く募集します。
<治療コンセプト> 原因変異を代替・バイパスする方法による治療アイデア。広く遺伝病の治療薬コンセプトの募集と同義。既になんらかのレベルで検証実験が行なわれており、契約期間内にコンセプトについてより強固な検証試験が完了する計画を募集します。

【Not-interested】酵素(蛋白)補充療法及び希少癌は対象外

2-6.
先天代謝異常症(*)に対する革新的な治療薬創出を目指した研究
(対象疾患の患者数の多寡は問いません)
*代謝に関わる酵素やトランスポーターなどの遺伝子変異によって発症する遺伝性疾患DS

先天代謝異常症に対しては、既存の治療薬や食事療法、また移植治療などの治療法がありますが、依然としてQOLの極めて低い疾患が数多く存在しています。そこで、本募集では先天代謝異常症の患者さんの現状のQOLを大きく改善できる治療薬創出につながる研究テーマを募集します。
研究の内容としては、以下の3つの条件に合致するテーマを優先的に採択します。

  • 獲得済みの治療薬シーズに関する応用研究
  • 治療薬シーズのScreeningに関する研究
  • 治療標的分子の探索研究

応募書類作成に際して、下記リストの疾患が対象の場合は、疾患の概要説明は不要です
http://jsimd.net/gicg.html

2-7.
希少疾患(**)治療を志向した、核酸医薬の標的分子の提案及びその検証研究DS
(**)希少疾患:国内患者数5万人未満(約人口1万人あたり患者数4人未満)の疾患で、遺伝性疾患を含みます
2-8.
遺伝子ワクチンに用いる希少疾患原因抗原の提案及びその検証研究DS

希少疾患の発症原因である蛋白質因子の提案を募集します。尚、既存のペプチドワクチンについては、対象にしておりません。

<感覚器に関わる疾患>

2-9.
失明に至る網膜疾患の治療標的と成り得る新規病態メカニズム・創薬標的分子に関する研究DS
  • 網膜神経の内在的な再生を促す可能性のある分子あるいはパスウェイに関する研究。細胞移植を前提とするものは除外します。
  • グリア細胞、網膜色素上皮細胞の網膜内ホメオスタシス維持関連機能、神経保護作用に着目した研究で、創薬標的と成る可能性を有する特定の分子、パスウェイを見出しているもの。
  • 遺伝性疾患で原因遺伝子が特定され、なおかつ病態発症メカニズムの仮説を有するもの。

<特定のメカニズムに基づく疾患(線維性疾患)>

2-10.
以下の疾患における新規治療標的・調節メカニズムの提案およびその検証研究DS
肺(IPF等)、肝臓(NASH等)、腸(Crohn's disease等)を始めとする各種線維性疾患

できるだけ具体的な治療標的・調節メカニズムが提案されている応募を優先します。また各種線維性疾患に共通の治療標的・調節メカニズムの提案を重視します。
標的検証研究を含む場合、TaNeDS研究終了時点(研究開始後1年半程度)で、標的分子が検証され、スクリーニング系の目処が立っている程度まで研究が進展することが予想されていることが望ましい。

<再生医療・細胞医療>

3-1.
新規幹細胞の同定、幹細胞の新規分化誘導法、ならびに幹細胞賦活化・分化誘導能を有する因子・化合物に関する共同研究DSASB

対象疾患:特に問わないが、特定の疾患にフォーカスしたものが望ましい。
共同研究要件:以下のいずれかを満たすもの
① 新規幹細胞(特許性を有し得るもの)の同定及び特性解析に関する研究
② iPS細胞等、幹細胞の新規分化誘導系及び分化細胞の作製に関する研究
③ 幹細胞賦活化・分化誘導能を有する活性因子・化合物等及びその探索に関する研究

[b.創薬標的探索タイプ(Target discovery)]

<がん領域>

4-1.
ユニークな評価系やオリジナルのomics情報を用いた新規抗がん剤標的分子の探索研究。DS
標的分子のがん特異性、患者層別化の方法論が担保できている提案が好ましいと考えています。

例として、

がんに関わるエピジェネティクス、がん代謝、がん微小環境、がん免疫、幹細胞様特性、がんのヘテロジェネイティー、既存治療への抵抗性といった特性に注目した研究、加えて臨床腫瘍組織を活用した独創的な創薬標的探索研究、を挙げさせて頂きます。

