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募集テーマ

[創薬標的検証タイプ]

1.がん

1-1
がんに対する特異性、患者層別化等が可能な新規標的に関する研究DS

がんのドライバー遺伝子、増殖生存シグナル、エピジェネティクス、がん微小環境、がん免疫分野の内、低分子化合物で制御可能と考えられる標的に関するご提案を優先させて頂きます。標的の資質についてインビボ実験で検証済みであればより好ましいです。
【Not interested】転移抑制を主な作用メカニズムとするもの
望ましいご提案の例として、
• 機能獲得変異、遺伝子融合、遺伝子増幅、過剰発現、抑制因子の機能失活等が原因で、がんでの異常活性化、依存度の亢進が起きており、病態・悪性形質の発現・維持において重要である新規遺伝子
• がんで認められる特定の遺伝子異常に対し、合成致死を示す因子またはシグナル経路(BRCA1/2変異乳がんにおけるPARP阻害のような)
• 治療抵抗性の基となるがんのヘテロジェネイティーを克服できるがん細胞側もしくは微小環境側の新規標的、シグナル経路
• KOマウス等においてがんが特異的に抑制、排除される機能分子

1-2
改変T細胞を用いた養子免疫療法に関する研究DS

対象領域はがん領域とし、共同研究要件は以下のいずれかを満たすものとさせて頂きます。
①多能性幹細胞から高品質・高機能のT細胞を作製する技術
② リンパ球の腫瘍浸潤機序(腫瘍浸潤を阻害する要因も含む)に関する研究
③ T細胞の機能を高める技術(免疫抑制環境の克服、腫瘍浸潤能亢進、細胞障害活性増強等)
④ 不要あるいは有害となった移植細胞を効率よく安全に除去する技術
⑤ ヒトT細胞の抗腫瘍活性を評価可能な新規動物モデルに関する研究
⑥ サイトカイン放出症候群や神経毒性の低減技術に関する研究

1-3
臨床腫瘍組織、計算生物学、ビッグデータ等を活用し、新規がんドライバー遺伝子(変異)や新規抗がん剤標的分子を見出す独創的な研究プラットフォームDS

例として、がんに関わる増殖生存シグナル、エピジェネティクス、がん免疫、がんのヘテロジェネイティー、既存治療への抵抗性といった特性に注目した研究を挙げさせて頂きます。
標的分子のがん特異性、患者層別化のアイデアがある提案が好ましいと考えています。

1-4
臨床の病態を反映し、薬効予測性に優れた新規インビトロまたはインビボがんモデル系DS

アンメットメディカルニーズが高いがん種を対象とするもの、難治性あるいは治療薬耐性に関わるがんのヘテロジェネイティーを反映するもの、患者さんの体内における免疫抑制的ながん微小環境を反映するもの、ゲノム編集技術を駆使したもの等が望ましいです。

2.心臓・血管・腎臓疾患

2-1
持続性/慢性心房細動あるいは致死性心室不整脈(遺伝性不整脈を含む)に対する、新規創薬アプローチに基づく抗不整脈薬の探索研究DS

心房細動や心不全時あるいは遺伝子変異(Brugada症候群、遺伝性LQT症候群など)により発症する致死性の心室性不整脈に対して、
・新たな創薬標的として最低1個以上の候補となる具体的な分子を同定していること、
・あるいは新たな創薬アプローチ方法に関して、臨床研究や基礎的実験結果をもとに具体的アイデアを有していること、を重要な採択基準とさせていただきます。
 候補化合物(低分子化合物や抗体などのモダリティは問いません)をスクリーニングする具体的方法や、候補化合物が得られた場合ヒトにおける薬効を推定できる評価系をすでに持っている、あるいは評価系構築の具体的なアイデアがあること、が望ましいと考えています。

2-2
脳血管における機能障害に起因する病態の治療法探索研究DS

脳血管における機能障害に起因する病態(遺伝性疾患を含む)について、
・この病態に対する治療標的として最低1個以上の候補となる具体的な標的分子を同定していること、
・siRNAや抗体、KOマウスなどを用いて標的分子が病態に深く関与することを示す実験例をすでに取得していること、を重要な採択基準とさせていただきます。
 候補化合物(低分子化合物や抗体などのモダリティは問いません)をスクリーニングする具体的方法や、候補化合物が得られた場合ヒトにおける薬効を推定できる評価系をすでに持っている、あるいは評価系構築の具体的なアイデアがあることが望ましいと考えています。
【Not interested】血栓そのものを治療する研究、高血圧や糖尿病などの生活習慣を改善する治療薬

2-3
がん化学療法などによる薬剤性腎炎を予防・治療可能な物質または創薬標的DS

薬剤により新たに発症する腎障害、あるいは既存の腎障害のさらなる悪化を予防・治療可能な物質または創薬標的を募集します。腎炎を発症する薬剤としては抗がん薬・鎮痛薬・抗菌薬・免疫抑制薬等が挙げられます。募集テーマを通じ、例えば患者さんの腎機能に応じた投与量や投与間隔の調節、もしくは中断、といった必要のない安全且つ有効な医療を提供することを最終目的とします。
【Not wish list】 汎用されている抗酸化剤

