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研究開発戦略と体制

「がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業」を目指して研究者の探究する心と人類への貢献を願う心で、革新的な医薬品を継続的に創出します。

各研究開発段階における重点領域

第一三共グループは、アンメットメディカルニーズを的確にとらえ、これに対応した研究開発を展開し、将来的な医療満足度の向上に貢献しようと考えています。研究から初期開発段階では、“がん”を重点領域と定め、それに加えて疼痛、中枢神経系疾患、心不全・腎障害、希少疾患などの次世代領域を標的疾患とした研究および開発を進めることでSOCを変革する先進的新薬の創出を目指しています。

後期開発段階では、がん領域と循環代謝領域に加え、疼痛管理に対して新たな治療選択を提供するアプローチを開発中です。また、ライフサイクルマネジメントにおいては、当社の強みの領域である疼痛、高血圧、血栓を中心に継続した医療貢献を目指しています。

グローバル意思決定と効果的な資源投入

第一三共グループは、研究段階からサイエンスとビジネスの視点をもって議論を活発に行い、人的・物的資源の投入が、グローバルな観点から、より効果的になるように努めています。また、権限委譲を積極的に進めつつ、会議プロセスを恒常的に改善し、意思決定の迅速化を図っています。特に、研究開発における最高意思決定機関である「GEMRAD(Global Executive Meeting of Research And Development)」は、研究開発のみならず、製薬技術、バイオロジクス、マーケティング、事業開発、ファイナンスなど、幅広い専門機能の代表者によって構成され、総合的な見地から適切な意思決定を行っています。

また、プロジェクトチーム体制についても、非臨床から臨床フェーズを通してGEMRAD直下のグローバルプロジェクトチーム(Global Project Team (GPT))が直接プロジェクト戦略を提案・実行するシンプルな体制を取っており、迅速な意思決定と高品質なプロジェクト運営を行っています。

さらに進行中の開発プロジェクトに対する優先度評価を定期的に行い、ポートフォリオ戦略に基づいた効果的な資源投入を実現しています。

2017年6月現在

ダイバーシティから生まれるイノベーション

第一三共グループの研究は、日本、米国、ドイツの各拠点が密接に連携しながら、グローバルに展開しています。日本には、中核となる第一三共と、創薬基盤プラットフォームを担う第一三共RDノバーレ、創薬研究に特化したアスビオファーマがあります。海外には、低分子医薬の基本構造に基づくドラッグ開発技術を有するプレキシコン、ヒト組織を用いた研究技術を有するドイツのTissue and Cell Research Center Munich(TCRM)があり、各々の強みを活かした新薬の研究を進めています。また、日本(品川)に拠点を置くベンチャーサイエンスラボラトリーは、社内ベンチャー企業的な集団として、ベンチャースピリットに基づいたイノベーションの実現を標榜し、アンメットメディカルニーズの高い疾患領域の創薬研究を進めています。

第一三共グループの開発は、グローバル開発候補品を一日も早く、より多くの地域の医療現場にお届けできるようにするために、日本、米国に加え、中国、韓国、台湾などのアジアの各拠点が密接に連携し、一体となってグローバル開発を進められる体制を整えています。

グローバル研究体制図

グローバル研究開発図

* 第一三共インク(Daiichi Sankyo, Inc.)の開発部門

がん研究開発の加速化

がんは大きなメディカルニーズが未だに満たされていない疾患であり、今後20年間に全世界における年間の新規がん患者数は1400万人から2200万人に増加することが予想されています。また、がんの罹患率は加齢とともに上昇していきますが、これからの高齢化社会を鑑みると、いち早く患者さんに革新的な抗がん剤を提供することは、極めて重要なことです。

第一三共グループは“がん”を研究開発の重点領域と定めていますが、がん関連の低分子化合物、バイオ・がん免疫に関する研究機能と臨床開発機能をオンコロジーRDサブユニットとして集約し、研究から開発までをグローバルで一元化する体制を整えました。これにより相互の専門機能が補完し合うことによる高いサイエンス力と統一した方針・戦略のもと、迅速な意思決定が可能な専門家集団としてがんの研究開発を加速化し、一日も早く患者さんに究極の治療を提供できるよう尽力していきます。

オープンイノベーション

「競争力のあるパイプライン、革新的医薬品の迅速かつ継続的な創出」の実現には、社内外の英知を結集する必要があります。第一三共グループは、オープンイノベーションを積極的に推進しており、2011 年度から実施している創薬共同研究(TaNeDS:タネデス)も、その一つです。採択した研究テーマの共同研究を進め、すでに成果が得られつつあります。また、海外ではTaNeDS Global を推進しています。

また、新会社を設立して、三菱UFJキャピタルが運営するOiDEファンドから第一三共との共同研究に必要な資金を全額出資するオープンイノベーション研究を進めています。

いずれの取り組みも、相互に保有する資産や英知を最大限に有効活用して、革新的な新薬の創出につながることを期待しています。

第一三共株式会社