4-2.
ヒト腫瘍内免疫細胞を材料にした、がん免疫に対する新規標的分子の探索研究DS
4-3.
がん組織へのリンパ球浸潤を制御することで抗がん活性を示す新規標的分子の探索研究DS

がん組織にリンパ球が入ってくることで、そのリンパ球ががん細胞を攻撃できると考えられています。本テーマでは、がん組織へのリンパ球浸潤に関わる分子に注目しています。

がん以外の疾患領域
<希少疾患・遺伝性疾患>

5-1.
神経系及び免疫系の小児遺伝性疾患治療薬の創製を目指した、遺伝子変異を有する細胞を用いたフェノタイプスクリーニングの共同研究ASB

<対象疾患>原因遺伝子が明確な神経系及び免疫系の遺伝性疾患で、小児期に発症する疾患を優先します。腫瘍は対象外と致します。
<共同研究要件>遺伝性疾患の遺伝子変異を有する細胞(患者由来細胞、疾患特異的iPS細胞由来細胞、又は変異遺伝子導入細胞)が所有されており、病態に深く関係するフェノタイプが見出されていること。
以下を満たすものを優先させて頂きます。

  • フェノタイプを指標とした安定な薬効・活性スクリーニング系が構築できる見込みがある。
  • 遺伝性疾患と同じ変異遺伝子を発現する動物をin vivo評価系として使用可能である。或いは、他に適切なモデル動物が活用可能である。

尚、化合物は原則、弊社の化合物ライブラリーを使用することとさせて頂きます。

<疼痛疾患>

5-2.
難治性疼痛に関わる新規標的分子・遺伝子の研究、及び鎮痛作用を客観的に評価するための革新的方法やバイオマーカーに関する研究DS

神経障害性疼痛、線維筋痛症、慢性腰痛、変形性膝関節症の痛み等に代表される慢性疼痛を顕著に改善する(既存療法を凌駕する)治療法につながる新規のメカニズムや治療標的に関わる研究、慢性疼痛患者さんに対する新たな治療法の提供に関する研究を募集します。また、痛みや鎮痛作用を客観的に評価する画期的方法やサロゲトーマーカーに関わる研究も募集します。

[c.創薬技術開発・検証タイプ(Technology discovery/validation)]

<ケミカルバイオロジー>

6-1.
ケミカルバイオロジーアプローチによる創薬シードの探索とそれを用いた誘導体合成研究DS

大学・公的機関等が有する天然物ソース等を用いた(合成展開のリード候補となる)天然物シーズの探索、もしくは既存薬などの副次的作用の探索から得られる知見に基づいた天然物由来新規リード候補の創出、を行なう研究を募集いたします。
上述の天然物や新規リード候補が得られた場合には、弊社が誘導体合成研究によって医薬品の探索研究を行うことを、想定しています。

<バイオロジックス>

7-1.
遺伝子工学技術を駆使した新規機能性蛋白質・ペプチドに関する研究DS

蛋白質化学工学の基礎研究に利用可能な新規機能性蛋白質・ペプチド研究を募集します。ファージディスプレイ等の遺伝子工学的手法による新規ライブラリー作製技術も含みます。

7-2.
細胞外プロテアーゼを標的とする創薬に関する基礎研究DS

疾患領域は問いませんが、当該プロテアーゼの酵素活性が疾患の主要因である、もしくは、主要因であることを証明するための研究を募集します。なお複数のプロテアーゼが複雑に関係している場合には、当該標的プロテアーゼの特異性を重視する研究を対象とさせて頂きます。

7-3.
疾患特異的な細胞外蛋白質構造変化に関する基礎研究DS

疾患領域は問いませんが、当該蛋白質の細胞外における特有の構造変化(立体構造、ドメイン構造、相互作用分子種、糖鎖などの翻訳後修飾など)が疾患と密接に関係している、もしくはそれを証明するための蛋白科学的な研究を募集します。

7-4.
タンパク質の物性改善体設計のための新規な分析技術および方法論DS

タンパク質の物性を改善するために、時として変異体を設計して物性を評価しますが、意図したとおりに物性を改善出来ない場合が多くあります。こういった改善が困難な物性悪化の原因部位を見極めるための実験的またはインシリコによる分析技術、およびその情報を基にした確度の高い物性改善変異体設計技術を求めています。