2-4
心毒性評価に関する研究DS

QT/不整脈リスク以外の心毒性(心収縮機能障害や心筋細胞毒性)を予測可能な、human iPS-心筋細胞を使用した新規心筋細胞毒性評価技術やデータベース・シミュレーション技術(非臨床研究結果から臨床での心毒性を予測)に関する研究

3.感覚器・疼痛疾患

3-1
失明に至る網膜疾患及び難聴を呈する内耳疾患の治療標的と成り得る新規病態メカニズム・創薬標的分子に関する研究DS

・網膜及び内耳細胞の内在的な再生を促す可能性のある分子あるいはパスウェイに関する研究。細胞移植を前提とするものは除外する。
・グリア細胞、網膜色素上皮細胞の網膜内ホメオスタシス維持関連機能、神経保護作用に着目した研究で、創薬標的と成る可能性を有する特定の分子、パスウェイを見出しているもの。
・内リンパ組織のホメオスタシス維持関連機能、有毛細胞・神経保護および再生に着目した研究で、創薬標的と成る可能性を有する特定の分子、パスウェイを見出しているもの。
・遺伝性疾患で原因遺伝子が特定され、なおかつ病態発症メカニズムの仮説を有するもの。
【Not interested】酸化ストレスに注目した研究

3-2
痛み評価に関して、動物試験結果のヒト臨床効果への外挿性を高める研究と技術を募集します。DS
例として、痛みに関するバイオマーカー、脳イメージング技術、ヒト臨床を反映した慢性疼痛評価動物モデル、痛みの定量的な評価方法など。

鎮痛薬の開発においては、動物試験の結果とヒト臨床での鎮痛作用に乖離があることが問題となっています。このギャップを埋めるための方法論・技術を募集します。
例として
・痛みに関するバイオマーカー (定量化に利用し得る物質、生体内分子、生体応答変化)
・痛みの定量的な評価法  (NRS, VASなどに替わりうる痛み評価法)
・脳イメージング技術 (fMRI, PETなどを用いた高次脳機能を反映した痛み評価)
・慢性疼痛評価動物モデル (刺激痛ではなく、自発痛や情動面を反映した痛みモデル)
・慢性疼痛患者層別化の方法論 (痛みの原因の分類、スクリーニング方法)
・AIによる効果予測の方法論など

4.中枢・神経変性疾患

4-1
オプトジェネティクス技術を用いた毒性メカニズム研究への応用DS

オプトジェネティクス技術を用いて、特定の神経興奮あるいは抑制を操作し、ヒトを反映した精神疾患あるいは薬剤誘発性の精神毒性モデルを作製する研究。あるいは、臨床でうつや不安増強などの精神行動障害を惹起する薬剤の新規メカニズム解明に関する研究。

4-2
精神疾患における治療抵抗性うつ症状の治療薬創生を目指した、病態モデルに関する研究、または新規創薬標的分子・遺伝子に関する研究G

・希望する対象疾患・症状は、うつ病、PTSD、双極性障害、自閉症スペクトラム障害等精神疾患の中の標準治療(SSRIや三環系抗うつ薬)が奏功しない治療抵抗性うつ症状です。
以下の条件のいずれかを満たすものを優先します。
・上記疾患・症状の病態モデル(細胞または動物)に関するノウハウを持っている、または既に構築済みであり、それを用いた化合物評価が可能である。
・上記疾患の病態解析に基づく創薬標的分子・遺伝子に関するin-houseデータ・情報を持っている。

4-3
単一原因に基づく神経変性疾患の治療薬創生を目指した創薬標的探索に関する研究、又は新規に同定された標的の妥当性検証に関する研究G

・特に希望する対象疾患は神経変性疾患の内、基底核変性症もしくは小脳変性症であり、これらのうちで原因が単一であると想定されるものです。なお原因は遺伝性、(中毒等の)外来性を問いません。
以下の条件のいずれかを満たすものを優先します。
・上記の疾患の内、遺伝性神経変性疾患の細胞病態モデル作製実績を有している。また細胞系での微細な表現系解析系を用いた化合物評価、遺伝子改変モデル等を用いた個体表現系解析と薬物評価が可能である。
・疾患原因に基づく標的分子としては受容体、トランスポーター、酵素を想定する。
・患者数の寡少は問わず、治療介入の根拠が明確な疾患修飾薬を重点的に研究しており、各種神経系の動物モデル評価基盤を有している。

5.希少疾患

5-1
希少疾患の新規治療標的分子に関する研究および新規治療法開発に繋がる研究 希少疾患の新規原因遺伝子の同定および病態メカニズム解明に関する研究DS
【Not wish list】癌、感染症に関する研究

本募集テーマでは希少疾患(遺伝性疾患を含む)の病態メカニズムの解明から治療標的分子探索等の治療法開発に関する研究まで、シーズの有無に関わらず、幅広い希少疾患に関する研究テーマの応募を期待しています。
癌と感染症は除いて疾患領域は特に問いませんが、全く治療法が無い、または既存の治療法が有効ではない遺伝性疾患に関する研究を優先させていただきます。