<DDS(Drug Delivery System)に関わる技術>

8-1.
核酸医薬を、標的組織及び標的細胞内へ効率的に送達することを可能にする新規技術DS
8-2.
合成高分子(ポリマー)や生体高分子(蛋白質・ペプチド・糖鎖など)を用い、低分子医薬/高分子医薬/細胞医薬への機能性付与(徐放性・標的指向性・膜透過性付与など)を可能にする新規技術DS

合成高分子や生体高分子を薬物(低分子、バイオ医薬など)と組み合わせる(複合体形成・共有結合体形成)ことで機能性付与(徐放性・標的指向性・膜透過性付与など)を可能にする新規技術を広く募集します。研究ステージは、探索研究から臨床研究までを幅広く対象とします。
本募集では、in vivoでの有効性が示唆されている提案を優先します。

8-3.
脳腫瘍への薬剤の移行を可能とするDDS研究・技術DS

脳腫瘍治療薬(低分子化合物)の探索・開発につながるDDS研究・技術。また、臨床での脳腫瘍患者におけるBBB透過性の研究も募集します。

8-4.
後眼部へ非侵襲的に効率的に薬物を送達できるDDS技術DS

低分子、高分子に限らず、網膜など、後眼部へ非侵襲的かつ効率的に薬物を送達できるDDS技術

8-5.
固形がんへのPenetrationに関する研究DS

高分子の血中から腫瘍内部への取り込みは、間質の糖タンパクや結合組織により妨げられていると考えています。高分子(数10kDa以上)の血中から腫瘍内部への移行性を高める技術、あるいは移行メカニズム研究アイデアを募集します。また、低分子に関しても腫瘍移行性を高める技術・アイデアがあれば募集いたします。

<病態モデル、細胞評価系およびイメージングに関わる技術>

9-1.
がんの臨床病態を反映した新規の病態モデルまたは薬効評価/病態解析技術に関する研究DS

例として、

  • 臨床でのがんのヘテロジェネイティー、未分化性、治療抵抗性を反映する病態モデル
  • がん免疫、がん細胞と宿主細胞もしくはがん微小環境との相互作用を評価し得るオリジナリティーが高い病態モデル
  • 細胞培養条件の最適化によりin vivo環境の模倣および臨床外挿性を向上させた病態モデル
  • Organoid culture, 3D bioprinting, biomimetic scaffold, iPSCs 等の技術を利用した病態モデル
9-2.
任意の時期に、特定の遺伝子の完全な発現抑制を細胞株で誘導できる高効率・簡便な実験技術DS
9-3.
非侵襲的なin vivo 免疫細胞イメージング技術DS

腫瘍内への免疫細胞の浸潤をモニターする際、現在、多くの場合はバイオプシーサンプルを用いた免疫組織化学的解析に依存しています。バイオプシーが困難な場合、広い範囲を見たい場合、又は経時的な測定が必要な場合があることから、非侵襲的な免疫細胞イメージング技術を募集します。
【Not-interested】バイオプシーサンプルの免疫組織学的解析は対象としません。また、ヒトへの応用が困難なもの(例:恒常的に蛍光蛋白を発現するトランスジェニックマウス由来の免疫細胞を用いた解析等)は除きます。

9-4.
生体分子に対する抗体以外のプローブ作製技術RDN

細胞を用いた試験系のひとつとして細胞内分子のイメージングが考えられますが、そのために必要な標的分子特異的なプローブを作製する技術を対象とします。基本的には標的分子を選択的・特異的に検出できるようなプローブを作製するために必要な多様性を生じうる作製技術を希望します。可能であれば生細胞でも使えるような細胞膜透過性を有したものを希望します。
標的分子を特異的に検出するプローブでなくても標的分子の物理化学的な変化(例えば、リガンドと結合することによる標的分子の安定性など)を検出可能とするものも対象とします。しかし、特異性獲得のためにアプタマーのような周知の技術でないものを希望します。

9-5.
基質特異性が甘い酵素ファミリー(ATPase, MMPなど)における特定の酵素の細胞内活性を検出するための技術。(細胞内での特定の酵素と化合物親和性の検出技術でも可)DSRDN

プロテインキナーゼは基質特異性が比較的高いため、その修飾を検出することで酵素側の状態を知ることができる一方、ATPaseやMMPなどの酵素では複数の酵素が基質を共有しているため、基質側の変化を見ても、その責任酵素を細胞内で特定することは難しい状況です。化合物処理時における、基質特異性の低い標的酵素に対する阻害作用(あるいは親和性)を評価できるアプローチを募集いたします。さらに、標的酵素活性変動が引き起こす特異的な細胞内応答を検出する方法があれば、ぜひご提案ください。

<標的同定、病態解明、薬効予測、動態予測につながる in silico システム>

10-1.
既存データ、または、共同入手データを用いたin silico解析による、がん治療に応用可能な標的分子の同定方法DS

高度なデータ解析手法のみでの提案も歓迎します。その場合においては、必要なデータの収集に関しては弊社が協働するなど、弊社分担を前提とする提案も可能とさせて頂きます。

10-2.
薬剤処理を行ったがん細胞の反応を基に、薬剤感受性を規定する因子や、詳細な作用点、作用メカニズムを予測する技術DS

高度なデータ解析手法のみでの提案も歓迎します。その場合、必要なデータの収集に関しては第一三共が協働するなど分担も可能とさせて頂きます。
ご提案によっては第一三共が所有する低分子化合物を提供し、研究を実施していただくことも考慮いたします。

10-3.
実験データに基づく定量的システムズバイオロジー(生命動態システム)モデルを用いた薬物応答性に対する解析研究DS

細胞などのin vitroレベルでの実験データに基づき、一部の生理反応を数理モデルで表現可能な解析研究。得られた数理モデルを用いることで、病態・薬理作用の理解や薬理作用を反映したバイオマーカー選択に活用したい。なお、対象疾患領域は問いません。

10-4.
deep learningなどの機械学習手法を用いた、代謝、トランスポーター、阻害活性などのin silico予測技術DS

大量のin vitro ADMEデータに対して、人工知能によるビッグデータ解析を行うことで、代謝反応、トランスポーター輸送、およびそれらへの阻害活性などのin silico予測を可能とする技術

10-5.
ライフサイエンスデータ(multi-omics)から新しいバイオマーカー仮説構築、または化合物の標的蛋白質を同定可能な人工知能等の新しいアルゴリズムRDN
10-6.
薬剤等による刺激に対する反応を継時的に観測・モデリング・シミュレーションすることにより薬剤の組み合わせに対する相乗・相加・中和効果を予測する技術。DS

<薬物動態研究>

11-1.
代謝、膜透過性、蛋白結合性などのADMEスクリーニング試験を、LC-MS測定を必要とせずにハイスループットで実施できる評価系の構築RDN
11-2.
Log Dに代わる、合成展開の指標となる、新規物性パラメータの創生RDN

①物性値の物理化学的意味が明確で、②ハイブリットな物性値でなく、③mg以下程度の試料消費量で、実在する機器や試薬を利用して測定可能な物性値、理論、及びその測定技術の提案を期待しています。
【Not interested】
Molecular descriptorベースの in silicoのパラメータや、HPLCのretention time等、LogDを模倣するパラメータではなく、物理化学的意味が明確な新規かつ画期的なパラメータを探しています。

11-3.
複数のnon-CYP代謝を同時かつ迅速に評価可能なin vitro試験系DS

in vivoでの代謝活性を反映し、UGT、AO、SULT、CESなどの種々non-CYP代謝反応を、それぞれ別々ではなく、同時かつ迅速に評価可能なin vitro試験系

11-4.
BBB透過性、BRB透過性を精度良く見積もることの出来る高スループットin vitro試験系DS

低分子化合物の、ヒトでのBBB(血液脳関門)、BRB(血液網膜関門)透過性を精度よく予想可能、かつ、高スループットなin vitro試験系

11-5.
肝細胞、腎臓上皮細胞、小腸上皮細胞など、薬物動態に関与する各細胞のin vivoでの状態を正確に反映するin vitro評価系DS

肝細胞、腎臓上皮細胞、小腸上皮細胞など、薬物動態に関与する各細胞の活性や形態を長期間保持可能な培養技術(organ-on-chip含む)。
もしくは、これら細胞を人工的にmimic可能とする、複数の動態関連遺伝子(種々トランスポーターや代謝酵素)の同時発現、及びその発現量を調節可能な技術。