5-2
希少疾患(*)治療を志向した、核酸医薬の標的分子の提案及びその検証研究DS

アンチセンス核酸やsiRNAなどの核酸医薬を用いた治療が可能な希少疾患、その標的遺伝子に関する提案を募集します。核酸医薬を用いた治療のための、希少疾患の患者由来のiPS細胞、または、疾患モデル動物を用いた検証研究なども含みます。
(*)希少疾患:国内患者数5万人未満(約人口1万人あたり患者数4人未満)の疾患で、遺伝性疾患を含みます

6.ワクチン

6-1
・遺伝子ワクチンに用いる新規がん抗原の提案及びその検証研究
・遺伝子ワクチンに用いる希少疾患原因抗原の提案及びその検証研究
・遺伝子ワクチンに用いる慢性疾患原因抗原の提案及びその検証研究DS

現在、遺伝子ワクチンとしてDNAワクチンやRNAワクチンが用いられています。難治性がん、希少がん、小児がん等の新規がん抗原の提案を募集します。尚、既存のがん抗原やペプチドワクチン、及び感染症を対象とするワクチンについては、対象にしておりません。

7.細胞治療

7-1
新規性のある治療用細胞(*)あるいは既存の細胞治療の有効性を強化させる方策に関する研究DS
(*)体性幹細胞/前駆細胞または多能性幹細胞由来分化細胞など)

対象疾患:既存治療法がない疾患が望ましい
共同研究要件:以下を満たすもの、できるだけ多く満たすことが望ましい
① 疾患において病態を著しく改善する可能性を有すること
② ①の可能性を示唆する特徴やin vivoデータが示されていること
③ 細胞自体あるいは有効性の強化策に新規性(=特許性を有し得ること)があること
④ 有効性の強化策の場合、既存の細胞治療に対する優位性が示されていること
⑤ 細胞の作製/有効性強化に利用されている技術が汎用性のあるものであること
⑥ 有効性強化策としては、短期・長期的な遺伝子導入、疾患や標的臓器・組織に適した細胞(前駆細胞や最終分化細胞等)への分化誘導、化合物などによる細胞の賦活化、Biomaterialなどの基材が望ましい

7-2
細胞を用いた新たな疾患治療の開発に関する研究DS

対象疾患:既存治療法がない疾患が望ましい
共同研究要件:以下を満たすもの、できるだけ多く満たすことが望ましい。
① これまで精力的に細胞治療研究が行なわれてきた疾患(心不全など)でないこと
② ①の標的疾患に対して有効性を示唆するin vitroデータが示されていること
③ ①の標的疾患に関わる動物モデルを有すること

8.特定のメカニズムに基づく疾患・創薬研究

8-1
腸内細菌叢が関与する疾患に対する新規治療標的・疾患モデル動物に関する研究DS
【Not wish list】
・糞便微生物移植法あるいは微生物自体を医薬品に応用する研究
・感染症及び癌を対象疾患とする研究

腸内細菌叢と疾患との関係は、近年、様々な疾患との関係性が次々と指摘され、大きなトピックとなっています。従来の医薬品の概念では治療が難しく、標的となりにくい疾患を対象に革新的な共同研究テーマを募集いたします。
1. 腸内細菌叢の構成異常もしくは特定の腸内細菌の異常に起因する疾患に対する新規治療標的に関する共同研究
2. 腸内細菌叢に焦点を当てた疾患動物モデルの病態解析に関する共同研究(無菌動物およびノトバイオート技術の活用など)

8-2
免疫活性化(自然免疫・慢性炎症など)から線維芽細胞活性化に至るメカニズムにおける治療標的の探索DS

線維症・硬化症の発症初期において、免疫細胞活性化が大きな役割を果たしていると言われています。今回、免疫活性化から線維芽細胞の活性化(コラーゲン産生抑制、細胞増殖)までのメカニズムに注目し、以下の条件を満たす治療標的に関する研究を募集を致します。
・標的分子が絞られていること
・ヒト組織などを用いて疾患との関連性が裏付けられていること、またはツール物質(siRNA, 化合物、抗体、KO/TGマウスなど)を用いた実験例を取得されていること
・線維芽細胞でのコラーゲン産生抑制、細胞増殖抑制メカニズムではないこと

8-3
免疫および炎症が関与する下記疾患の標的分子探索および治療薬創製に関する研究G
・常染色体優性多発性嚢胞腎(autosomal dominant polycystic kidney disease: ADPKD)
・嚢胞性線維症(cystic fibrosis: CF)
・重症筋無力症(myasthenia gravis: MG)

(ADPKD)日本および欧州ではサムスカが承認されましたが、一部の患者への適応に留まっています。また、米国で承認された治療薬はなく、ADPKDは非常にアンメットニーズが高い疾患と認識されています。
(CF)オルカンビが2015年に承認されましたが、根治療法としては確立していません。そのため、様々な機序に基づく創薬研究が精力的に実施されており、CFを対象とした進行中の臨床試験数は約30に達します。
(MG)コリンエステラーゼ阻害薬、ステロイド薬、免疫抑制薬、血液浄化療法、大量免疫グロブリン静注療法などの治療方法があります。しかし、完全寛解に至る患者の割合は10%以下であり、治療期間も長いのが現状です。
上記の状況を踏まえ、既存療法を凌駕する新規治療薬あるいは根治療法に繋がる研究を募集します。

8-4
ミトコンドリアダイナミクスとその毒性学的意義DS

臓器毒性発現の主要オルガネラともいわれるミトコンドリアの形態(数、形、膜電位など)変化と器質毒性発現(壊死等)の関係をミトコンドリア毒性化合物を用いて精査することにより、得られた知見を種々の薬剤誘発性毒性の機序解明あるいは差別化・分類に応用する研究を募集いたします。なお精査に用いるデータはin vivo/in vitroのいずれでも問題ありません。またその結果を用いてミトコンドリアへの定量的な変化と細胞死の関係を予測する毒性シミュレーション技術も併せて募集いたします。

8-5
細胞外プロテアーゼまたは複数回膜貫通タンパク質の疾患関連性検証研究DS

疾患と関連性が示唆されている細胞外プロテアーゼまたはチャネル/トランスポーターなど複数回膜貫通タンパク質(GPCRを除く)の機能が、その疾患の主要因であるかを証明する研究を募集します。標的タンパク質の機能解析研究、細胞、組織及び疾患モデル動物を用いた標的タンパク質と病態の関連性検証研究が可能である提案を優先します。なお、疾患領域についての制限はありません。

9.特定のモダリティに基づく創薬研究

9-1
低/中分子化合物を二つのタンパク質に同時に結合させることにより、そのタンパク質の組み合わせに依存した薬効発現を可能にする新規技術DS

低/中分子化合物(低分子薬物やマクロサイクル化合物など)を複数(特に二つ)のタンパク質に同時に結合(複合体形成・共有結合体形成など)させることにより、そのタンパク質の組み合わせに依存したメカニズムによる薬効発現を可能にする新規技術を募集します。そのメカニズムの例として、タンパク質の半減期の調節、タンパク質の細胞内輸送変化、タンパク質のコンフォメーション制御、シグナル伝達制御、転写制御などがあります。

9-2
創薬標的となる新規細胞膜上2分子会合体およびその同定技術DS

創薬標的となる細胞膜上に病態特異的に形成されるヘテロダイマー、及び創薬標的となるヘテロダイマーの探索方法を募集いたします。なお、当該ヘテロダイマーに対する公知の抗体が存在しないものに限ります。

[創薬技術及び製薬技術検証タイプ]

10.バイオマーカー検証・探索研究

10-1
漏出系安全性バイオマーカーの漏出メカニズムとその生物学的意義に関する研究DS

臓器毒性検査に汎用される漏出系バイオマーカ(例:miRNAやcTnI)の漏出機序の詳細検討により、漏出の生物学的意義を理解し、さらに種々の薬剤誘発性毒性の機序解明あるいは差別化・分類に応用する研究

10-2
NASH(非アルコール性脂肪肝炎)の初期病変である肝細胞の脂肪化のバイオマーカー探索DS

肝細胞の脂肪化は非臨床試験において頻発する所見でですが、非浸襲的に肝細胞の脂肪化を測るバイオマーカー(BM)は見出せていません。例えば血中BMとして報告されているmiR-34、miR-16a、miR-33aなどのmiRNAでは、軽度の肝細胞の脂肪化の測定において、安定的なデータを得ることができていません。本テーマでは非臨床と臨床の両面で安定的に計測することができる、肝細胞の脂肪化に関わる新規BMの探索研究を募集します。

11.タンパク質・核酸等の次世代同定・測定技術

11-1
抗体を用いずに、少量の血漿またはFFPE組織サンプル中の蛋白質を高感度に検出(数 ng/mL)可能な汎用性のある技術DSG2000万円

【Not interested】新鮮組織などの現実的に取得が難しい検体を必要とする方法。蛋白質検出プローブの取得に抗体取得よりも時間のかかる方法。

11-2
FFPE検体でmRNAとタンパク質を同時に高感度で検出する技術(がん微小環境のプロファイリング技術)DS2000万円

現在生体の微小環境を構造的に認識できる状態で特定の分子の発現を検出するにはIHCもしくはISHが用いられますが、それぞれ独立した方法論として確立されているため、一方の方法でサンプルを処理すると、他方の方法での検出が難しいのが現状です。この現状を解消できる新しいアプローチを募集します。

11-3
質量分析、エドマン分析以外の方法で、蛋白質/ペプチドのアミノ酸配列解析を行う技術(蛋白質の次世代シークエンサー)DSG2000万円

【Not interested】質量分析の進歩の延長線上にある手法

11-4
基質特異性が甘い酵素ファミリーが存在する細胞内において、特定の酵素の細胞内での活性を検出するための技術
(細胞内での特定の酵素と化合物親和性の検出技術でも可)DS2000万円