11-6.
投与化合物を速やかに消失させる研究・技術DS

動物に投与した化合物を、そのクリアランスに依存せず、タンパク結合や代謝等を制御することによって速やかに体内から消失させる研究・技術。

11-7.
低分子化合物の細胞内動態を制御する研究・技術DS

低分子化合物の細胞内動態を制御可能とする技術。核、ミトコンドリア、ERなど、各細胞内小器官への分布を制御可能とする技術。

<安全性研究、毒性評価に関する研究>

12-1.
毒性評価におけるイメージング技術に関する研究DS

分子イメージング技術(MRI & MRS、SPECT、PET、CT、超音波、光学的画像、イメージング質量分析法、OCTなど)により生体内の毒性学的変化をリアルタイムに評価可能とする研究を募集します。トランスレーショナルに応用可能な技術・研究を優先します。

12-2.
薬物による免疫関連細胞の分化・増殖異常に関する毒性学的研究DS

薬物による免疫関連細胞の分化・増殖異常、及びそれらに起因する有害事象に関する研究で、発症メカニズム解析、臨床でのモニタリングを可能とするバイオマーカーの研究を募集します。トランスレーショナルに応用可能な技術・研究を優先します。免疫異常を示した自社開発化合物を提供可能とします。

12-3.
薬物誘発性眼毒性の評価に関する研究DS

薬物誘発性眼毒性の評価に関する研究で、発症メカニズム解析、高感度な病態評価、病態モデル動物の活用を可能とする研究を募集します。トランスレーショナルに応用可能な技術・研究を優先します。眼毒性を発症した自社開発化合物を提供可能とします。

<バイオマーカー等に関わる測定技術>

13-1.
LC/MSによる生体試料中ペプチド・タンパク質、及び高分子核酸の高感度定量のための前処理法。抗体を用いない手法で普遍的に適用可能な方法が望ましい。DS

血漿中アルブミン等の大量の夾雑タンパク質群から目的とする微量(数pMオーダー)のタンパク質・ペプチドを分離する普遍的に適用可能な前処理法を希望します。具体的には、夾雑タンパク質群との相互作用阻害、マトリックス効果低減、O型糖鎖の高効率切断、等のLCMS高感度化につながる手法全般を募集します(試薬を含みます)。
【Not-interested】抗体を用いる前処理法

13-2.
体液(血液、尿など)バイオマーカーを検出・採取する方法およびその解析手法DSRDN

既存のcirculating cell-freeDNA, exosome, circulating tumor cells検出・採取法に対して優位性をもつ新たな手法、およびこれらを用いた新たな解析法を募集します。検出・採取法と解析法のいずれかでも構いません。

13-3.
生体組織内における内在性の遺伝子、蛋白質または低分子の局在や量を、組織状態を維持したまま測定する画期的な技術(イメージング及び微小切片作製法を含む)。DSRDN

組織全体のイメージングに限らず、リン酸化等の状態を維持したまま、微小切片を作製できる方法も含めて募集いたします。その際、既存のLaser Micro Dissectionを用いた手法に対する優位性をお示しください。

13-4.
細胞、組織中の低分子化合物、内因性代謝物、タンパク質などを1um以下の超高分解能で定量的、経時的にモニターできる技術DSRDN

質量分析装置の進歩に伴い、ある一瞬における細胞内シグナル定量技術は日々進歩していますが、厳密な定量性は確保されていません。一方でその機能を十分理解するためには経時的な変動をモニターできることが望まれています。カルシウム流入などはそれが可能になっていますが、本件は、投与された低分子化合物、内因性代謝物、タンパク質などに対する、定量的かつ経時的な技術にフォーカスして募集します。なお、それぞれの対象に特化した技術でも構いません。

13-5.
単一細胞遺伝子解析に関わる技術
〜固形腫瘍から効率的に単細胞集団を取得する技術〜DS

がん組織をばらばらにして単細胞とする際、生存率が高く、がんに含まれる様々な種類の細胞を効率よく得ることができる単離技術を求めています。単離後の細胞ソーティングの技術は無くて構いません。ヒトがん組織を用いた実施例を伴っていることが望まれます。