一部のキナーゼのように細胞内における特定の基質修飾を司る責任酵素が少ない場合、その基質の修飾状態を確認する事により酵素側の状態を知ることができる一方で、ATPaseやMMPなどの酵素では複数の酵素が基質を共有しているため、基質側の修飾状態の確認だけでは、その修飾を司る酵素側の状況を細胞内で特定することは難しい状況です。そのような複数の酵素が基質を共有しているタイプの酵素に対して阻害化合物処理時における、標的酵素に対する阻害作用(あるいは親和性)を選択的に評価できるアプローチを募集いたします。さらに、標的酵素活性変動が引き起こす特異的な細胞内応答を検出する方法があれば、ぜひご提案ください。

11-5
エピジェネティックスを制御する薬剤の、薬効発現を規定する標的となる特定蛋白質、核酸配列の部位特定と修飾検出(得られた結果に基づく作用メカニズム解析など、ChIP-seqのその先の技術)DS2000万円

ChIPシークエンス等により、エピジェネティックな制御が行われる時の遺伝子発現がより詳細にわかるようになってきていますが、薬剤によるエピジェネティックな制御を行う場合、薬効発現につながる特定のヒストンや核酸の修飾を対象とする変化を特定するのは難しいのが現状です。薬剤による薬効発現にかかわるエピジェネティックな制御部位に特化した修飾変化を予測するためのアプローチについて提案を募集します。

11-6
細胞レベルのEC50値が1 uMを上回る化合物でも、薬効発現に関与する標的蛋白質を同定できるCETSA等の汎用性ある技術DSG2000万円

【Not interested】 特定のクラスの蛋白質(例えばキナーゼ)のみに適用できる手法

11-7
細胞、組織中の内因性代謝物(セカンドメッセンジャー等)、タンパク質を生体内で定量的、経時的にモニターできる技術(定量性ある技術に限る)DSG2000万円

質量分析装置の進歩に伴い、ある一瞬における細胞内シグナル定量技術は日々進歩していますが、厳密な定量性は確保されていません。一方で細胞内シグナルの機能を十分理解するためには、その経時的な変動をモニターできることが重要と考えています。カルシウム流入などではモニターが可能になっていますが、それ以外の内因性物質に対しての方法論は未開拓な状況です。本件では、カルシウム以外の内因性代謝物に対する、定量的かつ経時的な検出技術にフォーカスして募集します。

11-8
ヒトでのバイオマーカー測定を行うための新規の低侵襲性のサンプリング、分析手法DS2000万円
例として生物学的バイオセンサー技術、呼気解析など

Liquid biopsyという考え方は血液中の特定の標的分子や細胞を検出し、病態を判断したり、薬の薬効を予測したりするために使おうというアプローチで現在cfDNA, exosome, CTCが有名です。cfDNA, exosome, CTC以外のアプローチで、患者さんへの負担が少ないサンプリング法により、病態を判断したり、薬の薬効を予測したりするために使える技術を募集します。 例えば疾患に関連した液性成分、非液性成分を解析することで新たなBMの可能性をさぐりたいと考えています。液性成分/非液性成分の抽出技術、分析技術の一方、あるいは両方のアプローチについて提案を募集します。

11-9
次世代高感度メタボロミクス関連技術(それを応用したM&Sへの応用も含む)DS2000万円
個体で複数の時点における解析が可能なレベルを条件とします

現在のメタボロミクス解析ではサンプリングの量の問題等もあり、複数の時点での測定を同一固体から確保することが難しい。より少ないサンプリング量で高感度にメタボロミクス解析をできる手法(たとえばマウスの血液での採血なら50 uL以下)で、代謝解析に関する情報をオミックスベースで十分に獲得できる技術を募集します。数理的モデルを用いて、メタボロミクス解析の結果に基づき生体応答を予測するM&S等の提案も募集します。

12.ヒト疾患in silicoモデリング

12-1
免疫細胞のヒト体内動態モデル構築DS2000万円

文献情報と実験データ(臨床データ含む)を用いて、健常人およびがん患者における免疫細胞(各T細胞、B細胞)の生成、臓器・腫瘍への移行、及び細胞死を、数式で表現できる生理学的動態モデルを構築する研究を募集します。得られた数理モデルを用いることにより、免疫賦活時における免疫細胞の薬効ターゲット部位への移行性予測やがん免疫治療における薬効予測への活用を想定しています。

12-2
標的候補分子のモジュレーションによる治療効果を定量的に表現する技術DS2000万円

標的分子と治療効果の関係を数理モデルで記述することにより、患者における薬剤治療効果を定量的に推定したい、と考えています。なお本募集では慢性腎臓病へ適用可能な技術を優先しますが、モデル化のための患者データ(臨床検査値、診断情報、各種バイオマーカー測定値、Omicsデータ等)が豊富であれば対象疾患は柔軟に検討します。

12-3
疼痛および感覚器(とくに目および耳)関連疾患の数理モデル構築DS2000万円

標的分子と疾患のエンドポイントとの関係を明らかにする手法のひとつとして、ヒト疾患・病態を記述可能な疾患の数理モデリングを考えています。疼痛領域および感覚器関連疾患に関する数理モデルの研究を募集します。

12-4
リアルワールドデータと患者サンプルデータを組み合わせた疾患進行のモデリングDS2000万円

慢性腎疾患および眼科疾患(網膜疾患)を対象として、リアルワールドデータ(電子カルテ等)と患者のOmicsデータ等から疾患進行・予後を予測するような試みを募集します(モデル構築に必要なデータセット作成のみの提案も募集対象とします)。対象疾患は慢性腎臓疾患、眼科疾患(網膜疾患:ドライ型加齢性黄斑、網膜色素変性症)などを想定しています。

12-5
抗がん剤・放射線治療後に再発した症例のモデル化DS2000万円

抗がん剤・放射線治療後に腫瘍が再発した症例を詳細に分析することにより、再発メカニズムを半定量的に説明する疾患数理モデルを作成したい、と考えています。症例分析の対象は遺伝子変異や発現量に限らず、腫瘍環境も含めたものを想定しています。なお、再発メカニズムは複数あることから、モデル自体も複数作成されると予想しています。癌種は問いませんが、血液腫瘍・肺がん・大腸がん等が望ましい。

12-6
ライフサイエンスデータ(multi-omics)から新しいバイオマーカー仮説構築、または化合物の標的蛋白質を同定可能な人工知能等の新しいアルゴリズムDSG2000万円

13.イメージング・動態追跡技術研究

13-1
低分子化合物の細胞内動態を可視化および制御する研究・技術DS

低分子化合物の核、ミトコンドリア、ERなど、各細胞内小器官への分布を定量あるいは可視化する技術を募集します。さらに低分子化合物の各器官への分布を制御可能とする技術・アイデアがあれば望ましいです。

13-2
投与された細胞の体内動態をモニター可能な技術DS

既存の方法(Crラベル、ALU-PCR法、MRIを用いた鉄定量など)以外の方法、あるいはこれらを著しく改善した手法で体外から投与された細胞の分布、血漿中濃度を定量的に評価可能な系を募集します。

13-3
移植細胞の体内動態追跡方法の研究DS

現在汎用されているPCR法あるいは免疫染色法と比較して、より高感度かつ定量可能で全身臓器の解析がより短時間で可能な移植細胞の体内動態追跡方法、あるいはin vivoで経時的な動態が追跡可能であるような移植細胞の体内動態追跡方法の研究を募集します。

13-4
生体分子に対する抗体以外のプローブ作製技術G

細胞を用いた試験系の1つに細胞内分子のイメージングがありますが、そのために必要な標的分子特異的なプローブを作製する技術を募集します。基本的には標的分子を選択的・特異的に検出できる多様性を具えたプローブ(可能であれば生細胞でも使える細胞膜透過性を有したもの)の作製技術を希望します。 また、標的分子を特異的に検出するプローブでなくても標的分子の物理化学的な変化(例えば、リガンドと結合することによる標的分子の安定性など)を検出可能とするものも対象とします。但し、特異性獲得のために抗体やアプタマーのような周知の技術でないものを希望します。

13-5
In vivoで局所的な虚血状態を定量的に検出する技術DS

動物モデル(特に小動物で)等で局所での虚血状態を継時的に生きたままイメージとしてとらえることが出来る技術を募集します。

14.中分子・ペプチド・抗体に関わる技術研究

14-1
ペプチド多検体合成の新規な技術に関する基礎研究DS

ペプチドを一度に多検体合成し単離精製することなく、ペプチドマイクロアレイ等の形でそのまま生理活性評価に付すことのできる技術を募集いたします。多検体とは少なくとも数千以上の異なる配列、と考えています。

14-2
低/中分子化合物による標的タンパク質の細胞内分布や代謝分解の制御を可能にする新規技術DS

低/中分子化合物(低分子薬物、マクロサイクル化合物ならびに多機能複合化合物など)による、標的タンパク質の細胞内分布の変化(膜系細胞内小器官あるいは非膜系タンパク質複合体などへの選択的な移行など)や代謝分解の促進あるいは抑制などを可能にする新規技術を募集します。
【Not interested】遺伝子操作によるタンパク質修飾技術

14-3
高濃度化タンパク質の物性を改善するためのアミノ酸配列設計に関する研究DS

近年、蛋白医薬は100mg/ml以上の高濃度の製剤として上市されることが多くなっています。一方で、高濃度化したタンパク質は、分子間の相互作用がより強く働くために、粘度の上昇、凝集体の増加およびゲル化などの望ましくない物性を有することがあります。こうした物性をアミノ酸配列の設計レベルで改善するための研究を募集いたします。

14-4
標的組織移行性及び標的タンパク質分解を可能にする新規技術開発を目指した機能性タンパク質・ペプチドに関する研究DS

バイオロジクス(抗体を含むタンパク質製剤及びペプチド)に融合させることにより、新規機能(脳や消化管などバイオロジクスの送達が難しい組織への移行性向上、細胞膜透過性向上、標的タンパク質の分解誘導など)を付加するユニークな改変タンパク質・ペプチド研究を募集します。また、既知生理活性タンパク質・ペプチドにおける創薬上の課題(標的分子への選択性や特異性向上、作用部位特異的な活性化等)を克服するアイデアを実証する研究も募集します。