13-6.
単一細胞遺伝子解析に関わる技術
〜複数の単一細胞遺伝子解析結果を統合的に処理する方法〜RDN

単一細胞遺伝子解析結果を多数(数百から数千)多種類の細胞から取得する際、得られたデータを統合的に分析する方法を求めています(特に、個々の細胞の変化や違いと集団的な変化や違いのダイナミクスを説明する数理モデルなど)。

13-7.
抗体を用いずに、少量の血漿またはFFPE組織サンプル中の蛋白質を高感度に検出(数ng/mL)可能な汎用性のある技術。RDN

【Not-interested】新鮮組織などの現実的に取得が難しい検体を必要とする方法。蛋白質検出プローブの取得に抗体取得よりも時間のかかる方法。

13-8.
質量分析、エドマン分析以外の方法で、蛋白質/ペプチドのアミノ酸配列解析を行う技術(蛋白質の次世代シークエンサー)RDN
13-9.
細胞レベルのEC50値が1uMを上回る化合物でも、薬効発現に関与する標的蛋白質を、同定できるCETSA等の汎用性ある技術。RDN

<構造化学研究>

14-1.
結晶化を行わずに創薬標的蛋白質と低分子薬物との複合体の3次元構造情報を獲得する技術。
例えば、NMR、電子顕微鏡や他の物理化学的手法で比較的短時間で解析できる技術などRDN
14-2.
計算化学を用いて蛋白質と低分子リガンド化合物の結合自由エネルギーを高精度に予測する技術RDN

既に一定のレベルの手法が確立していて弊社内の実測データで検証が開始できる共同研究を希望します。

14-3.
組み換え超分子複合体(単独では作製不可で、複数タンパク質から構成される)を迅速に作製する先端技術RDN

HTSや構造生物学的解析のために、単独では発現・精製できない、または単独では生物活性を持たない複数のタンパク質から構成される複合体について、作製条件を迅速に決定する先端技術を、募集いたします。

[d.製薬技術タイプ]

<製剤技術研究>

15-1.
水溶性物質の持続曝露を実現する新規技術RDN

【Not-interested】

  • フリームービングによる持続静注
  • リポソーム
  • PLGAを活用した技術
  • 埋め込み型ポンプ
  • 水溶性物質の化学的修飾
  • in vivoの毒性が強い技術
15-2.
バイオ医薬品のCold Chainの問題を解決する熱安定性改善技術DS

バイオ医薬品(抗体医薬、ADC、抗体フラグメント、ワクチン等)の輸送・保管時の温度に対する安定性技術向上に関する技術の募集。

<医薬品分析技術>

16-1.
バイオ医薬品単分子のイメージングDS

バイオ医薬品単分子をイメージングすることにより、構造とダイナミクスの情報を得る技術

16-2.
分子シミュレーションによる固体構造の予測DS

コンピュータ・IT技術による有機化合物の結晶多形・結晶構造・cocrystal(塩)形成の予測

<工業生産に関わる合成技術>

17-1.
化学反応センシング技術 DS

センシング技術による化学反応や晶析の制御は近年活発に研究が行われています。しかしながら、そのほとんどが高価なセンサーを用いるものでした。それらに替わるものとして、安価かつ解析を容易にするセンサーもしくは組み合わせによるモニタリング技術を募集します。

17-2.
連続生産ポスト反応技術DS

フロー式連続生産技術における反応以外の部分、すなわちポスト反応(後処理、精製等)に関する技術。多段階連続生産を可能とするポスト反応技術。連続蒸留、連続晶析等。

17-3.
Reagent Less 反応DS

アトムエコノミーの観点から考えた場合、医薬品合成は効率が悪い場合が多く、様々な反応剤や原料を必要とし、多くの廃棄物を生むものが多い状況にあります。このような状況を改善する為、最低限の反応資材を用い、反応を進行させることが出来る反応場、条件を提供する実用的な技術を募集します。

17-4.
多変量解析を用いた、反応条件探索法の開発DS

実験計画法に代表されるようなDOE等は、反応条件の至適当化等に多く用いられています。一方近年、モニタリング技術などの発達により大量のデータの蓄積が容易となったため、そのビッグデータの活用が期待されている現状があります。このようにして得られたビッグデータを、多変量解析などを活用して適切な因子を用いて解析することにより、新たな反応条件や知見を見出すことを可能とする技術を募集いたします。

DS
第一三共株式会社
RDN
第一三共RDノバーレ株式会社
ASB
アスビオファーマ株式会社

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