14-5
タンパク質/ペプチドライブラリの機能スクリーニング技術の開発研究DS

遺伝子工学的手法で作製されたポリクローナルな状態のタンパク質・ペプチドライブラリからヒットクローンを選別する方法で、「結合」を指標として探索する(吊り上げる)のではなく、「機能・活性」を指標として探索するユニークな方法を募集します。シングルクローン化後の高速多検体アッセイ系は対象外です。

15.Targeting技術・DDS研究

15-1
脳への薬剤の移行を可能とするDDS研究・技術DS

中枢をターゲットとする薬物を血液-脳関門を越えて効率的に脳内に送達させることを可能にするDDS研究・技術。

15-2
後眼部・内耳へ効率的に薬物を送達できるDDS技術DS

低分子、高分子に限らず、網膜等の後眼部あるいは内耳へ低侵襲的かつ効率的に薬物を送達できるDDS技術を募集します。

15-3
固形がんへのPenetrationに関する研究DS

高分子の血中から腫瘍内部への取り込みは、間質の糖タンパクや結合組織により妨げられていると考えています。高分子(数10kDa以上)の血中から腫瘍内部への移行性を高める技術、あるいは移行メカニズム研究アイデアを募集します。

15-4
核酸医薬を、標的組織及び標的細胞内へ効率的に送達することを可能にする新規技術DS

標的組織や標的細胞へ特異的かつ効率的に、核酸医薬を送達することをできる新規な技術(高分子ミセル等のナノパーティクル、リガンド、バイオコンジュゲート、特殊製剤・デバイス技術等)を求めています。肝臓、腎臓、肺、中枢神経、腫瘍への送達を優先します。

15-5
外部エネルギーを用いて、薬物を特定の臓器の細胞に、ターゲティングもしくは作用させる新規技術検討DS

外部エネルギーを用いて、薬物を特定の臓器の細胞にターゲティングもしくは作用発現させる新規技術研究を募集します。外部エネルギーを利用した新しいメカニズムに基づくアイデア、薬物側の新しいデザインを募集します。In vivoでの評価を中心とした研究が望ましい。

15-6
合成ポリマーや生体高分子による化学修飾によって、薬物(低分子からバイオ医薬全般)へのDDS的な機能性付与を可能にする新規技術DS

合成高分子(ポリマー)や生体高分子(蛋白質・ペプチド・糖鎖など)によって、薬物(低分子/中分子/高分子/細胞医薬)を化学修飾することでDDS的な機能性付与を可能にする新規技術を募集します(例えば、アクティブターゲティング・細胞内移行性付与・細胞のカプセル化など)。なお、パッシブターゲティング(EPR効果)をベースとする研究は対象外になります。研究ステージは、探索研究から臨床研究までを幅広く対象とします。in vivoでの有効性が示唆されていることが望ましいです。

16.薬物動態研究

16-1
複数のnon-CYP代謝を同時かつ迅速に評価可能なin vitro試験系DS

in vivoでの代謝活性を反映し、UGT、AO、SULT、CESなどの種々non-CYP代謝反応を、それぞれ別々ではなく、同時かつ迅速に評価可能なin vitro試験系およびアイデアを募集します。

16-2
経口投与後の消化管内における薬物の状態(析出の有無等)を観察する手法の開発DS

経口投与後の消化管内での化合物の状態(溶解あるいは析出)を簡便に観察する実験技術。望ましくは消化管内の各部位において投与した化合物のどれ位の割合が析出/溶解しているのかを定量的に検討できる評価系を募集します。

16-3
間質液(ICF)中の高分子薬物濃度を定量する技術DS

間質液中に存在する抗体等の高分子濃度を定量する技術を募集します。間質液の採取方法を含みます。

17.蛋白質大量生産に関わる技術研究

17-1
細胞内タンパク質品質管理機構を応用したバイオ医薬品高発現・高生産系の探索DS

CHO細胞における「タンパク質の品質管理機構」の制御に基づく、バイオ医薬品の構造、品質の制御法の開発研究を募集します。バイオ医薬品高生産方法の開発につながる、新しい観点に基づく制御方法の開発を期待しています。

17-2
ランダムインテグレーションによって目的遺伝子が導入された組換えCHO細胞内における導入遺伝子の保持能力と発現量を改善する研究DS

② ランダムインテグレーションによって遺伝子が導入された組換えCHO細胞では、選択圧の解除に伴い、多くの場合、徐々に導入遺伝子の欠失またはサイレンシングによる導入遺伝子の発現低下が認められます。この導入遺伝子の安定発現を維持することを可能にする新規方法の開発研究を募集します。

17-3
低中分子タンパク質の微生物を用いた新規分泌発現系に関する研究DS

低中分子タンパク質(生理活性物質も含む)を、高発現させる微生物株や発現ベクターに関する研究で、複数のジスルフィド結合を有するタンパク質にも応用できる技術を募集します。大腸菌を用いた分泌発現系を優先しますが、研究用として利用できる発現系も募集します。

18.医薬品製造プロセス研究

18-1
リアルタイムの定量分析を可能とするセンシング技術DS

近年、より深い反応理解に基づく医薬品製造プロセス開発が行われるようになってきている。現在使用されている汎用分光計(赤外分光法、ラマン分光法、UV)には、構造類似化合物や微量化合物の分析などに課題がある。本募集では、汎用分光計の高感度・高分解能化もしくは汎用分光計とは異なる検出原理により、リアルタイムな定量分析を可能とするセンシング技術の提案を期待します。

18-2
新規結晶形探索技術の開発DS

擬似表面またはその他の技術による核化誘導により、(通常その系で得られる)一次結晶形以外の結晶形をスクリーニング的に探索できる技術を募集します。医薬品原薬の製造プロセスにおいて、原薬だけでなく中間体においても不純物制御の視点から結晶形の制御は重要となっています。一次結晶形に支配されない結晶形スクリーニング手法を用いることで、定常的に得られていた結晶があるタイミングから違う結晶形しか得られなくなる現象を防止したいと考えています。

19.医薬品製剤技術研究

19-1
水溶性物質の持続曝露を実現する新規技術G

【Not interested】
・フリームービングによる持続静注
・リポソーム
・PLGAを活用した技術
・埋め込み型ポンプ
・水溶性物質の化学的修飾
・in vivoの毒性が強い技術

19-2
超臨界流体を利用した50mg以下の少量原薬を用いた初期製剤化技術G

亜臨界から超臨界領域を利用し、微量の原薬で簡易的・効率的に初期製剤が作成できる手法を募集します。なお、超臨界流体は特に二酸化炭素に限定しない。

20.医薬品分析技術研究

20-1
バイオ医薬品の高次構造解析技術DS

NMR、SAXS、その他分光学的手法を用いたバイオ医薬品の高次構造を解析する技術。NMRについては、非標識試料を用いた測定・解析が望ましい。

20-2
固形製剤の溶出性に関する安定性予測DS

短期安定性試験データ及び物性データなどを用いて、固形製剤の機能性(特に、溶出性や崩壊性)の変化を予測する技術

20-3
ペプチド・タンパク質定量のための糖鎖処理技術DS

糖鎖修飾ペプチド・タンパク質定量に使用可能な、比較的安価なN及びO型糖鎖切断酵素、又は糖鎖置換試薬等のアイデアを募集します。ペプチド・タンパク質を分解させない緩やかな反応性試薬が望ましいです。

21.化合物の設計・物性研究

21-1
計算化学、機械学習、AI等を用いて、創薬標的蛋白質と低分子リガンドの複合体の3次元構造や活性・結合エネルギーを高精度に予測する技術G

創薬の分子設計において創薬標的蛋白質と低分子リガンドの複合体の3次元構造の予測や結合の自由エネルギー(活性)を予測することが必要です。今回、分子動力学・量子力学などの計算化学的な手法、もしくは最新の機械学習・深層学習を用いた化合物の活性予測に関する新たな手法を募集します。

21-2
分配係数(Log D)に替わる、新規物性値の創生G

化合物は化合物をとりまく周囲環境(消化管内液、タンパク、生体膜、血液など)との相互作用を通して、その機能を発揮します。これまで創薬研究では、化合物の水-オクタノール分配係数(Log D)の値を用いて相互作用を見積もってきました(水溶性、脂溶性、膜透過性、タンパク結合など)。しかしながらLog D値はいくつかの要素からなるハイブリットなパラメータであり、厳密な意味での物理化学的性質をあらわすものではありません。また、近年の大型化、複雑化した化合物の機能・性質をLogDのみで記述することは困難です。
我々は、創薬研究に有用な、分配係数(Log D)に替わる、新規物性値を求めています。化合物とそれを取り巻く周辺環境との相互作用を記述可能な物性値です。求めるものは、①物性値の物理化学的意味が明確で、②mg以下程度の試料消費量で、実在する機器や試薬を利用して測定可能な物性値、理論、及びその測定技術の提案を期待しています。
【Not interested】
Molecular descriptorベースの in silicoのパラメータや、HPLCのretention time等、LogDを模倣するパラメータではなく、
物理化学的意味が明確な新規かつ画期的なパラメータを探しています。

[化合物供与タイプ]

22.Drug Repositioningを志向した創薬研究

22-1
Drug Repositioning Library (DRライブラリー)を用いた新たな疾患治療薬の探索研究DS

弊社内で開発を進めて、臨床試験を実施した、あるいは臨床試験の直前段階まで進み、中断・中止となった化合物を集めたライブラリーを構築いたしました。他では得られない工夫が加えられている細胞の系、独自の視点で選んだ複数の細胞からなる共培養系、工学的なテクノロジーを駆使し検出系が他とは異なる評価系など、アカデミアの先生がたならではの先端的でユニークなin vitro系での評価を希望いたします。
希望する領域:感染症、血栓症、自己免疫疾患、炎症を除く全疾患領域(希少疾患、難治性の疾患なども対象に含みます)
評価基準:評価系は疾患との関連性の高いもの、独自性の高いものを優先的に採択します。また、将来の研究計画として、カウンターアッセイ系、さらに高次のin vitroアッセイ系、動物を用いたin vivo試験等を想定いただいていることが望ましいと考えています。
単純な酵素阻害系、細胞増殖阻害系、レポータージーンアッセイなどは、特に疾患関連性が高い系であると判断される場合以外は対象外といたします。

DS
第一三共株式会社
G
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